一級建築士&風水師・さや子さんに聞く、風水の視点を取り入れた「住まい」とのかかわり方

リリース日:2021/04/15 更新日:2022/06/06
さや子
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「風水で出会い運アップ!」など、ちまたでよく耳にする「風水」というワード。とはいえ、そもそも風水についての知識があいまいな人も多いのでは?一級建築士の資格をもつ風水師・さや子さんに、初心者にもわかりやすく、風水と家との関係をお聞きしました。在宅時間が多い方も、新しい環境で生活がスタートする方も、住まい、ひいてはご自身を見直すきっかけとしてお役立てください。

更新日:2021/4/15
  1. 「建築学」と「風水」を合わせた視点からアドバイス。今の時代にあった、私ならではの二足のワラジ
  2. 大切なのは全体のバランス。風水のベースとなる「陰陽五行」の理解を深めよう
  3. 何事にもパーフェクトな相はありえない。「総合点でプラスならOK」という心のゆとりをもって
  4. 体質・加齢・家族構成などの変化にともなって、つねにバランスを取り続けていく

「建築学」と「風水」を合わせた視点からアドバイス。今の時代にあった、私ならではの二足のワラジ

マネ活編集部:さや子さんは、風水師としての活動と、一級建築士の資格を活かした建築関係のお仕事を両立されていますよね。この二足のワラジの方って、なかなか珍しいと思うのですが。

 

さや子:そうかもしれませんね。これまで、建築士の資格を活かした設計や確認申請の審査など、一般的な建築士よりも広い業務にたずさわってきました。現在は、おもに技術者のマネジメント業務をしています。

 

風水師としての活動は、設計業務のときに親しくなった施主様の間取りをオプションで見てあげることからスタートしました。今は建築の仕事で風水のスキルを用いることはほとんどありませんが、個人的なつながりやオンラインでご縁のある方から依頼いただいて鑑定しています。

 

最近、収納や部屋の片付けについて、建築学的な視点と風水的な考えにもとづく講演をさせていただきました。私自身が子育て世代ということもあり、「子どもの住環境」について、建築学と風水の視点から相談にのることにも力を入れていきたいと思っています。

 

マネ活編集部:風水に興味をもたれたきっかけは何だったのでしょう?

 

さや子:実は大学に入ったころは、風水や言い伝えのようなものはあまり好きではなかったんです。でも、たまたま出会った風水の先生から「建築学は『経験学』で、先人の知恵に科学的裏付けがあるものが『工学』。現在でも大地震が起こるたびに法律が変わるのは、まさに経験学だから。風水に書いてあることも、いつか科学的裏付けのある『工学』になっているかもしれない」と聞いてなるほどと思い、風水を学びはじめました。

 

今は建築の仕事がメインですが、風水をつねに学び続けたいという思いが、風水師としての活動を続けるモチベーションになっています。専門分野を複数もっている人がより活動しやすくなっている風潮もありがたいですね。

大切なのは全体のバランス。風水のベースとなる「陰陽五行」の理解を深めよう

マネ活編集部:風水という言葉はよく聞くものの、その実態をよくわかっていない人も多いかもしれません。そもそも風水とはどういった考え方なんでしょう?

 

さや子:『風水』には明確な定義はなくて、人によりさまざまな見解があるんです。少し専門的になりますが、『風水』は陰陽五行説という理論が根底にあり、『命』『卜(ボク)』『相』の三つ占術があります。

 

風水の中でも住宅を扱うものは『相』の分野で『家相』といわれます。『相』という言葉を『バランス』と訳すとだいぶイメージしやすいでしょう。『風水』と『家相』は混用しがちなので、ここからは住まいに関わる風水を『家相』と定義してみますね。

 

家相の基本的な考えは、モノや部屋の配置がどう作用しあうのかを理解し、陰陽五行のバランスを保っていく作業になります。よく「なんでもいいから金運だけアップして!」という依頼者の方もいらっしゃいますが(笑)、「全体のバランスが重要なので、『金』だけ強くするとほかで不具合がでちゃいますよ」とアドバイスしたりします。

 

マネ活編集部:なるほど、金運アップを意識するだけではダメなんですね(笑)。風水はどれくらいの歴史があるのでしょうか?

 

さや子:諸説ありますが、紀元前10年の中国にはその原型があったとされ、7世紀ごろには陰陽五行説と結びつきます。風水の歴史は、ほぼ陰陽五行説の歴史と考えていいでしょう。

 

日本には飛鳥・奈良時代にやってきて、都市計画や政治、祭事に取り入れられています。日本では呪術的な面がとくに強調されて、陰陽道や鬼門裏鬼門を重視した『家相学』が発達したんですね。京都では今も住宅に鬼門除けをつくりますし、豆まき・ひな祭りなどの祭事や、目黒・目白などの地名もこれらの考えがもとになっているんですよ。

 

マネ活編集部:ここで改めて陰陽五行説の考え方について教えもらえますか? 

 

さや子:陰陽五行説は『陰陽説』と『五行説』の二つの思想から成り立っています。陰陽説は、太陽と⽉、男と⼥など、万物を『陰』と『陽』の二極で説明しようとした思想。紀元前6世紀の中国にはその考え方が存在していたとされています。

 

一方の五⾏説は、万物を⽊・⽕・⼟・⾦・水の5つの要素で説明しようとする思想で、中国最古の経典にその存在が見られます。ちなみに、五⾏にはとなりにある要素を促進する相生(そうせい)と、対立するものを打ち消す相剋(そうこく)の関係があります。

 

左:五行説『相生』、右:五行説『相克』の概念図

 

これら二つの思想が合わさった『陰陽五行説』は、漢方などの東洋医学・占い・暦・年中⾏事まで、現代の生活にも深く根付いています。

 

家相で重んじる方位や色も陰陽五⾏でわけられていて、たとえば⻄は、陰陽五行説においては『⾦』に属し、白色や⾦⾊も『⾦』に属します。西に金色や黄色を置くと金運アップになる、といわれているのはこの辺りが誇張されて広まっているのかなと思います。

 

でも、⻄に⾦⾊を置けばお⾦持ちになって幸せになれるかというと、そう単純ではありません。金が強すぎると、相克の関係から、良縁を司る木を壊すことになったりしますから。宝くじでいきなり巨額の富を得ると人間関係が崩れることがあるのも、陰陽五行説においては理にかなっているわけですね。

 

何事にもパーフェクトな相はありえない。「総合点でプラスならOK」という心のゆとりをもって

マネ活編集部:風水のなかでも、住宅についての相を見るのが『家相』というお話でした。もう少し詳しく教えていただけますか?

 

さや子:『家相』という言葉は日本独自の用語なんですね。災害が多い日本で『たたり』や、鬼門裏鬼門などの『陰陽道』の要素が強く結びつき発展したようです。

 

中華圏でよく用いられる本命卦という手法では、吉凶が方位ごとに配置されています。人それぞれ吉凶が異なるので、たとえば親にとって良くても、子どもにとっては良くない場所ということもあり得ます。

 

本名卦に加えて、日本の家相で重要とされている鬼門などが複雑に絡んでくるとなると、吉相だけの家相はまずありえません。吉凶差し引きして、総合点でプラスならOKくらいの考え方でいることも大切です。

 

マネ活編集部:『家相』と、『住む人の体質』という点でも、やはり意識すべきことはあるのですか?体質って人それぞれ違ってきますけど。

 

さや子:マクロビオティックという食事法がありますが、それも陰陽五行説の考え方がベースにあるんですね。自分の体質を陰陽などで分類し、『陰』の人は『陽』の食材を摂ってバランスをはかります。

 

家相はマクロビオティックの住宅版だと考えると分かりやすいでしょう。一般的に女性は『陰』、男性は『陽』とされ、女性はおもに南側の『陽』、男性は北側の『陰』にいると陰陽のバランスが取れるとされています。

 

ただ、女性でも『陽』気質の方もいらっしゃいますし、年齢によっても陰陽の状態は変わります。個人の体質をしっかり捉えて、家のなかで自分にふさわしい居場所を見つけてあげることが大切です。

 

マネ活編集部:簡易的に自分の体質を知ることってできるんでしょうか?

 

さや子:その日の洋服の色など、短期的な改善で使うのに適した方法ですけど、感情をもとに判断する方法があるんですよ。

 

今の感情でいちばん近いものを五行説分類表の『感情』の欄から選びます。たとえば『喜び』の感情が強すぎる人は『火』が乱れています。このままだと『火』に属する感性や美の運気に影響がでます。

 

強すぎる『火』は、次いで『金』を溶かす相克の関係になります。楽しくなるとついついムダ遣いをしてしまいますよね。そういうときは「赤いモノを身につけ、苦いモノを食べ、ついでに南のお部屋をきれいにする」などして、『火』の乱れを整えていくといいんです。

 

また、20代の女性から相談を受けているとイライラするという話がよくでます。イライラは『木』の感情の乱れで、『木』が乱れると、次いで『土』を乱します。『土』は甘味を司るので、イライラすると最終的には甘いものが欲しくなるわけです(流派により諸説あり)。

 

そういうときは、すっぱいものを食べたり、青いモノを部屋に置いたり、森林浴をしたりすると『木』の乱れが落ち着きます。イライラする人がお金について考えるときは青・緑色の空間や文房具を使うと、冷静にものごとを考えられるかもしれませんね。

体質・加齢・家族構成などの変化にともなって、つねにバランスを取り続けていく

マネ活編集部:家のなかに目を向けてみたいと思います。「家具の配置を変えて金運アップ」みたいな話がありますよね。部屋の何かを変えることで、状況が変わることってあるんですか?

 

さや子:「金運がアップするインテリア配置」とか、よく見かけますよね。正直申しますと、万人に共通して一部の運だけを上げるといった方法はありません。お話ししてきたとおり、そもそも風水は全体のバランスを整えていくことが本来の目的です。金運だけでなく、健康や良縁の運気もふくめて、全体をボトムアップしていく考え方が必要になります。

 

それを踏まえたうえで、たとえばスキャルピングやデイトレードなど、短期集中型の金運アップを狙いたいのであれば、執務空間は感性を高める赤色を積極的に取り入れることなどが考えられます。心理学的にも赤い部屋は集中力がアップするという報告もありますね。ただし、赤は『火』の属性で長く続けると『金』を溶かすので、あくまで短時間とするのが良いでしょう。

 

また、家のなかで『家相』を考えるときに、いちばん重要になるのは「玄関」と「寝室」なんですね。一般的な住宅であれば、金運をはじめ、全体的に運気をアップさせるためには、まず玄関からは靴・傘・鍵などを、寝室からは眠るために必要なモノ以外を一掃してみましょう。一日だけでいいのでスッキリとしたな空間にしてみると、家全体の空気が変わるのを感じると思いますよ。

 

もし、ご自分の体質や、具体的な間取りに合う家具の色やベッドの配置などが知りたい場合は、個別相談がおすすめですね。

 

マネ活編集部:これはすぐに実行できそうね!ほかにも、家のなかから家相を整える方法で取り入れやすいものはありますか?

 

さや子:家相がほかの占術と異なるのは、聞いて終わりではなく、具体的な行動がともなってはじめて成立することなんですね。陰陽五行説では、万物に分け隔てなく属性が与えられていて、モノは互いに作用し合って世界をつくるとされています。

 

ところが、モノが多いほど家主のコントロールがきかなくなってくるんです。人生に行きづまっていると感じたり、家相を良くしたいと間取り図を眺めているけれども、正解かわからず困っている方は、いったん部屋のモノを徹底的に捨てることからはじめてみましょう。

 

一部屋だけでいいですので、余計な理論を考えずに試してみてください。きっと家の中の雰囲気、いわゆる『気』が変わるのを感じると思いますよ。

 

マネ活編集部:即効性を求めるものではないかもしれませんが、「なかなか効果が出ない」といった相談もあるのではないでしょうか。

 

さや子:「金運アップのために金色の虎の置物を西に置いてみたけど、イマイチ実感がわきません…」という相談はありますね。そういう方は、理論や本からの情報を盲信していて、どこか、ご自身の体質に向き合っていないようにも感じます。せっかく勉強熱心なのですから、まずはご自身の体質をしっかり見つめ直すことも忘れずにいて欲しいですね。

 

また、まだまだ知識が少ない方でしたら、『寒がりは南寄りの部屋ですごし、暑がりは北寄りの部屋ですごす』『モノを整理して生活をシンプルにする』という二つからまずは取り組んでみてください。これも立派な風水、つまり家相の改善ですから。

 

マネ活編集部:最後になりますが、風水や家相との上手な付き合い方を読者へのメッセージとしてお願いします。

 

さや子:漢方も適応どおりに処方してもらっても相性の良し悪しがありますよね。それは飲んでみないとわかりません。家相も同じで、理論に基づいて実行してもしっくりこないことはよくあります。

 

また、そのときは調子が良くても人間の体質は加齢とともに変化しますし、ご家族の構成も変わります。つねに補正をして、バランスをはかっていくことが大切です。一回やって効果がでないと終わりにせずに、少なくとも年に一度は体質をふくめ、家相を見直していくと良いですね。

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