億り人にたどり着いたまーしーさんに聞く、米国個別株の短期爆益思考とは

リリース日:2022/08/22 更新日:2022/08/22

年収400万円未満にもかかわらず、米国急成長株集中投資で33歳にして億り人(投資などで億単位の資産を築いた人)となったまーしーさん。トータルリターン400%を叩き出しながら、現在はFIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指して投資を継続しています。一見すごい人に見えますが、実は資産運用の知識はなく、積立貯金からスタートしたそうです。Twitterフォロワー5万4,000人超え、「米国株投資で爆速1億円」を出版するなどインフルエンサーでもあるまーしーさんに投資に対する哲学をお聞きしました。

更新日:2022/8/22
  1. 給料と積立貯金の利率の低さにガッカリ
  2. 成長性を重視して米国個別株だけに投資
  3. 爆益狙いのためにチェックすべきこととは
  4. FIREを目指して米国個別株への投資を継続

給料と積立貯金の利率の低さにガッカリ

マネ活編集部:資産運用を始めたきっかけを教えてください。

 

まーしーさん:本業は団体職員で、個人投資家として米国個別株への投資を行っています。私の勤務先には俸給表があり、自分の将来の年収や退職金がだいたいどのくらいかわかります。よくいえば安定していますが、先が見えてしまうのが嫌でした。お金はたくさんあるに越したことはないという考えを元々持っていましたが、就職活動で就職浪人をするくらい苦労したこともあり、その考えに拍車がかかったような気がします。ここで働いているだけでは目標に到達できないという危機感が生まれました。

 

資産運用は積立貯金からスタートしました。勤め先に一般的な定期預金よりは利率のいい財形貯蓄制度があり、始めるハードルも低かったので若手社会人の頃から始めました。しばらく経って、利息がどのくらいついていくかを計算してみるわけです。そうすると、これ意味あるかな?と思うようになりました。そこで他の運用方法についても調べ始めました。

 

それで見つけたのが投資信託でした。インターネットで調べながら勉強してみると、積立貯金と比べると何倍もの利回りが得られる可能性があることを知り、これはやらないと損だと。そこで、なぜ利回りがつくのかも勉強し、実際に投資信託を買ってみました。そこから段々と、先進国にいくら、新興国にいくら、日本にいくらという形で分散して運用するようになりました。

 

そして、投資信託の次はいきなり米国の個別株にいきました。勉強していくうちにダウやS&P500のインデックスに勝てるのではと思い込みまして(笑)。それが社会人5年目ぐらいだったと思います。

 

マネ活編集部:いきなりジャンプしたわけですね(笑)。米国個別株の投資成績はいかがでしたか?

 

まーしーさん:最初の2年ぐらいは散々な結果でした。私が初めて米国個別株を買ったのは2017年3月1日。日付まで覚えているのは、ちょうどトランプ大統領が誕生して株式市場が大揺れだった時期だからです。少しずつ買い増していったのですが、関税をめぐって米中で貿易摩擦が起きたりして、株ってこんなに下がるのかというぐらい下がってしまいました。

 

マネ活編集部:収入アップの方法として転職や副業などもありますが、資産運用を選んだのはなぜですか。

 

まーしさん:自己評価として、転職をしても今以上に待遇が良い会社に行けると思わなかったからです。それに、転職がうまくいったとしても今の日本で年収1,000万円以上を目指すのはなかなか難しい。従業員の給料にあまりお金が回っていない会社も多いと思っていることもあります。だったら、株式投資で早くお金を貯めて、FIREする方がコスパがいいなと思い、資産運用を選びました。

 

成長性を重視して米国個別株だけに投資

マネ活編集部:情報収集は主にインターネットからでしょうか?個別株、しかも米国株にチャレンジするのは難しそうです。

 

まーしさん:情報収集はインターネットからです。投資を始めた頃は個人ブログをよく読んでいました。情報の正しさを判断するのは難しいので、私の場合は、同じ情報が複数のサイトに載っていたら確度が高そうだと判断していました。横断的にさまざまなサイトをみて情報収集していたのですが、複数のサイトで言及されていたら正しい可能性が高い。誰か一人の情報を鵜呑みにするのではなく、必ず複数のソースに当たるようにしていました。

 

2017年から米国個別株だけに投資していますが、銘柄選びや売買のタイミング、投資方針に正解はないですね。自分自身もTwitterで発信していますが、どの銘柄を買ったらいいかなどはつぶやかないようにしています。米国個別株に投資をしたい人に言いたいのは「わからなかったら、するな!」ということです。わからないのであれば、投資信託やETFなどで市場丸ごと買うことをおすすめしますね。

 

私が米国個別株を選ぶ際に重視しているのは成長性です。成長しているかどうかをチェックする際に英語の決算書を見るのですが、翻訳ツールを使えば日本語になるので、あとは数字を読むのが好きか嫌いかだけです。勘違いしている方も多いかもしれませんが、米国個別株にチャレンジする際に英語の能力はほとんど関係ありません

 

爆益狙いのためにチェックすべきこととは

マネ活編集部:なぜ成長性にこだわっているのでしょうか?

 

まーしーさん:爆益狙いでリターンが欲しいので、成長性にこだわっています。ただし、決算書を読んでいれば株式投資でリターンを得られるか、というと必ずしもそうではありません。決算書をチェックしている人は世の中にたくさんいるわけです。もし、PER(株価がその企業の利益と比較し、割安か割高かを判断する指標)など何か特定の指標だけを見ていればいいという人がいたら、それは株を知らない証拠。決算書は公表されていて誰でも読めるものなので、あくまでもトレンドのチェックに使うものです。もちろん、決算書の数字を見て、すぐに直せそうにない悪いところが見つかれば売ることもあります。しかし、大事なのは、そこに出てこない情報を読むことです。

 

成長性を見るために、マクロ経済的にその会社の商売が将来的に求められているかを考えます。そういう意味では、感覚で投資しているといってもいいかもしれません。例えば、わかりやすい例としてコロナ禍のことを考えます。コロナ禍では遠隔医療の規制緩和が話題になりました。そして遠隔医療のサービスを提供している会社で強いところを調べていくと、独占的に利益を得ていきそうな企業が3つか4つに絞られてきます。新聞を読んでいると、そういうわかりやすいテーマに気づけるはずです。何が世の中でもてはやされているのか。何が否定されているのか。そういうマクロな観点で見るようにしています。もちろん、成長率など数字はチェックしますが、株式投資はやればやるほど正解がわからなくなってくるというのが正直なところです。

 

頭で考えているだけではわからないので、まずは試してみるといいですね。慣れていないことからくる不安が最初のハードルだと思うので、500円でもいいので始めることをおすすめします。米国株は今、ピークと比べると下落しています。資産が20%減ることもあり、値動きに自分の気持ちが耐えられるかどうか。個別株でなくてもいいので、1年でも2年でもリスクのある資産を持つことに慣れるための地ならしをしましょう。

 

実は、それができればOKです。あとは投資方針や手法をどうしていくかを考えるだけの話です。フルインベストメントにするのか、ドルコスト平均法でコツコツ積み上げていくのか、日本株か米国株か。調べて考えて、自分でわかるものにだけ手を出すようにしていけばいいと思います。

 

FIREを目指して米国個別株への投資を継続

マネ活編集部:まーしーさんの今後について教えてください。

 

まーしーさん:私自身は早いタイミングでのFIREを目指しています。今回の米国株全体の下落に私も直撃されていますが、リスクとリターンは見合うものだと考えているので短期爆益を今後も狙っていきます。人と違うことをしないと、人と違う結果は得られない。ちなみに、私のいう短期というのは10年未満です。自分の中での定義として、15年から20年を中長期と捉えています。決してギャンブルのような投資をしているわけでありません。

 

最初にお伝えした通り、お金はあるに越したことはないという考えなので、今後も投資を続けていきます。本業は堅い仕事なので、自分から辞めなければ生活に困ることもありません。この世に生を受けたからには、プラスアルファで1億円、2億円と増やしていきたいですね(笑)。ある意味、ゲーム感覚で上を目指すには米国個別株への投資が最適だと考えています。

 

マネ活編集部:投資をこれから始めたい方にアドバイスをいただけますでしょうか。

 

まーしーさん:大事なことは誰かのアドバイスを鵜呑みにするのではなく、自分の意見を貫くことです。私は人の意見に左右されることはありません。株式投資で有名なウォーレン・バフェットさんだってすべての投資において利益を得てきたというわけではないと思います。投資の世界で絶対に正しいことなんてないということは、勉強すればすぐにわかることです。誰かが言っていることをそのまま真に受けているようでは投資家失格です。私自身の性格もあると思いますが、そもそも何も信じていないのです(笑)。見つけた情報もすぐには信じないので、なんで?どうして?と疑問に思うことは必ず自分で調べる癖をつけています。

 

株式投資の良いところは市場に参加している人たちがwin-winになれることです。株式投資によって資金が会社に行きます。そうすると、その会社はリスクを取りやすくなるので新しいサービスを作ったり、研究開発をしたり、イノベーションが起きやすくなります。生み出された商品を買う人が増えれば業績が上がり、株価も上がります。そうすると、投資家も潤う。こういうプラスの面を知ってほしいので、Twitterもエンタメ要素を意識して、楽しんでもらえるようにしています。

 

これを読んだら今すぐに証券口座を開設して、最小単位から始めてみてください。明日ではなく今日動きましょう。まずは第一歩を踏み出してみて、向いてなかったらやめればいい。あまり保守的になり過ぎずに、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まーしー
この記事を書いた人
まーしー

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

33歳・年収400万未満の平凡なサラリーマンが米国急成長株集中投資で経済的自由を掴むまでの軌跡を発信。投資歴7年、33歳で目標だった億り人到達。さらなる資産増を目指しながらもFIREに向けて活動中。
著書『米国株投資で爆速1億円』

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