3年間で資産1,000万円を達成した元浪費家が語る、モチベなしでお金を貯める「ほったらかし投資」

リリース日:2024/02/27 更新日:2024/02/27
さくら
お話を伺った人

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さくら

貯金に成功したことのない元浪費家。結婚・出産を機に「自分の理想の人生」を考え、資産形成を開始。3年間で1,000万円を達成した。おすすめは「ほったらかし投資」で、モチベーションのいらない貯金・資産形成についてInstagramで発信中。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

「今年は貯金をしよう」「家計簿を付けよう」と意気込んでは、挫折の繰り返し。ライフステージの変化を受け、将来のお金のことを考えなければと思っても、なかなか上手く続けられる方法に出会えない…。そんな方に、さくらさんがおすすめするのが「ほったらかし投資」です。浪費家で、夫婦で貯金が0円だったところから、3年で1,000万円の資産形成を実現したさくらさんに、浪費マインドからの切り替え方法について伺います。

  1. 貯金0の浪費家からの脱却。3年間で資産1,000万円へ
  2. ずぼら・多忙な人におすすめな「ほったらかし投資」
  3. まずは「自分の理想の人生」を考えよう
  4. 貯金にモチベーションはいらない。無理なく貯められる仕組み作りを

貯金0の浪費家からの脱却。3年間で資産1,000万円へ

マネ活編集部:3年間で資産1,000万円を貯められたというさくらさんですが、元々は浪費家だったそうですね。

 

さくらさん:そうなんです。高価なブランド品を買いまくるタイプの浪費家ではなく、プチプラの洋服やアクセサリーを爆買いするタイプの浪費家で、試着できないネット通販で毎月洋服を大量に買って、どんどん自宅に届くという生活を送っていました。

 

あとは、仕事中に飲むコーヒーを毎日200円で買い続けたり、帰りにドラッグストアでついアイスクリームや化粧品を買って帰ったり。とにかくちょっとしたお金を毎日使うタイプで、ノーマネーデーがなかったですね。

 

マネ活編集部:そこから、何がきっかけで資産を貯めようと思ったのでしょうか。

 

さくらさん:結婚と妊娠ですね。そのタイミングで、初めて将来について考えるようになりました。夫も浪費家タイプだったので、夫婦揃って貯金はゼロ。妊婦検診にかかる5,000円くらいの自己負担金も払うのが厳しいくらい、家計がカツカツでした。

 

そこで考えたのは、まず「私はどう生きていきたいのか」からでした。そこで浮かんできた理想の生活を叶えるにはどうしたらいいのかを考えて、ネット上でできる無料の資産シミュレーションで金額を出してみたんです。

 

20年後にこれだけの金額がいるんだとわかったら、そこから逆算して、月々に必要な貯金額を算出しました。「じゃあ、毎月このぐらいの金額で生活を回せばいいんだ」とわかったあとは、浪費家マインドから節約家マインドに自然と切り替わり、我慢している感覚もなくお金を貯められるようになっていきました。

 

マネ活編集部:さくらさんの「理想の生活」は、具体的にどういったものですか?

 

さくらさん:当時、ブラック企業寄りの職場で働いていたこともあって、縛られた生活から抜け出したい、自由に生きていきたいというのが私のイメージした理想の生活でした。週5、6日、同じ職場でルーティンワークをするのが嫌だなと改めて気付きましたね。週2~3日くらい、やりたいと思える仕事量で働きたい。そうやってゆるく働きつつ、配当金で固定費を補填しながら生きていきたいなと。

 

あとは身軽さ。「沖縄に移住したい」と思ったら、移住を実現できるくらい身軽になりたいなと思いました。その理想を実現するには、やはり資産収入が必要だと思いました。

 

マネ活編集部:その後、どのようなステップを踏んで1,000万円に到達したのでしょうか。

 

さくらさん:先ほどお話ししたように、まずは資産シミュレーションをして毎月貯める額を決めました。その次は固定費の節約を徹底しましたね。家賃も安いところに引越し、スマートフォンも夫婦で格安SIMに変えました。

 

私の浪費の原因は毎日何かしらでお金を使うことだったので、その出費をほぼゼロにし、ノーマネーデーがない状態から、ほぼノーマネーデーにしました。楽天銀行、楽天証券、楽天カードと楽天経済圏を使い、貯めたポイントをたまの外食に使い、出費を抑えています。ふるさと納税もしているのですが、それも楽天を利用することでポイント獲得につなげています。


あとは各種ポイントや中古品の売買サービスも利用しています。中古品の売買サービスでは、子供用品を買うだけではなく、昔買った服や推し活グッズを売ったりもしました。

 

マネ活編集部:推し活もされていたんですね。推しにかけるお金に関しては、どう変えていったのでしょうか。

 

さくらさん:お金の使いどころをライブのみに絞りました。それまではライブチケットを得られなければオンライン配信を買って視聴したり、グッズやCDをたくさん買ったりしていたんですが、そこに使うのはやめることに決めたんです。

 

マネ活編集部:先ほど「我慢せず」とお話しされていましたが、推しへの出費削減はさくらさんにとって我慢にはならなかったのでしょうか。

 

さくらさん:我慢の感覚はなかったですね。私の推しは海外の人で、私が資産形成マインドに変わったタイミングがコロナ禍だったことから、日本でのライブ活動が一時的になくなったんです。だから、少し熱を冷ませたところもあったと思います。あと、私が本当に好きなのは会場でライブを見ることなので、そこに制限をかけなければストレスにならないものだなと気付けました。グッズがどんどん増えていかなくなったので、家も片付くようになりましたよ。

 

そうやって出費を削ったあとに、増やすステップに移りました。貯金だけでは限界がくると思ったので、どうすればいいか調べたところ、投資という方法があるんだとわかり、つみたてNISAから始めました。最初から満額を入れ始め、余裕がありそうだったため、夫の分も開始。その後、2023年末で終わってしまいましたが、子供の分としてジュニアNISAも始めました。インデックス投資がメインですが、調べていくうちに興味を抱いて個別株を配当金目的で買ってみたり、優待が欲しいと思って株主優待のある銘柄を買ってみたりと、少しずつステップアップしていきました。ビットコインも買ってみたりしています。

 

マネ活編集部:さくらさんの中では意識が変わり、出費の見直し、削減から貯金へと行動も移していったわけですが、同じく浪費家だったというパートナーとの関係性でぶつかることはなかったのでしょうか。

 

さくらさん:夫婦揃って浪費家だったところから、私だけがマインドを変えて独走状態になったため、夫は戸惑っていたようですし、夫の無駄使いに私がイライラすることもありました。足並みが揃っていないために喧嘩もしましたね。

 

私の感覚的な言葉だけでは夫には響かないなと思ったので、無料のFP相談にお願いしてライフプランを作ってもらい、具体的な数字で将来の資金や教育費について夫に説明してもらいました。そのときに意識したのは、夫にメリットのある理想のある未来を提示すること。

 

私は自由重視でゆるく生きたくて、家や車が欲しいといった願望は薄いのですが、夫はそうではないことがわかったんです。旅行が好きで、温泉旅行やディズニーランドに行きたい、海外に行きたいと言うので、「今だと叶えられないけど、これだけ貯めて資産を増やせれば、毎月旅行に行ける可能性があるよ」と提案したところ、乗り気になってくれました。

 

今、我が家では食費のみ予算2万円の現金管理にしているのですが、その管理は夫に任せています。家計の全体管理は大変ですが、「毎月2万円内で食費を回す」だけだとシンプルになるため、やりやすいようです。今のところ、予算内で収めてくれています。

 

ずぼら・多忙な人におすすめな「ほったらかし投資」

マネ活編集部:ここからは、さくらさんがおすすめしている「ほったらかし投資」についてお聞きしていきたいと思います。ご自身の資産形成のお話では個別株などいろいろな投資にも挑戦しているということでしたが、その中でほったらかし投資をおすすめしているのはなぜでしょうか。

 

さくらさん:私はずぼらで面倒くさがりなので、個別株を買ったとき、値動きを毎日見るのが面倒だなと思ったんですね。特に子育てがあると、落ち着いてスマホやパソコンを集中して見る時間ってなかなかないんですよ。また、市場にはプロの投資家がいっぱいいて、彼らの勉強量、知識量に対して、投資歴1、2年と歴の浅い私が勝つのは難しいと実感し、そこに時間を割くのはもったいないなと思ったんです。

 

勝てる可能性が決して高くない個別株投資に時間を使うなら、資産形成はほったらかし投資で進めておいて、時間は家族と過ごすことや副業に使ってお金を得たほうが効率的だと思いました。

 

これは資産形成を目的として考えた場合の価値観で、投資に楽しさを見出したなら、無理のない範囲で個別株投資に挑戦するのは良いと思います。株主優待がもらえるのも楽しいですしね。私もほったらかし投資メインで、個別株投資は趣味程度で取り組んでいるという感じです。

 

マネ活編集部:ほったらかし投資に向いているのは、どのような人だと思いますか?

 

さくらさん:私のようにずぼらな人、あとは本業や育児で忙しい人が浮かびますが、基本的にほぼ大多数の人におすすめですね。投資自体が好きで楽しい人以外みんなといっても過言ではないかなと思います。

 

ただ、好みはありますね。ほったらかし投資、つまりインデックス投資で得られる利益は含み益なので、売らないとお金が入ってくるわけではありません。お金が入ってくるほうがいい人、今の生活を豊かにしたい人にとっては、高配当株という選択肢もあります。望む生活によって、向いている投資方法を選ぶのが大切です。

 

私は、貯金前に「子供が大学に入る頃までに6,000万円欲しい」と考え、教育費+夫婦が豊かに暮らせる現実的な額を算出しました。貯金だけでは厳しいことがわかりましたが、投資をしていれば運用期間が15年以上取れるため、実現可能だと思えましたね。

まずは「自分の理想の人生」を考えよう

マネ活編集部:昔のさくらさんのように、今は浪費家で貯金も満足にないけれど、これから資産形成を始めたいという方が、今日から始めるにはどうしたらいいでしょうか。

 

さくらさん:よくいわれるのは、「まずは証券口座を開きましょう」「NISAを始めましょう」「家計簿を付けましょう」「出費を削りましょう」などだと思うのですが、何よりも大切になのは、自分がどう生きたいのかを考えることだと思っています。

 

いきなり「年間100万円貯めよう」と思っても、これまで貯めてこられなかった人が貯められる可能性は極めて低いでしょう。ダイエットも同じですよね。「〇kg痩せる」「〇円貯める」と目標をいくら掲げても、目的がしっかりしていないと挫折しやすいんです。巷にある節約術は正しいですが、それを続けられるかどうかは別問題。続けられなければ意味がないんです。

 

私がまずやったように、どういう生活を送りたいのかを考えて、ライフプランを立ててみる。理想の暮らしを実現するにはいつまでにいくら必要で、そこから逆算してみることで、これから月々いくら貯めていけばいいのかを考えてみましょう。「〇年後に〇円必要」と目標金額を決めるだけでは、やはり挫折しやすいと思います。大切なのは、「どういう暮らしを送りたいか」のイメージ固めだと思いますね。

 

逆算して月々の生活費を出せたら、その金額で生活をしてみて、そこで家計簿を付けてみる。家計簿を付け始めるところから始めるのは、やはり続かないと思うんですよ。それで続けられる優秀な人は、すでにお金を貯められていると思うので(笑)。ここまでくれば、あとはトライアンドエラーですね。

 

マネ活編集部:1番大切だとおっしゃる「理想の暮らしを考える」についてですが、今まで考えてみたことのない人も多いのではないかと思います。どうすれば考えられるでしょうか。

 

さくらさん:自己分析に近いのかなと思います。人間、欲望には際限がなくなるものですから、「絶対これは嫌」を考えるほうが理想の暮らしを見出しやすいでしょう。

 

そもそも、今はSNSでいろいろな情報を簡単に得られてしまうので、自分の本当の欲求が見えなくなりやすいかなと思います。何となくInstagramを見ていて、高級バッグを持っている写真を見て「自分も欲しいな」と思ったり、そんな高級品が買えない現実に落ち込んだり、持っている人を妬んでしまったり。そのバッグが本当に欲しいならまだしも、実は情報に影響されているだけだったりすることも多いんですよね。もし手に入れられたとしても、幸せなのはその瞬間だけで終わるレベルの「欲しい」だったりする。

 

注意したいのは、これは資産形成においても同じだということです。お金も、「資産1,000万円」「1億円」と際限がないので、よりたくさん持っている人を羨んでしまいやすいんですよね。でも、お金があるから幸せなわけではありません。お金はあくまでも手段なので、先に「自分はどう生きていくのが幸せなのか」を固めておく必要があるんです。自分と対話して、「私の幸せが長続きするのは何か」を考える。大変かもしれませんが、このステップを踏めば、そのあとが格段に楽になります。

 

マネ活編集部:自分の軸を作るわけですね。始めてみたところ失敗してしまったという事例についても教えてください。

 

さくらさん:ストレスで爆発してしまって失敗、が多く聞く話ですね。私も貯金をしようとしては続けられないという繰り返しだったので、よくわかります。これも、防ぐためには最初のステップである「自分の理想の人生」をしっかり考えておくことだと思います。

 

挫折するということは、頑張ってしまっているということなんですよね。最近、貯金は頑張らなくてもできると気付けました。貯金0から100万円に達するまでは、アクセルを踏むために多少は頑張らないといけないところもあると思いますが、それも理想の生き方やビジョンがはっきりしていればそこまで頑張る必要はないでしょう。

 

軌道に乗せられれば、あとはそのまま進むだけ。頑張ったり我慢したりしなければストレスは溜まらないので、爆発もしません。しんどいなと感じているなら、改めて目指そうとしている生き方が自分の本質にあったものなのかを見直し、必要に応じて目標を修正しましょう。

 

私は推し活費を削減できましたが、収集が好きな人にとっては、グッズ代をいきなり0にするのはストレスがかかりますよね。食が好きな人は、食費を削減するのはつらいでしょう。逆に、「ここの出費はなくしてもストレスにならない」ところもあるはず。私は毎日のコンビニコーヒー代がかさんでいたので、まずはそれをやめました。頑張って何かをするのではなく、頑張らなくても続けられる仕組み作りを意識してもらえたらと思います。

 

貯金にモチベーションはいらない。無理なく貯められる仕組み作りを

マネ活編集部:さくらさんはSNSに「貯金にモチベはいらない」と書かれています。目標を立てて始める人もいると思うのですが、目標に関してはどうお考えですか?

 

さくらさん:おっしゃるとおり、私はモチベーションのいらない貯金方法を発信できたらいいなと思っています。「頑張る・努力する」を不要にするには、根本的な生き方を明確にすることが大切。繰り返しになりますが、目標を立てるとするならば、自分の人生という大きな目標を決めることかなと思います。

 

そうしてイメージした目標は、そのままだと壮大なものだと思います。そのため、そこから小さく分けていったものを毎月の目標にする方法がやりやすいでしょう。

 

マネ活編集部:ご家族がいる人が上手く進めていくためのコツはありますか?

 

さくらさん:私が行ったように、無料のFP相談など、プロの手を借りて話してもらうこと。パートナーへのメリットを含めた理想を話すこと。これは性格にもよりますが、我が家の場合は「お金を貯めないとこうなっちゃうよ」というネガティブ要素より、「旅行に行けるようになるよ」とポジティブ要素を伝えるほうが効果的でした。あとは、流し聞きできるお金に関するYouTubeチャンネルを流して、夫の耳にも入るようにしていましたね。

 

夫婦、家族といっても、価値観は違います。自分の価値観を押し付けるのではなく、互いにとっての理想の暮らしを話しあうのが大事だと思いますね。それを実現するためにどうしたらいいのかを考えることで、モチベーションの不要な貯金ができるようになると思います。

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