BMIの計算方法は?身長と体重から簡単に求める方法、標準体重や肥満度などについて解説

リリース日:2022/12/15 更新日:2022/12/15

人生100年時代を目の前にし、ファイナンシャルプランニングにおいては、100歳まで貯蓄をプラスに維持できるかをチェックすることも増えてきました。お金の管理も重要ですが、ほかにも大事なこととしてあげられるのが健康の管理。健康を維持するための習慣は、とくにシニア世代では、より充実したリタイア後の生活に欠かせないものです。BMIは身長と体重を使って、簡単に肥満度をチェックできる指標です。上手く活用すれば、健康に関するリスクを減らすのに役立つでしょう。

  1. BMI(ボディ・マス・インデックス)とは
  2. BMIの計算方法
  3. BMIの基準とは
  4. 痩せ型のリスク
  5. 肥満型のリスク
  6. BMIを良い数値で維持するためにできること

BMI(ボディ・マス・インデックス)とは

BMI(ボディ・マス・インデックス)とは

健康管理の一環として、毎日体重をチェックしている人もいるかもしれません。体重が急に増えると、食べ過ぎや運動不足を疑い、逆に減っていると、食欲が落ちていることに気付きます。しかし、ただ体重を量っているだけでは、その体重が適正かどうかはわかりません。そのようなときに目安になるのが、「BMI(ボディ・マス・インデックス)」と呼ばれる指標です。これは、Body Mass Indexを略した言葉で、ボディ・マス指数や体格指数とも呼ばれ、肥満や低体重(痩せ)の判定に用いられています

 

BMIは肥満度を表す指標として、世界中で利用されています。身長と体重から計算できるため、だれでも簡単に自分のBMIを知ることが可能です。自分の身長を測る機会は少ないかもしれませんが、大人になるとあまり変化しないため、どこかで測った身長を記憶している場合が多いと思います。体重は毎日の食事や運動の量によって変動するため、体重計を使って確認する必要があります。そして身長と体重を計算式に当てはめると、自分のBMIを知ることができます。

 

BMIの計算方法は、世界中で統一されていますが、肥満の判定基準はその国によって異なる場合があります。BMIを使った肥満度の判定について、WHO(世界保健機関)の基準がある一方、日本では日本肥満学会が定める基準を使うという違いがあるようです。

 

WHOの基準で判定すると、「低体重」から「標準体重」、そして「肥満(3度)」まで8段階に分類されます。それが日本肥満学会の基準を見ると、「低体重(やせ)」、「普通体重」から始まり、「肥満(4度)」まで6段階に分類されているといった具合です。

BMIの計算方法

BMIの計算方法

それでは実際にBMIを計算してみましょう。BMIの計算式は、

 

体重(kg)÷{身長(m)の2乗}

 

で表されます。ここで気を付けたいのは、身長の単位が「m(メートル)」になっているという点。普段ご自分の身長は、1m70cmや170cmというふうに表現していると思います。これがBMIの計算においては1.7mとなります。

 

「身長(m)の2乗」というところがわかりにくいという場合は、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」のように簡単に計算することも可能です。電卓を使うのも良いのですが、アプリやWebサイトでは、体重や身長を入力すると自動で計算してくれるものもあって便利です。

 

例えば体重が80kgで身長が1.7mの場合、BMIは「80÷(1.7の2乗)」となります。1.7の2乗は「1.7×1.7=2.89」と計算できるので、体重をその結果で割ると「80÷2.89」となり、BMIは約27.68と計算できます。

 

では同じ身長1.7mで体重が60kgの場合はどうなるでしょうか。この場合は「60÷2.89」となり、BMIは約20.76となります。同じ身長では、体重が軽くなるとBMIの値が小さくなるのがわかります。身長が一定であれば、痩せて体重が軽いほどBMIは小さくなり、太って重くなるとBMIの値も大きくなるのです。

 

では逆に、目指すBMIの値を実現するには、体重の値がどうなれば良いかも計算してみましょう。日本肥満学会の基準によると、BMIが22になるときの体重を標準体重としています。統計的に、この値のときがもっとも疾病の少ない状態だそうです。

 

身長が1.7 mのとき、BMIが22になるには、体重はいくらになると良いでしょうか。体重をA(kg)とすると「A(kg)÷1.7(m)の2乗=22」になれば良いので、「A(kg)=22×2.89」と計算でき、「A(kg)=63.58」となります。この値は太り過ぎ・痩せ過ぎが判明したときに目指す目標体重です。

BMIの基準とは

BMIの基準とは

身長と体重からBMIを計算したら、今度は基準となる値と照らし合わせて、肥満度を判定することになります。基準となる数値は、それぞれの国で利用しているもの、WHOが定めているものなどさまざまです。

 

ここでは日本肥満学会が定めている基準を紹介します。表にすると次のようになります。算出したご自分のBMIがどの範囲に該当するか確認することで、低体重なのか、普通体重なのか、あるいはどの程度の肥満度なのかがわかります

 

先ほど計算した例が、それぞれどの範囲に分類されるか見てみましょう。身長が1.7mの場合、体重が80kgでBMIは約27.68でした。表ではBMIが「25~30未満」という範囲に含まれます。対応する肥満の判定は「肥満(1度)」となります。体重が60kgでは、BMIは約20.76です。表では「18.5~25未満」の範囲に含まれ、対応する判定は「普通体重」です。

 

BMIを計算した結果「普通体重」となれば良いのですが、「低体重」や高い肥満度の判定となった場合は、改善したほうが良いでしょう。

 

基準値を使った判定も重要ですが、平均値がどうなっているかについても気になります。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、男女別、年齢別のBMI平均値を見ることができます。2018年の数字を見てみましょう。次のようになっています。

 

全体を見ても、各年齢・性別を見ても、平均値は「普通体重」の範囲に収まっているのがわかります。全体的な傾向として、低体重の人が多い、肥満度の高い人が多いなどの状況にはなっていないようです。ただ年齢層が高くなるにつれて、BMIの平均値も上昇していることも読み取れます。シニア世代になるほどBMIのチェックが必要となるのかもしれません。

痩せ型のリスク

痩せ型のリスク

低体重や肥満の場合、やはり体重によりさまざまなリスクが生じる可能性も考えられるため、BMIのチェックは、自分の体にどのようなリスクがあるのか把握することにつながります。健康上どのようなリスクがあるかを知れば、何らかの対策を実行するためのモチベーションにもなります。まずは痩せ過ぎによるリスクについて見てみましょう。

 

痩せ過ぎの場合、体脂肪が少ない状態です。脂肪というと何となく、無駄なものというイメージがあるかもしれません。しかし脂肪も体の中で重要な役割を持っています。活動のエネルギーとなるほか、細胞やホルモンを構成する要素となったり、体温を保ったり、いざというときはクッションの役割をするなど役に立っているのです。

 

こうしたことから低体重では、ホルモンバランスが崩れるリスクが指摘されています。これにより男性では筋肉の量が落ちる可能性があり、女性では肌荒れのほか、生理不順などのリスクが高くなる可能性もあるそうです。

 

またエネルギーやミネラルなどの栄養素が不足している状態では、免疫の低下もリスクとなります。風邪やインフルエンザにかかりやすくなり、健康上のリスクが高まるでしょう。以前から若い女性の無理なダイエットなどによる痩せ過ぎも問題視されています。

肥満型のリスク

肥満型のリスク

BMIを計算して肥満と判定されたときは、肥満からくる病気に気を付けなければなりません。肥満の予防は、健康づくりにおいて重要なポイントとされています。まずはどのようなリスクがあるのか確認しておきましょう。

 

肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。皮下脂肪型肥満は皮膚の内側に脂肪が蓄積するタイプ。「洋ナシ型肥満」と呼ばれることがあります。内臓脂肪型肥満は、筋肉の内側の腹腔内に脂肪が蓄積するタイプ。「リンゴ型肥満」と呼ばれることがあります。

 

皮下脂肪型肥満でリスクが高いとされているのは、関節痛や睡眠時無呼吸症候群、月経異常などです。同じ肥満でも、生活習慣病のリスクが高いとされるのは、内臓脂肪型肥満です。動脈硬化や糖尿病、高血圧、脂質異常症などが起こりやすくなります。そのほか肥満型のリスクとしては、腎臓病、痛風、冠動脈疾患、脂肪肝などさまざまな病気の名前があげられています。BMIで肥満の判定になった場合、何らかの対策を始めるのが良いでしょう。

BMIを良い数値で維持するためにできること

BMIを良い数値で維持するためにできること

BMIを使って健康リスクを把握できれば、そのリスクを減らすための対策を実施することができます。痩せ過ぎであれば体重を増やそうと意識でき、太り過ぎであれば体重を減らすための努力をスタートできるでしょう。

 

まずは、痩せ過ぎの場合。体重を管理するためには、エネルギーの収支を考える必要があります。摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスについて考えるということです。痩せ過ぎを改善するということは、体重を増やすということ。消費するエネルギーよりも、摂取するエネルギーを大きくすることが必要です。食事を抜かず、たんぱく質・炭水化物・脂質などをバランス良くしっかり食べるのが良いでしょう。筋トレも体重増加に役立ちます。

 

肥満と判定された場合は、体重を減らす方向で考えなければなりません。摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーを大きくすることが必要です。エネルギーを消費するには運動が効果的で、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。食事に関しては、夜間に食べ過ぎないようにすることが大切です。人間の体には、夜間に翌日のためのエネルギーをためる働きがあります。またアルコールもカロリーが高いため、適量に抑えておきたいところです。

BMIは健康管理に役立つ指標です。ただ、どれだけ健康に気を付けたとしても、万が一の病気に対する備えはしておいた方が良いでしょう。楽天生命保険では、病気やけがに備えた保険が豊富にラインナップされています。どの保険に加入すべきか迷ったときは楽天保険の総合窓口を利用するのも便利です。まずはWebサイトをチェックしてみましょう。

このテーマに関する気になるポイント!

  • BMI(ボディ・マス・インデックス)とは?

    体重と身長から計算する、肥満度を判定するための指標です。

  • BMIの計算方法は?

    BMIは「体重(kg)÷{身長(m)の2乗}」で計算されます。

  • BMIの基準とは?

    日本肥満学会が定める基準では、低体重(やせ)、普通体重、肥満(1度~4度)
    の6段階に分類されます。

  • 痩せ型のリスクは?

    体脂肪が少ないため、ホルモンバランスが崩れたり、免疫機能の低下が起こりやすくなったりすることです。

  • 肥満型のリスクは?

    肥満は動脈硬化や糖尿病、高血圧、脂質異常症などさまざまな病気の原因になるといわれています。

  • BMIを良い数値で維持するためにできることは?

    消費エネルギーと摂取エネルギーのバランスを考え、食事と運動に気を付けるのが良いでしょう。

黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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