年収400万円の真実。日本の平均年収での生活ぶりとやりくり法

リリース日:2020/11/10 更新日:2024/11/22

年収400万円は日本の平均年収に近い値です。実際に年収400万円の世帯はどのような生活が送れるのでしょうか。この記事では、日本の平均年収世帯の生活ぶりとやりくり法について解説します。

  1. 年収400万円は日本の平均年収?
  2. 年収400万円の手取り額から考える生活レベルとは
  3. 年収400万円のやりくり術と将来への備え
  4. 参考サイト

年収400万円は日本の平均年収?

年収400万円は日本の平均年収?

日本人の平均年収はどのくらいかご存知ですか?国税庁が実施した「民間給与実態調査(平成30年度)」によると、給与所得者1人あたりの平均年収は約441万円となっています。その中でも、男性の平均年収は約545万円、女性は約293万円です。

 

さらに、給与所得者の給与階級別分布を見ると、男性は年間給与額400万円超500万円以下の人が構成比17.8%、女性では100万円超200万円以下の人が23.8%とそれぞれ最も多くなっていることがわかります。

 

このことから、女性の1人暮らし世帯であれば年収400万円は比較的多い収入であり、夫婦や子どもがいる世帯で稼ぎ手が夫のみの場合には、平均的な世帯年収と考えられるでしょう。

 

 

年収400万円の手取り額から考える生活レベルとは

年収400万円の手取り額から考える生活レベルとは

まず、年収400万円の手取り額は税金や社会保険料が引かれて、およそ290~330万円になります。月収にすると25万円前後と考えてよいでしょう。ボーナスが支給されて年収400万円の場合は、ボーナス支給月以外の月の手取り額は25万円よりも少なくなります。

 

この年収400万円の手取り額から考えて、1人暮らし、夫婦2人暮らし、夫婦と子ども1人の世帯に分けて考えていきましょう。

 

●1人暮らし
都内在住・独身1人暮らしで年収400万円の生活費の内訳を想定してみます。

家賃 6万円
食費・日用雑貨 5万円
水道・光熱費 5,000円
通信費 1万円
趣味・娯楽・交際費 5万円
貯蓄 4万5,000円
その他 2万円

 

1人暮らしで年収400万円であれば、交際費や趣味、娯楽にもお金を使えて比較的余裕のある生活が送れるでしょう。食費は外食することが多くなると想定した数字ですが、自炊をして節約すればさらに貯金ができるでしょう。貯まったお金で海外旅行などにも行くことができます。しかし、結婚を考えている場合は、そのための資金が必要になるので、できるだけ貯蓄に回すことも大切です。

 

●夫婦2人暮らし
都内在住・夫婦2人暮らしで年収400万円世帯の生活費の内訳を想定してみます。

家賃 9万円
食費・日用雑貨 3万円
水道・光熱費 1万円
保険料 2万円
通信費 2万円
趣味・娯楽・交際費 3万円
その他 3万円
貯蓄 2万円

 

夫婦2人暮らしで稼ぎ手が1人の場合、年収400万円だと都内在住であれば平均的な生活レベル、地方であれば余裕のある暮らしが送れるでしょう。夫婦2人暮らしの場合、1人暮らしに比べて家賃や光熱費が高額になります。万が一の場合に備えて保険に加入することも考える必要があるでしょう。今後マイホームや子どもを希望するのであれば、節約をしてもう少し貯蓄に回したいところです。

 

●夫婦2人と子ども1人
都内在住・夫婦2人と子どもの3人で暮らしている年収400万円世帯の生活費の内訳を想定してみます。

家賃 7万円
食費・日用雑貨 5万円
水道・光熱費 1万円
通信費 2万円
保険料 3万円
教育費・養育費 2万円
趣味・娯楽・交際費 1万円
その他 3万円
貯蓄 1万円

 

夫婦と子どもの3人暮らしの場合、都内であればかなり生活レベルを下げる必要があります。教育費や養育費にもお金がかかり、節約しなければ貯蓄にも回せません。子どもの進学費用や老後のことを考えるとかなり厳しい生活だといえるでしょう。少しでも余裕のある生活をしようと思ったら、共働きを考える必要があるかもしれません。

年収400万円のやりくり術と将来への備え

年収400万円のやりくり術と将来への備え

年収400万円でやりくりをするには、固定費の節約を意識する必要があります。節約というと食費や光熱費などの節約が思い浮かべられますが、それらは月によってかかる金額が違うため、家計費を大きく削減できるかというとそうでもありません。

 

その一方で、家賃や住宅ローン、保険料、通信費などの毎月一定額がかかる固定費を抑えられれば、生活にだいぶ余裕が出てくるはずです。特に家賃や住宅ローンなどの住宅費用は、家計で占める割合が大きいので毎月の負担にならないようにしましょう。理想は手取り収入の2~3割程度といわれています。また、保険料の見直しやスマホを格安SIMに変えるのも簡単に固定費を下げる方法です。

 

貯金の目安は、手取り収入の2割程度です。年収400万円(手取り月収25万円)であれば月に5万円ずつで1年に60万円、5年間貯めれば自分の年収の手取りと同じくらいの額が貯まります。病気やケガで働けなくなったり、失業したりした場合でも当面の間生活に困ることはないでしょう。

 

なかなか貯金ができないという人は、給料が入ったら貯金分をすぐに別の貯金用口座に移してしまうのがおすすめです。これは「先取り貯蓄」という貯金テクニックで、簡単ながらとても効果的な方法です。あとは先取り貯蓄をして残ったお金の範囲内でやりくりするだけで、確実に貯蓄が積み上がっていきます。

 

また、老後に備えてiDeCo(個人型確定拠出年金)も検討しましょう。iDeCoは、毎月決まった金額を積立てていく私的年金です。iDeCoでの掛金分は所得から控除されますし、通常ならばかかる運用益に対する税金(利益の20.315%)が非課税になるので、節税にもなります。楽天証券iDeCoは運営管理手数料0円。誰でも簡単に始められますよ。気になった方はぜひチェックしてみてください。

参考サイト

国税庁|民間給与実態調査結果 令和元年9月
2020.11.9
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/minkan.htm

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まきあん
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
まきあん

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

元栄養士で現在フリーのWEBライターとして活動している、まきあんです。基本的なお金の知識を身に付けたいと思い、独学でFP2級を取得しました。お金に関する知識や生活に役立つ情報を分かりやすく発信していきます。

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