年収600万円の手取りはいくら?月収や生活レベル・貯蓄術など解説

リリース日:2020/10/28 更新日:2025/05/08

自分の手取り額は、年収から税金と社会保険料を引くことで分かります。年収ごとの生活レベルは、食費や住居費などさまざまな項目への支出額の比較で把握可能です。ここでは、年収600万円の手取り金額や生活レベル、貯蓄を増やす方法などについて紹介します。

  1. 年収600万円の手取り額とは
  2. 年収600万円の生活レベル
  3. 年収600万円で貯蓄を増やす方法

年収600万円の手取り額とは

年収600万円の手取り額とは

年収が600万円といっても、そのすべてを貯蓄や消費に回すことができるわけではありません。税金や社会保険料を差し引いて、残った分を「手取り額」と呼びます。お金の計画をたてる際には、実際に使える手取り額を把握しておかなければなりません。年収600万円に対する、手取り額を計算してみましょう。

手取り額の計算式

まず引かれるのは、税金です。単身者の場合、源泉徴収税額で割り出された所得税と住民税がかかり、さまざまな控除を適用してから税率を乗じて計算します。年収600万円では、所得税が約20万円、住民税は約30万円です。そのほか社会保険料として、健康保険料の約35万円、厚生年金保険料の約55万円、さらに雇用保険料の約2万円が引かれます。

控除額などは人によって違いが出てくるのですが、こうした税金と社会保険料を考慮した場合、年収600万円の年間手取り額は、約450~510万円となります。これが実際に消費や貯蓄に回せる金額です。単純に12カ月で割ると、月収は約38万円の計算になります。ここから食費や住居費、光熱費や教育費などを支出していくことになります。

年収600万円の生活レベル

年収600万円の生活レベル

年収600万円の生活レベルを知るために、どんな項目にいくら支出しているのか、総務省が公表している2024年の「家計調査」を元に年収別に比較してみます。単身者の年収600万円と300万円それぞれの支出額を見てみましょう。

年収 300万円 600万円
毎月の支出 18万3,474円 25万6,243円
食費
(毎月の支出に含まれる)
4万4,125円 6万1,077円
教養娯楽
(毎月の支出に含まれる)
2万3,199円 3万9,486円
 

年収600万円の毎月の支出

まず比較するのは、毎月の消費支出全体の金額です。年収600万円では、月間25万6,243円を支出しています。これが年収300万円だと月間19万6,426円で、年収600万の世帯は年収300万円の場合よりも、月間約7万3,000円多くなっているのがわかります。

年収600万円の食費

次に気になるのが、食費です。家計調査では「食料」という項目があり、ここには外食費も含まれています。年収600万円の人は、毎月の食料への支出額は6万1,077円となっていました。年収300万円では4万4,125円で、年収600万円の世帯は、300万円の場合より約1万7,000円多い結果でした。

年収600万円の教養娯楽

さらに「教養娯楽」の項目もチェックしておきましょう。ここには、書籍などの購入費や習い事の月謝などが含まれています。年収600万円の人は毎月の教養娯楽への支出は3万9,486円。年収300万円だと2万3,199円となります。年収300万円と600万円では、教養娯楽にかけるお金に約1万6,000円の差がありました。

こうした比較をしていくと、自分は年収300万円だが年収600万円と同じくらい食費に支出していた、などといった発見があります。家計を見直す際には、どの項目で節約が可能なのか参考になるでしょう。




年収600万円で貯蓄を増やす方法

年収600万円で貯蓄を増やす方法

金融庁の「家計の金融行動に関する世論調査」では、年間収入別の貯蓄を含む金融資産の保有額・負債の状況を知ることができます。

年収600万円の貯蓄金額

2024年のデータによれば、年収600万円が含まれる年収が500万円~750万円の人の場合、貯蓄を含む金融資産の保有額の中央値は800万円でした。また、平均年齢は46歳となっており、長期間の貯蓄を続けた結果だと考えられます。

資産を増やす方法

資産を計画的に増やすためには、期間や目標金額を明確に設定して、毎月の預貯金額や投資額を決めておくことが重要です。給料を手にしたら、生活費など必要な支出分を確保したうえで、決めた金額を預貯金や投資に回します。そして残った金額でその他の支出をまかなうようにするのが良いでしょう。支出した残り分を預金や投資に回すというのでは、目標金額の達成が難しくなるでしょう。

 

毎月の貯蓄額を増やすのであれば、節約も必要です。平均的な支出金額と比較し、多すぎる項目が見つかれば減らす工夫をするべきかもしれません。

iDeCoの活用

また個人型確定拠出年金のiDeCoを利用すると、節税と老後のための資産形成が同時にできます。iDeCoは毎月の掛け金が全額所得控除の対象になり、課税所得を減らすことができます。課税所得が少なくなれば、納税額が減り手取り額が増えるため、その分、資産が増やせるというわけです。

オレンジライン

生活レベルを上げるには、株式投資による株主優待の活用も効果的といえるでしょう。例えば楽天グループ(4755)の株式を100株以上保有していると、「楽天モバイル」回線の音声+データ30GB/月プランが1年間無料で使用できます。(申込期間内に楽天株主様ご優待専用サイトにて、事前の申込みが必要)(2025年3月現在)


投資する企業によっては、配当や株主優待といった還元が受けられる場合があります。楽天証券に口座を開き、生活を豊かにする投資の可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

 

※この記事は2025年4月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 年収600万円の手取り金額は?

    年収600万円の手取り額は約450~510万円となります。

  • 年収600万円の生活レベルは?

    毎月の支出全体の金額に25万6,243円使えるレベルです。

  • 年収600万円で貯蓄を増やす方法は?

    期間や目標金額を決めて毎月貯蓄する金額を決めておくことが重要です。iDeCoを利用することで節税と老後の資産形成が同時でき、おすすめです。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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