数あるクレジットカードの中でも、楽天カードは年会費が無料なうえ、ポイント還元率が高い「使えるカード」として知られています。そんな楽天カードには、さらに3つの種類があるのをご存知でしょうか？今回は3つの種類の詳細と、その中の最高ランクである「楽天プレミアムカード」についてご紹介します。

楽天プレミアムカードは、楽天カードの上位に位置するカードです。

楽天カードには、年会費や受け取れる特典に応じて、「楽天カード」、「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」の3種類があります。楽天プレミアムカードは、この3種類のカードの中でもっともランクの高いカードです。具体的な違いについては、次の項目でチェックしてみましょう。

楽天カードと楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードについて、それぞれの特徴を比較してみました。

・年会費

楽天カード：年会費無料
楽天ゴールドカード：年会費2,160円
楽天プレミアムカード：年会費10,800円

楽天プレミアムカードは、3つの中でもっとも年会費が高いカードであることがわかります。残念ながら、利用状況によって割引になることもありません。

・ポイント還元率

楽天カード：ポイント還元率1％（楽天市場での利用で最大3倍）
楽天ゴールドカード：ポイント還元率1％（楽天市場での利用で最大5倍）
楽天プレミアムカード：ポイント還元率1％（楽天市場での利用で最大5倍+選べるサービスで楽天市場を選択すれば最大6倍+お誕生日月は+1倍）

基本のポイント還元率はすべて1％で同じですが、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードには、楽天市場での買い物でポイントが貯まりやすくなる特典があることがわかります。

さらに、楽天プレミアムカードの場合、よく使うショップのポイント還元率をアップできる「選べるサービス」を利用できます。「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」の中から好きなサービスを選ぶと、該当する楽天関連サービスでの利用でポイントアップ特典が受けられます。

また、誕生月にはボーナスポイントとして、楽天市場でのお買い物でのポイントが＋1倍されます。楽天関連でカードを使うことが多い人は、これらのサービスを駆使することで、年会費分の元を取ることも可能です。

・付帯保険

楽天カード；海外旅行傷害保険　最高2,000万円
楽天ゴールドカード：楽天カードと同様
楽天プレミアムカード：海外旅行傷害保険　最高5,000万円
国内旅行傷害保険　最高5,000万円
動産総合保険　最高300万円

付帯保険に関しては、楽天プレミアムカードがもっとも充実していることがわかります。通常の楽天カードでも、死亡や後遺障害だけでなく、疾病治療や傷害治療、救援者費用などの付帯保険が利用できるため、年会費無料のカードとしては充分優秀です。

一方、楽天プレミアムカードの場合、金額が上乗せされるうえに、国内旅行傷害保険と動産総合保険まで追加されます。海外旅行に限らず、旅行中のトラブルに備えられるのは大きなメリットです。

・空港ラウンジサービス

楽天カード：サービスなし
楽天ゴールドカード：年2回まで無料で利用可能
楽天プレミアムカード：無料で利用可能（回数制限なし）

旅行に行く機会が多く、空港ラウンジでゆったり過ごしたいという人は、楽天プレミアムカードにしておくと、回数制限なくラウンジを利用することができます。

・その他のサービス

楽天プレミアムカードのみ、海外空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が無料で発行可能です。

楽天プレミアムカードの最大の魅力は、「プライオリティ・パス」です。プライオリティ・パスには3種類の会員ランクがあり、それぞれ年会費と海外空港ラウンジを利用した場合の会員利用料、同行者利用料が異なります。

楽天プレミアムカード会員が無料で発行できるプライオリティ・パスの会員ランクは、最高の「プレステージ会員」。海外空港ラウンジが何回でも無料（同行者利用は27ドル）で利用できます。通常は年会費429ドルがかかるので、これが無料になるのは大きいですね！

海外の空港を利用することが多い人は、楽天プレミアムカードとプライオリティ・パスの発行を検討してみてはいかがでしょうか。

楽天プレミアムカードの弱点としては、年会費がかかることと、楽天市場や楽天関連サービスを多用しない人にとってはポイントアップの恩恵を受けられない点が挙げられます。

楽天市場や楽天グループで利用しない場合のポイント還元率は1％と、年会費のかからない楽天カードと変わりません。海外旅行付帯保険やプライオリティ・パスといったその他のメリットもありますが、これだけを目的にするのであれば、同じような特典が受けられるほかのゴールドカードを利用する方が、メリットが大きい可能性があります。

すべての人にとってメリットの大きいカードはなかなかありません。自分のカードの使い方やよく利用するショップ、海外旅行の頻度などを考え合わせてカードを選びましょう。