まず、買い物依存症にはどんな特徴があるのか、その一部をご紹介します。

• ストレスを感じると買い物をして気分を晴らす
• 商品を見ると自分に必要でないものでも購入してしまう
• 買っても使わないものがたくさんある
• ものを買うことに執着する
• 手持ちのお金がなくても借金して買い物をしてしまう

このような行動は誰でも1度や2度は経験があるかもしれませんが、これらが常態化している場合、買い物依存症の可能性があります。

では、なぜ買い物依存症になるのでしょうか。ここでは、買い物依存症につながる主な原因をご紹介します。

日本はストレスを抱えやすい社会といわれており、一般的に以下のようなことが原因でストレスを感じる人が多いです。

<主婦や主夫の場合>

• 家族に対する不満
• 親などの介護の負担
• 老後への不安

<社会人の場合>

• 仕事がうまくいかない
• 給料が上がらない
• 会社の将来に対する不安

<学生の場合>

• 学業成績の不振
• 学校生活がうまくいかない
• 将来への不安

買い物依存症は、ストレスと密接な関係があるといわれています。買い物をすることでストレスを発散しているのです。

インターネットの普及により、手軽にネットショッピングができるようになりました。時間や場所を問わず買い物ができる環境が、買い物依存症を助長する要因のひとつになっています。

自分が買い物依存症かもしれないと感じている人もいるかもしれません。以下の項目でチェックすることで、買い物依存症の傾向があるかどうかがわかります。

• 真面目である
• 責任感が強いため人から何か頼まれたら断れない
• 買い物したあと後悔した経験がある
• まとめてたくさんのものを購入する
• 購入したもので未使用や未開封のものがある
• 人の目が気になる
• 自分に自信がない
• お店で見たものを衝動買いしてしまう
• 質の良いものを安く購入することに喜びを感じる
• 買い物のことを考えていることが多い
• 買い物をするお店の店員に優遇されたいと思う

以上の項目に多く当てはまる人は、買い物依存症の傾向があると考えられます。

ここでは、買い物依存症を改善するための方法をご紹介します。

お店やネットショップで見た商品をすぐに購入しないで、2～3日ほど冷却期間を置いて本当に必要か検討しましょう。その場合、家に同じものがないか確認することをおすすめします。2～3日たてば、本当に必要かどうかを冷静に判断できるでしょう。

家計簿をつけて毎月のお金の流れを把握しましょう。自分が何にどれだけのお金を使っているかがわかり、無駄遣い防止につながります。家計簿のアプリもあるので活用してみてください。

買い物依存症の人の中には、手持ちのお金があるとすべて使ってしまう場合もあります。少しでも余ったお金があれば、貯金する習慣をつけましょう。定期預金などを利用して貯金するのも良いでしょう。

買い物依存症の人は、買い物でストレスを発散させていることが多いです。買い物以外にストレス発散ができる趣味を見つけましょう。趣味に時間を使うようになると、買い物のことを考える時間が減るでしょう。

買い物依存症を自分で治せない人は、最後の手段として医療機関で治療を受けることをおすすめします。買い物依存症は心理的なことが原因となっている場合が多いため、精神科や心療内科のある医療機関を受診すると良いでしょう。

買い物依存症を放置すると、借金が膨らんで生活が破綻することもあります。最悪の事態を避けるためにも、早めに対策をとることが大切です。

自己診断チェックで買い物依存症の傾向が見られた人は、ご紹介した対処法を試してみてください。自分の力だけでは解決が難しいと感じる場合は、医療機関へ相談しましょう。