家財保険とは?火災や水災、盗難など補償の対象となる具体例をチェック

リリース日:2021/03/17 更新日:2024/09/17

火災や水災、盗難などから家財を守る家財保険。家財保険は火災保険の一部で、賃貸住宅では欠かせないものです。家財保険が適用されるトラブルは多岐にわたります。どんなケースが補償の対象になるのか、詳しく見ていきましょう。

  1. 家財保険とは?
  2. 家財保険の内容
  3. 補償の対象となる家財とは
  4. 家財保険が適用される具体例
  5. 家財保険のオプション
  6. 家財保険の見直しは必要?

家財保険とは?

家財保険とは?

家財保険は火災、水災、盗難等で家財が被害を受けたときのための保険です。大家さんへの損害賠償責任補償もセットになっています。これだけ聞くと「火災保険とどこが違うのか」と感じる人もいるでしょう。結論から言えば、家財保険は火災保険の一部です。

 

火災保険は建物と家財の両方をカバーする保険です。賃貸住宅において、建物は大家さんのものなので、入居者が建物に保険をかける必要はありません。そんなときは家財のみの火災保険に入ります。「火災保険(家財のみ)」や「賃貸住宅向け火災保険」は家財保険とほぼ同じ意味です。

 

持ち家で建物と家財に火災保険をかけているのであれば、別途家財保険に入る必要はありません。また、持ち家であれば建物だけ火災保険に入ることも可能ですが、もしもにそなえて家財にも保険をかけておいたほうがよいでしょう。保険額は任意で選べるので、必要最低限の金額でもOKです。

家財保険の内容

家財保険の内容

一般的に、家財保険は「基本補償」「大家さんへの賠償責任補償」「地震保険」がセットになっています。

 

・基本補償
基本補償は家財がダメージを受けたときの補償です。被害を受けた家財に対する損害保険金に加え、商品によってはプラスアルファの諸費用が受け取れることもあります。

 

家財保険が適用されるトラブルは多岐にわたっています。火災、落雷、風災、雹災、雪災、水災といった自然災害によるものから、物体の落下・飛来・衝突によるもの、水漏れによるもの、暴動によるもの、盗難によるものなど、幅広く適用されます。

 

・大家さんへの賠償責任補償
家財がなくなっても別に困らないという人がいるかもしれませんが、賃貸住宅には原状回復義務があります。たとえば火災で室内が黒焦げになったとして、それを元の姿に戻すためには多額の費用がかかります。火災保険に入っていれば、大家さんに対する損害賠償もカバーできるので安心です。

 

・地震保険
家財保険では、地震が原因で起こった火災や津波による被害は補償の対象外です。地震保険をつければ、地震に起因する被害にも対応できます。ほとんどの地震保険は単体で入ることはできず、火災保険に上乗せして入ります。

 

基本的には火災保険とセットになっていますが、火災保険から地震保険を外したい人は外すこともできます。ただ、地震は日本全国いつどこで起こるかわかりません。甚大な被害を受けることもあるので、入っておいたほうが良いでしょう。

補償の対象となる家財とは

家財保険の対象となる家財とは、被保険者が所有する家財で、保険証券に記載された建物に収容されているものを指します。具体的には家具、衣類、家電製品、書籍、食器、日用品などです。

 

自動車や一定額以上の貴金属、美術品などは家財の対象外とされます。現金や通帳・キャッシュカードも対象外ですが、盗難による被害であれば補償の対象になります。

 

家財保険の対象範囲は商品や契約内容によって異なるので、必ず確認しておきましょう。

家財保険が適用される具体例

家財保険が適用される具体例

家財保険で補償が受けられる具体的な例をみていきましょう。

 

・火災
電気ストーブに毛布がかぶさり出火した

 

・風災
台風で窓ガラスが割れ、吹き込んできた風で室内の家具が倒れて壊れた

 

・落雷
自宅に雷が落ち、パソコンが壊れた

 

・水災
大雨による土砂崩れで室内まで土砂が入り込み、家財が使えなくなった

 

・漏水
排水管の破裂で室内が水浸しになり、家電製品が故障した

 

・飛来
外で遊んでいた子どもが投げたボールが室内に飛び込んできてテレビが割れた

 

・盗難
空き巣に貴金属を盗まれた

 

・暴力行為
近くで行われていた労働争議が原因で家財に損傷を受けた

家財保険のオプション

保険会社や商品によっては家財保険にオプションがつけられます。

 

・個人賠償責任特約
買い物中に品物を壊したとき、自転車で通行人に怪我をさせてしまったときなど、普段の生活で発生した損害賠償責任を補償する特約です。

 

・携行品損害特約
持ち出した家財を落下して壊してしまったときにも補償が受けられる特約です。

 

・住まいのサポート
水があふれて止まらなくなった、鍵が開かなくなってしまったなど、日常生活に起こる困りごとをサポートしてくれます。特約として付けなくても、家財保険に入れば自動的に利用できることが多いです。

家財保険の見直しは必要?

賃貸住宅を借りるときには大家さんや不動産会社から指定された火災保険(家財のみ)に入ることが多く、家財保険を検討したことがないという人も多いでしょう。場合によっては同じ補償内容でよりお得な商品があるかもしれません。自分でリサーチしてみて、乗り換えたいと思ったら大家さんや不動産会社に相談してみましょう。

 

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宮島ムー
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)/宅地建物取引士
宮島ムー

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

関西に住む子育て中の主婦です。 お金や不動産に興味があり、日商簿記1級・FP2級・宅建などの資格を独学で取得しました。 記事ではなるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するよう心がけています。

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