金利の計算ができると強い!?金利、利息を自分でチェックして無理なく返すには
比較的手軽にお金を借りることができるカードローンとキャッシング。しかし、キャッシングとカードローンは、金利や利用限度額に違いがあります。今回はお金を借りる際に知っておきたい金利計算の方法を紹介します。
なぜ金利の計算をするの?
まずは、なぜ金利の計算を行う必要があるのか解説します。
・借入額以上の負担がかかるため
カードローンやキャッシングは、どちらも借入額に利息が上乗せされます。利息は、借入額と金利・借入日数によって変動するので、正確な返済額を知るためには、計算方法を理解していないと分からないということです。借入状況によっては利息負担も増えるため、事前に金利の計算を覚えておきましょう。
・各サービスによって利息負担が異なる
金利は常に一定ではありません。カードローンとキャッシングで金利の下限・上限が異なりますし、金融機関によっても変わります。また、計算方法や仕組みを理解していないと、返済額の変動を整理できません。
借入を考える場合は、金利の計算だけでなく仕組みも理解しておけば、利用前に返済額や返済計画を立てやすくなるでしょう。
カードローンをするとつく利息とは
続いては、カードローンを利用した場合につく利息の仕組みや、計算方法について紹介します。
・カードローンの利息の計算方法
カードローンの利息は、利息制限法に沿って上限金利を定めています。ですので、40%や30%といった金利はありません。
計算方法は、以下の通り日割りで求めます。
●借入額(円)×金利(年率、%)÷365日×借入日数=利息(円)
※借入日数については、借入当日は除いて計算
毎月返済するので借入残高は減少します。つまり正確に利息の総額を求めるためには、1カ月単位で計算しなければなりません。
利息制限法では、借入額によって以下3つの上限金利を定めているため、各金融機関の借入上限金額によって上限金利も変わります。
●借入額10万円未満:上限金利が年20.0%
●借入額10万円以上100万円未満:上限金利が年18.0%
●借入額100万円以上:上限金利が年15.0%
一般的に金利は3%~18%あるいは上限金利15%などで設定されています。
・カードローンの特徴
カードローンの特徴は、利用限度額が比較的大きいことと、返済方式を選べることの2点です。
一般的にカードローンの利用限度額は、数百万円単位と大きな金額に対応しています。そのため、自動車の購入などまとまった資金調達にも活用可能な点がメリットといえるでしょう。
カードローンの返済方式は、いくつかの種類から選択可能です。金融機関によって返済方式の種類は異なるので、事前に確認しておきましょう。
●元利定額リボルビング方式:毎月の返済額が固定となります。返済初期は利息の割合が高く、完済が近づくにつれ利息の占める割合が減っていきます。
●残高スライド元利定額リボルビング方式:仕組みは元利定額と同様ですが、借入残高に応じて返済額が変動します。
●元金定額リボルビング方式:毎月の元金返済額が一定で、そこへ利息が上乗せされる形です。月々の返済額の合計は、返済初期がもっとも高く、徐々に減っていきます。
キャッシングをするとつく利息とは
続いては、キャッシングの特徴や利息の仕組みについて紹介します。金利の計算方法はカードローンと共通しています。しかし、返済方式や利用限度額などに違いがあるので、確認した上で使い分けましょう。
・キャッシングの利息と計算方法
キャッシングは、カードローンと同じく利息制限法に沿って上限金利を定めています。ただし、カードローンよりも上限金利を1%もしくは3%程度高めの傾向です。
利息の計算方法は、カードローンと同じく借入額と金利、日数で求めます。
●借入額(円)×金利(年率、%)÷365日×借入日数=利息(円)
ただし、返済方式については、主に一括払いかリボ払いの2種類に分かれているのが特徴です。
1. 一括払い:借入を行った翌月に一括で返済、借入回数は1回
2. リボ払い:借入残高に関わらず、毎月一定金額で返済
・キャッシングの特徴
キャッシングは、基本的に少額の借入が必要な方に使いやすいサービスとなっています。そのため利用限度額は、20万円や50万円などです。
金利は、カードローンよりも少し高めに設定されていて、一般的に18%前後とカードローンより3%前後高い傾向です。
金利設定は少し高いキャッシングですが、クレジットカードに付帯しているので初めての方にも利用しやすい仕組みとなっています。
金利を計算してみると分かること
金利を計算してみると、借入金額に対して利息負担がどの程度かかるか分かります。特に初めて借入を行う場合は、金利を計算して最終的な返済額を把握しておきましょう。
また、カードローンとキャッシング、どちらにメリットがあるか比較すると、キャッシングの場合は、利用限度額20万円や50万円が多く、少額利用に適しています。一方カードローンは、100万円や1,000万円など、まとまった資金調達に合っているのが特徴です。
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