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【図解あり】クレジットカード番号とは?セキュリティコードについても解説
クレジットカードにはカード番号のほかにも、有効期限やセキュリティコードなど大切な数字も記載されています。悪用防止のためにも、これらの数字の意味を正しく理解しておきましょう。今回はカード番号の見方を分かりやすく解説します。
- クレジットカードの券面に記載されている情報とは?
- クレジットカードのカード番号とは?
- クレジットカードに記載されている番号に法則はある?
- クレジットカードにある有効期限やセキュリティコードって何?
- クレジットカードのカード番号が必要になるのはどんな時?
- セキュリティコードが必要になるのはいつ?
- クレジットカード番号やセキュリティコードの管理に注意
- クレジットカードのカード番号には意味があった!自分のカードも確認してみよう!
クレジットカードの券面に記載されている情報とは?
まず表面には、カード名、国際ブランド、カード番号、名義人のローマ字名、有効期限、ICチップなどが載っているのが一般的です。
次に裏面を見てみると、カード発行会社の連絡先や磁気テープ、セキュリティコード、海外キャッシングのATMネットワークのマークなどが載っています。
このように、1枚の小さなカードの中には沢山の情報が盛り込まれているのです。日本人が保有するクレジットカードの枚数の平均は3.2枚(2018年)だそうですので、複数枚のクレジットカードをお持ちの方も多いと思います。クレジットカードと一口に言っても、発行するカード会社によってデザインだけではなく、記載されているマークや数字の桁数、位置などに違いがあります。
今回はその沢山の情報の中から、「カード番号」について、詳しく見ていきましょう。
クレジットカードのカード番号とは?
クレジットカードには1枚1枚異なるカード番号が付与されており、クレジットカードの表面に14~16桁の数字で記載されています。この14~16桁の数字がカード番号です。
カード番号の桁数が異なる理由は、クレジットカードの種類を識別するためです。国際ブランドごとに桁数が異なっており、例えば、Visa・Mastercard・JCBでは16桁ですが、American Expressでは15桁、DinersClubは14桁です。
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クレジットカードに記載されている番号に法則はある?
それでは、これらの14~16桁のカード番号は何を意味しているのでしょうか。カード番号の見方について、解説しましょう。
銀行識別番号または発行者識別番号
カード番号の先頭から6桁は「銀行識別番号」または「発行者識別番号」と呼ばれ、どのカード会社から発行されているのかが識別できるようになっています。ですから、インターネットショッピングなどでカード番号を入力するときに、選択するブランドと入力したカード番号が合致しない場合、「Visaカードを選択しているのにこの番号はおかしい」と判断されてエラーになってしまいます。
また、Visaなど国際ブランドが同じであっても、発行しているカード会社が違えば、先頭の6桁の番号も異なります。
口座番号
先頭から7桁目から最後の1桁を除いた番号は、口座番号を意味しています。14桁のカード番号であれば7~13桁目まで、16桁のカード番号であれば7~15桁目となります。これは「口座番号」といっても金融機関の口座番号というわけではなく、個人を識別するための番号です。この番号は、クレジットカードが発行された一人ひとりに割り当てられていますので、ほかの人と同じ番号になることはありません。
チェックデジット
カード番号にある最後の1桁は、「チェックデジット」と呼ばれる検査用の数字を表しています。カード番号が読み取られたときに、特殊な計算方法から「チェックデジット」に合致しているかどうか確認していて、カード番号が正しいかどうかを確かめているのです。
主要産業識別子
カード番号の1桁目は「主要産業識別子」を表しています。主要産業識別子は国際規格で決められた「カード発行会社の産業分類」を識別しています。
例えば、「3」は銀行、金融関連、旅行、娯楽を表しており、「4」「5」は銀行・金融関連を表しています。Mastercardブランドの楽天カードは「5210 12」、Visaブランドの楽天カードは「4297 69」というように国際ブランドによっても番号が異なっており、American Express・ JCB・DinersClubは「3」、Visaは「4」、Mastercardは「5」となっています。
また、「6」「7」は運送、石油関連となっていますので、ETC専用カードなどが割り当てられています。
そのほかの数字については見かけることが少ないかもしれませんが、番号別に産業分類の一覧を記載します。
0 ISO予約値
1 空港関連
2 空港関連、そのほか将来発生する産業
8 ヘルスケア、医療、通信
9 国ごとに割り当て可能
このように、カード番号には桁によって意味や法則があり、一人ひとりのカード番号は異なる大切な数字です。ですから、自分のクレジットカードのカード番号は他人に知られないように注意しましょう。
クレジットカードにある有効期限やセキュリティコードって何?
有効期限
クレジットカードの表面には「07/19」というような4桁の数字が印字されています。これはクレジットカードの有効期限を表しており、数字の左側が月(MONTH)、右側が西暦の下2桁(YEAR)となっています。先ほどの例「07/19」でいうと有効期限は「2019年7月」となるのです。
クレジットカードに有効期限が設けられている理由はいくつかあります。
ひとつは、カード本体の老朽化を防ぐためです。長期間クレジットカードを利用していると、細かい傷などから劣化してしまう可能性があります。
また、クレジットカードに有効期限が設けられていることによって更新カードが発行されるので、定期的に新しいセキュリティが施されたクレジットカードを利用できる・セキュリティコードが更新されるなど、防犯対策にも役立っています。
セキュリティコード
セキュリティコードとは、クレジットカードのセキュリティを向上させるための数字の番号です。カード番号や有効期限からは独立しており、かつ磁気情報にも含まれません。明細書や伝票に書かれることもなく、クレジットカードの所有者本人にのみ知ることのできる情報です。クレジットカードのどの位置に記載されているかは、国際ブランドにより異なります。
国際ブランドがMastercard、Visa、JCB、DinersClubのカードでは3桁の番号です。クレジットカードによっては3桁以上の数字が印字されている場合がありますが、この場合は末尾3桁がセキュリティコードに該当します。
国際ブランドがAmerican Expressの場合には、カード表面に4桁で記載されています。
クレジットカードの有効期限が間近になって新しいカードが送られてくるとき、変更事項がなければカード番号は変わらないことがほとんどですが、セキュリティコードは必ず変更になります。この点が、カード番号とセキュリティコードの大きな違いです。
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クレジットカードのカード番号が必要になるのはどんな時?
クレジットカードに表示されているカード番号やセキュリティコードなどのカード情報は、どのような場面で必要になるのでしょうか。具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
1.ネットショッピングでカード決済する時
ネット上で買い物をすると、そのほとんどの場合、支払い方法にクレジットカードを選ぶことができます。実際のお店でカード決済するときはクレジットカードを店員に差し出して機械に挿入することでカード情報を読み取りますが、ネットショッピングでは画面上に自分でカード情報を入力します。
2.公共料金などをクレジットカードで支払う時
光熱費、上下水道、通信など、毎月必ず発生する支払いにクレジットカードが利用できることが多くなりました。これらの公共料金を毎月同じクレジットカードから支払うためには、事前に申し込みが必要になります。この申し込み時に、カード情報が必要になります。ネットからの申し込みが可能なサービス業者であれば、画面上に入力しますし、郵送のみで受け付ける業者やネット上にカード番号などを入力するのが心配な方向けには書類の郵送による受け付けも可能です。書類の場合でも、カード番号の記入が必要になります。
3.税金をe-Taxで納める時
国税に関する確定申告などの手続きを、インターネットを通じて行うのがe-Taxです。確定申告の手続きの結果、算出された納税額をクレジットカードで納めることができます。このとき、ネットの画面上でカード番号などの入力が必要になります。
4.デポジット(保証金)として使う時
海外のホテルでは、チェックインのときにクレジットカードの提示を求められることがあります。まだ支払うものがないチェックインのときになぜ?と思われるかもしれませんが、クレジットカードはカード会社の審査を通過しないと発行されないことから、海外ではクレジットカードを保有していることが「支払い能力がある」「カード会社で身分が確認されている」という証明になるからです。そのため、ホテルのフロントでは宿泊者のクレジットカードのカード番号をチェックイン時に控えて、デポジット(保証金)として使っているのです。
5.身分証明としてクレジットカードを利用する時
海外では身分証明としてクレジットカードが欠かせません。国によっては、渡航のビザの申請代金の支払いにクレジットカードが必要なところもあります。また国内においても、レンタカー店では車を返却されなかったら困りますので、ほとんどの場合クレジットカードの提示を求め、カード番号を控えています。
カード番号が必要になる例を5つ紹介しましたが、「セキュリティコード」もカード番号と同時に、特にインターネット上の支払い場面で必要になることがあります。
セキュリティコードが必要になるのはいつ?
次にセキュリティコードにどんな目的があるのかというと、クレジットカードの不正利用の防止です。
クレジットカードに関する犯罪の中に、カードそのものは盗まれていないのに、磁気テープに読み込まれているデータだけを盗まれる「スキミング」とよばれる被害があります。この犯罪に対してセキュリティコードは有効です。
なぜ有効かというと、セキュリティコードは磁気テープには含まれない情報で、スキミングでは盗めない番号だからです。カードを手元に持っている人だけが見ることができる番号のため、保有者かどうかの確認として利用できるのです。セキュリティを強固にしているネットショッピングのサイトなどでは、この入力を必須にしていることが多くなってきています。
ただ、このセキュリティコードも、カードそのものが盗まれた場合などには効果がありません。すべての不正利用や犯罪手口に有効なわけではありませんので、ご注意ください。
クレジットカード番号やセキュリティコードの管理に注意
カード番号もセキュリティコードも重要な番号ですので、その管理は厳重にしておく必要があります。
これらの番号を盗み取る犯罪は、先に紹介したスキミングのほか、フィッシング詐欺、スパイウェア、コンピューターウィルスなど様々なものが報告されています。
ネットショッピングのお店や金融機関などから、メールや電話などでクレジットカードに関するカード情報を聞かれることはありませんから絶対に対応しないようにしましょう。
また、偽の画面からカード情報を入力させて盗み取るフィッシング詐欺に対処するためには、メールやSNSなどに記載のリンクからではなく、各種サービスの公式ページからログインすることや、URLの表示部分に鍵のマークがついているかを確認してから入力するなど、心がけるようにしましょう。
このように、クレジットカードそのものが手元にあっても、誤った対処や入力などでデータが流出してしまい、悪用されてしまうこともあります。日ごろからカード番号やセキュリティコードの重要性を意識して、細心の注意を払い管理するようにしましょう。
クレジットカードのカード番号には意味があった!自分のカードも確認してみよう!
ここまで、クレジットカードのカード番号の見方やその意味などについて解説しました。カード番号には国際規格で決められた分類など、意味が存在します。カード番号はそのカードを識別するための大切な数字です。ですから、自分のクレジットカードのカード情報は気軽に入力したり記入したりせず、厳重に管理するように心がけましょう。
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