カードローンの複数申し込みはできる?注意点についても解説

リリース日:2023/10/04 更新日:2023/10/04
黒川ヤスヒト
この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(AFP)

黒川ヤスヒト

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黒川ヤスヒト

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

マネープランを立てるうえで、お金の借り入れはできるだけ小さくしておきたいと考えている人もいるでしょう。しかし、急に資金が必要になった際、それが準備できるような態勢を整えておくことも大切です。

お金の借り入れ先として候補のひとつとなるのが、カードローン。この先、利用する機会が出てくるかもしれません。正しい使い方を知っておくことは、お金の借り入れで失敗しないために必要なことといえるでしょう。ここではカードローンの複数申し込みをテーマに必要な知識を紹介します。

  1. カードローンとは
  2. カードローンは複数申し込みができる?
  3. カードローンを複数申し込む際の注意点
  4. カードローンの審査と注意点
  5. カードローンは1社にまとめて申し込もう

カードローンとは

カードローンとは

カードローンは、個人向けの融資サービスで、銀行や消費者金融などが提供しているものです。利用を申し込んで審査を通過すると、一定の貸出枠が設定され、利用するためのカードが発行されます。このカードを使って、ATMなどから必要な金額を引き出せます。借り入れたお金の使い道は自由です。住宅ローンのように使途が決められた借り入れとは異なります。旅行や、生活費の不足分といった目的で利用されることがあります。

担保や保証人は不要

カードローンの特徴は、一般的に担保や保証人が不要だということ。お金を貸すというのは返済されないリスクをともなう行為です。返済をより確実にするのが、担保や保証人です。例えば、不動産を担保にした借り入れの場合は、返済が不可能になっても不動産を競売にかけて残額の清算ができます。また、保証人がいる借り入れであれば、お金を借りた本人が返済できない場合に、代わりに返済を求められます。

 

急にお金が必要になった際、担保や保証人を準備するのは大変でしょう。カードローンではその必要がないため、借りる側にとっては利便性の高いサービスとなっています。その代わり、カードローンを提供する企業は、保証会社による保証を受けることで、返済されなくなるリスクをカバーしています。

 

このようにカードローンは、借りたお金の使い道は自由で、借りる際の担保や保証人も必要ない融資サービスです。カードを使ってATMから現金を引き出せるなど、手軽に利用できるサービスといえるでしょう。ただしその分、返済計画の準備をしっかりしたうえで利用することが大切です。

キャッシングとの違い

カードローンと似たサービスとしては、クレジットカードのキャッシングがあります。ATMから借りたい分のお金を引き出せるサービスです。カードを使う点はカードローンと同じですが、キャッシングは一般的に借り入れ可能な額が小さめで、金利が高めに設定されています。反対に、カードローンではより大きな借り入れが可能で、金利はキャッシングよりも低めになる傾向があります。借りたい金額によって、利用するサービスを検討すると良いでしょう。

カードローンは複数申し込みができる?

カードローンは複数申し込みができる?

複数申し込みが必要となるケース

カードローンのサービスは、多くの銀行や消費者金融が提供しています。申し込みは、複数の業者に対してすることもできます。しかし複数の申し込みをする前に、立ち止まって考える必要があるかもしれません

 

複数業者から借りたくなるのは、例えば、すでに借り入れがあるのに、さらにお金が必要になった場合でしょう。カードローンで借りたお金は、使い道が自由です。ある調査によれば、趣味やレジャー、外食、家賃の支払いや医療費、自動車の車検や冠婚葬祭のための費用など、利用目的の幅が広くなっています。すでにお金を借りていても、新たな資金が必要になった際、その資金については別の業者に申し込もうと考えることもあるでしょう。

 

また、念のため複数申し込みが必要となることもあるかもしれません。というのも、お金の借り入れは、申し込めば必ずできるわけではないからです。さまざまな理由でカードローンの契約を断られることもあります。何とかして早めにお金を用意したい緊急のケースでは、複数の業者に申し込み、どれかひとつでも契約ができれば良いという考えに至る可能性もあります。

 

カードローンの利用が必要ということは、今すぐお金が必要である状況です。例えば、普段の出費に加えて、医療費や冠婚葬祭の出費が重なったような場合です。数十万円程度の資金が至急必要である場合には、担保も保証人も必要とせず、キャッシングより多額の借り入れが可能なカードローンを選択するのが良いでしょう。

複数申し込みにはデメリットや注意点も

そうした心理的な状況から、カードローンへの複数申し込みが必要となることは容易に想像できます。しかし、複数の業者に申し込むことには、多くのデメリットや注意点があるので知っておくことが必要です。1社だけに申し込んでいれば借り入れができたかもしれないのに、複数申し込みをすることでどこからも借りられなくなるリスクがあります。注意点やデメリットを詳しくチェックしましょう。

カードローンを複数申し込む際の注意点

カードローンを複数申し込む際の注意点

必要な金額を借りるために、いくつかの業者に申し込んでおこうと考えるかもしれません。また申し込んだ業者から借りられない可能性もあるので、複数の業者に申し込んでおいたほうが良いかもしれない、と考えることもあるでしょう。しかし、その行動はカードローンの審査に影響を与える可能性があるのです。

信用情報機関への登録

カードローンの申し込みをすると、その情報は信用情報機関に登録されます。登録された情報は、さまざまな金融機関の間で共有され、お金を貸し出す際などの信用状況確認に利用されています。例えば、ある業者から借りたお金について、返済の状況が良くないという情報が登録されていたとしましょう。その情報は同業者が確認できるようになっているため、ほかの業者から新たにお金を借りるのが、難しくなるということになります。

 

ここで問題になるのが、短期間に複数の業者にカードローンを申し込んだ場合です。申し込みを受け付けた業者は、それぞれ信用情報機関に申し込みがあったことを登録します。そのためカードローン会社は、複数の別の会社にも同時に申し込みをしているという状況が把握できるのです。他社からも借り入れる予定があるということは、自社への返済が滞る可能性が高くなると判断されてしまうかもしれません。

申し込みブラックという状況

このように、短期間に複数のカードローンを申し込んでいる状況は「申し込みブラック」と呼ばれることがあります。過去に延滞するなどしてお金が借りられなくなることを「ブラックリストに載る」ということがあり、「申し込みブラック」も似たような状況です。借り入れができないということではありませんが、審査に悪い影響があるかもしれないという状況です。


なお、そのような事態を防ぐために総量規制という法律が設けられています。これは、自身が利用する、すべての貸金業者からの借入れ合計額が年収の3分の1を超える場合、新規の借り入れができなくなるというものです。

複数の業者から借り入れると不利な場合も

いくつかの業者からお金を借りられたとしましょう。その場合でも、返済時にデメリットを感じることがあるかもしれません。例えば、返済の回数が増えるということ。スケジュール管理が難しくなり、ATM利用料がかかるケースではその金額がかさむでしょう。また金利はカードローンごとに異なります。高い金利の業者からの借り入れがあれば、より金利が低いところからまとめて借りた場合より不利な条件で借り入れをしているということを意味します。

 

複数のカードローンに申し込む前に、その影響を考えることが必要です。

カードローンの審査と注意点

カードローンの審査と注意点

カードローンを申し込むと審査が行われます。カードローンでは一般的に担保や保証人が不要なため、誰でも簡単に借りられそうなイメージがあるかもしれません。しかし審査の結果、借り入れができないこともあります

 

また申し込みに関する情報が、信用情報機関に登録されるという点も重要です。最近では、申し込みもネットなどから手軽にできることが多いのですが、複数の業者に次々に申し込むと、その履歴が信用情報機関に残ります。

 

お金を借り入れる際には返済計画を立てて慎重に検討しましょう。返済や金利の負担がどのくらい家計に影響を及ぼすのか、前もって確認しておくのが良いでしょう。家計の状況を見て、返済不能にならないことをしっかりとチェックしなければなりません。返済していくために、貯蓄を中止したり、何らかの支出を我慢したりしなければならないという場合もあるかもしれません。申し込む前に、自身の家計への影響について確認しておきましょう。

カードローンは1社にまとめて申し込もう

カードローンは1社にまとめて申し込もう

申し込みの情報は信用情報機関に登録されるため、短期間に複数の業者に申し込むよりも、できるだけ1社にまとめて申し込むほうが良いでしょう。そこで審査に通らなければ別の業者を検討するのが良いでしょう。緊急でお金が必要な場合、ネットから簡単に申し込めることもあり、つい複数の業者へ申し込みたくなってしまうかもしれません。しかし、そこは冷静になることが必要です。

 

すでに借り入れているカードローンがあり、さらに資金が必要という場合もあると思います。そのような場合には、同じカードローンで追加融資を受けられないか確認しましょう。すでに借り入れ可能な枠を使い切っていたとしても、上限の増額ができる場合もあります。返済の手間を考えても、借り入れ先は少なく、1社にまとめておくのが便利です。借り入れを検討する際は、返済の計画を立てておくことが大切です。

 

借り入れが必要になると、どのカードローンに申し込むと良いのか迷うかもしれません。そんなときは、いつも利用している金融機関がカードローンを扱っているかどうか、確認してみると良いでしょう。

例えば、すでに楽天銀行を利用している方や楽天IDをお持ちの方には「楽天銀行スーパーローン」という選択肢があります。申込書類の記入は必要なく、ネット上で申込手続きが完結します。金利や申込方法、さらには返済のしやすさなどを比較しながら、スムーズな借入と返済を実現しましょう。

※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • カードローンとは?

    個人向け融資サービスの一種です。銀行や消費者金融などが提供しています。

  • カードローンは複数申し込みができる?

    複数の業者に申し込むこと自体は可能です。

  • カードローンを複数申し込む際の注意点は?

    申し込みの情報は信用情報機関に登録されます。短期間に多くの申し込みをすると、審査に通るのが難しくなる可能性があります。

  • カードローンに審査はある?

    カードローンには審査があります。一般的に担保や保証人は求められません。

  • カードローンは1社にまとめて申し込んだほうが良い?

    できるだけ1社にしぼって申し込むのが望ましいといえます。すでに借り入れがある場合は、まず増枠の申し込みを検討するのが良いでしょう。

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