失業保険を申請したい!申請から受給までの流れや条件は?

リリース日:2019/02/19 更新日:2019/02/19

会社をやめたら、すぐに行いたいのが「失業保険」の給付申請です。失業保険を申請することで、一体いくらくらいもらえるのか、また、いつからいつまでもらえるのかについて、手続き方法と合わせてまとめました。

失業保険を申請したい!申請から受給までの流れや条件は?

もくじ

・失業保険とは

・失業保険がもらえる条件

・失業保険はいくらもらえる?

・失業保険の申請時必要書類

・失業保険の申請方法

失業保険とは

失業保険は、「雇用保険」に加入している人が受けられる公的な保障制度のひとつです。名前のとおり失業した際にもらえる保険で、もらえる金額や期間は、雇用保険に加入していた年数や在職中の給与額などによって異なります。

失業保険がもらえる条件

失業保険がもらえる条件

失業保険がもらえる人は、端的にいうと「雇用保険に過去2年間で通算12ヶ月以上加入していた人」です。会社に正社員として1年以上勤めていた人はもちろん対象になりますし、「入社前の2年以内にアルバイト先で雇用保険に加入していて、その後失業保険をもらわずに就職、通算で12ヶ月以上になる」という場合も対象です。

ただし、賃金支払い基礎日数が11日以上ある月だけが対象になるので注意しましょう。自分が対象になるかどうかわからない場合は、ハローワークや企業担当者に問い合わせてみてください。

 

失業保険がもらえるのは、上記の人のうち「失業していて仕事を探している場合」。すでに新しい会社に入社した方や、「育児に専念したいのでしばらく働かない」「疲れたので半年くらい休みたい」という方は、失業保険の対象外です。ただし原則として退職後1年以内であれば、仕事を探し始めた時点で失業保険の申請ができるようになります。

 

これらの条件に当てはまる方は、失業保険を受け取ることが可能です。さらに「いつからもらえるか」については、ふたつのパターンに分けられます。

 

ひとつ目が、自己都合で退職したパターン。この場合は失業保険の申請後、7日間の待期期間と3ヶ月間の給付制限があります。つまり実際に失業保険が支給されるのは、失業保険の申請をしてから3ヶ月と7日が経過した後ということです。

ふたつ目が、会社都合で退職したパターン。この場合は7日間の待期期間終了後、すぐに失業保険の給付が開始されます。

 

失業保険は自己都合か会社都合かによって、受け取れる期間も変わる場合があります。ときには最終的な合計受取金額が変わってしまうこともあるでしょう。とはいえ会社都合か自己都合かは、自己申告ではなく、会社との同意で決まります。自分に都合のいいほうを選択するというわけにはいきません。

 

たとえば「上司や会社の方針と合わない」「残業したくない」といった理由は、原則として「自己都合」になります。ただし「残業時間が3ヶ月連続で45時間を超える」「残業が100時間を超える月がある」「連続した2ヶ月間の平均残業時間が80時間を超える」といった理由に当てはまり、その証拠がある場合は例外です。

このときは特定都合受給資格者となり、自己都合退職ではないと意義を申し立てることができます。認められた場合は会社都合退職と同様の条件で、失業保険を受給可能です。

失業保険はいくらもらえる?

失業保険はいくらもらえる?

失業保険でもらえる金額は、退職する前の6ヶ月間の給料を合計し180で割った「賃金日額」の50%から80%程度です。具体的な金額は、それぞれの給料の金額によって異なりますが、給料が低かった人のほうが割合は高くなるようになっています。具体的な金額については、ハローワークで確認しましょう。

 

なお失業保険でもらえる金額には、年齢ごとに下記の上限(1日あたり)が定められています。これ以上の失業保険を受け取ることはできません。

 

・30歳未満 6,750円

・30歳以上45歳未満 7,495円

・45歳以上60歳未満 8,250円

・60歳以上65歳未満 7,083円

失業保険の申請時必要書類

失業保険の申請時必要書類

失業保険の手続きは、ハローワークに本人が行く必要があります。手続きをしないでただ待っていただけでは、失業保険をもらうことはできません。会社を退職したら必ず申請手続きに行きましょう。このときに持参するものは下記の通りです。

 

・雇用保険被保険者離職票―1,2

会社から受け取ることができます。退職日にもらえなかったとしても、すぐに郵送されてくるはず。もし離職票を発行してもらえないというときは、会社に問い合わせてみましょう。それでももらえないときは、ハローワークに相談してみてください。

 

・マイナンバーカード

持っていない場合は、マイナンバーの通知カードあるいはマイナンバーが記載された住民票と、身分証明書が必要です。身分証明書は健康保険証などの写真がないものの場合、2点が必要になるため注意しましょう。

 

・印鑑(シャチハタ不可)

 

・インターネットバンキングや外資系銀行以外の本人名義の銀行通帳、あるいはキャッシュカード

 

・縦3cm×横2.5cmの証明写真2枚

失業保険の申請方法

ハローワークでは、まず求職の申し込みをします。仕事を探している人しか失業保険はもらえないため、ハローワーク以外で仕事を見つけるつもりの人でも求職申し込みをしましょう。

 

必要書類を提出し、失業保険の受給に必要な「雇用保険説明会」について説明を受けた後、実際に説明会に参加します。その後は、4週間に1回の失業認定日にハローワークで失業認定を受け、失業保険を受給するという流れです。

 

これらはハローワークで「失業保険を受給したい」と伝えると教えてもらえます。持ち物に不足さえなければ、詳細を覚えておく必要はありません。

平林恵子
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
平林恵子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

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