ダボス会議(世界経済フォーラム)とはどのような会議か。2021年はシンガポールで8月に開催予定?

リリース日:2021/06/30 更新日:2023/09/11

世界有数の企業の経営者や政治家などが集まるダボス会議。毎年グローバル経済の課題をテーマにしています。2021年はオンライン会議のみが開催され、対面での全体会議は取りやめとなりました。ダボス会議の全体像を紹介します。

  1. ダボス会議とは?
  2. 2021年はコロナの影響によりシンガポールで開催予定?
  3. ダボス会議にはどのような人が出席しているのか。
  4. 日本人ではどんな人が参加しているのか
  5. メンバーとパートナーとは?

ダボス会議とは?

ダボス会議とは?

ダボス会議は、世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)が、毎年1月にダボスで開催している年次総会です。ダボスは、スイス東部にある保養地。人口は1万人ほどで、山麓のリゾート・タウンとなっています。世界を代表する政治家や実業家など、約2,500名がそこに集まります。ダボス会議で取り上げるテーマは、世界経済や環境問題など。ダボス会議での議論は世界の各界から注目され、強い影響力を持っています。

 

世界経済フォーラムは、スイスのジュネーヴ州コロニーに本部を置く国際機関です。1971年にクラウス・シュワブという経済学者によって設立されました。世界経済フォーラムの目的は、世界の政治や経済のリーダーが連携して課題に取り組み、世界情勢の改善を目指すことです。世界経済フォーラムの活動でよく知られているのは、ダボス会議のほか、国際競争力、ジェンダーギャップ、グローバルリスクなどをテーマにしたリポートの作成があります。

 

国際競争力に関するリポートは、よくニュースで取り上げられるため、知っている方も多いかもしれません。世界経済フォーラムが発表した2019年版の『世界競争力報告』をみてみましょう。これは141の国と地域を対象に「革新力」や「労働市場」など、12項目について100点満点で評価したものです。1位となったのはシンガポール、2位が米国とつづき、3位香港、4位オランダ、5位スイスとなっています。日本は6位で、前回の5位から1つ順位を下げる結果となりました。

2021年はコロナの影響によりシンガポールで開催予定?

2021年はコロナの影響によりシンガポールで開催予定?

毎年1月にスイスのダボスで開かれているダボス会議ですが、2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、いつもと少し異なるものとなります。例年であればダボス会議が開催される1月に、準備会合「ダボス・アジェンダ」が開かれました。期間は1月25日~29日で、初めての完全オンラインによるカンファレンスとなっています。新型コロナウイルスの感染拡大では、仕事や授業など様々な場面でオンラインが取り入れられましたが、ダボス会議でもオンラインが活用されたのです。

 

この「ダボス・アジェンダ」では次のようなテーマが取り上げられました。

・結束力のある、持続可能でレジリエントな経済システムのデザイン
・責任ある産業の変革と成長の推進
・グローバル・コモンズのスチュワードシップの強化
・第4次産業革命におけるテクノロジーの利活用
・グローバルおよび地域の協力体制の強化

といったテーマです。グローバル化した世界での経済や産業、環境に関する課題への取り組みがみられます。

 

ダボス・アジェンダで、対面形式での年次特別総会(ダボス会議)を5月25日~28日に開催することが決まりました。しかし各国が行っている渡航規制や、行動制限措置の状況をみると、2021年前半の実施は難しいという判断で、8月17日~20日に延期されました。場所はダボスではなく、シンガポール。新型コロナウイルスの感染状況や、現地会合での安全確保などの条件が確認されたようです。

 

いったんは8月の開催が決まったダボス会議ですが、5月になってから、変異ウイルスの感染拡大の見通しが不透明なことを理由に、主催者は2021年の会議開催の取りやめを発表しました。

ダボス会議にはどのような人が出席しているのか。

ダボス会議には、世界各国から約2,500人の関係者が集まります。その多くは世界経済フォーラムの会員となっている経営者です。会員は世界各国の、各産業部門における一流企業1,000社で構成されています。そのほかの参加者は、世界の国々における国家元首クラスや大臣、国際機関の長や高官などの公人。またNGO団体の代表者、メディアリーダー、学術機関やシンクタンクのリーダー、宗教指導者、労働組合組織のリーダーなども会議に出席します。

日本人ではどんな人が参加しているのか

日本人ではどんな人が参加しているのか

世界各国から参加者が集まるダボス会議。2020年の数字をみると、米国からの参加者が674人ともっとも多くなっています。次に多いのが英国の270人、スイスの159人、ドイツの137人、インドの133人などとなっています。日本からの参加者は99人で、フランスの120人に次ぐ数字でした。これまでに日本から参加したのは、前首相の安倍晋三氏をはじめ、日本銀行総裁の黒田東彦氏ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏俳優の渡辺謙氏などです。

メンバーとパートナーとは?

ダボス会議を開催する世界経済フォーラムには、多くの企業が参加しています。参加する企業には、メンバーとパートナーとがあります。メンバー企業となっているのは、世界有数の革新者、市場形成者(market shaper)、破壊者(disruptor)、ニッチ市場のリーダー、そして地域における最有力企業と目される企業です。パートナーは、課題に対する解決策に強い関心を抱く世界的な企業。最大3つのシステムイニシアチブ、地域、またはコミュニティに参加することが可能となっています。

 

世界経済に関心を持ったら、次に考えたいのが投資。たとえば近年のダボス会議では「第4次産業革命」が重要なテーマのひとつとなっています。関連する企業を探し、投資対象としてウォッチしていくのも良いでしょう。そんなとき、企業情報の収集や株式・投資信託の購入に便利なのが「楽天証券」。楽天ポイントで、投資信託や国内株式を購入することもできます。投資信託であれば「」などテーマごとに投資できるタイプもあります。投資デビューのきっかけになるでしょう。

FAQ

  1. ダボス会議と
    世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)が、毎年1月にダボスで開催している年次総会のこと。
  2. 世界経済フォーラムとは
    スイスのジュネーヴ州コロニーに本部を置く国際機関のこと。
  3. ダボス・アジェンダのテーマは?
    ・結束力のある、持続可能でレジリエントな経済システムのデザイン
    ・責任ある産業の変革と成長の推進
    ・グローバル・コモンズのスチュワードシップの強化
    ・第4次産業革命におけるテクノロジーの利活用
    ・グローバルおよび地域の協力体制の強化
  4. ダボス会議にはどのような人が集まる?
    世界各国から約2,500人の関係者が集まる。世界経済フォーラムの会員は世界各国の、各産業部門における一流企業1,000社で構成。その他の参加者は、世界の国々における国家元首クラスや大臣、国際機関の長や高官などの公人。またNGO団体の代表者、メディアリーダー、学術機関やシンクタンクのリーダー、宗教指導者、労働組合組織のリーダーなど。
黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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