長期投資のメリット・デメリットは?成功するポイントや初心者におすすめの方法も解説

リリース日:2020/10/08 更新日:2024/07/25

投資には長期投資と短期投資があります。長期投資は短期での値動きに一喜一憂せずに済み、複利効果を大きく生かせるのがメリット。初心者におすすめの商品や長期投資に適した「つみたてNISA」制度について説明します。

  1. そもそも長期投資とは?
  2. 長期投資のメリットとデメリット
  3. 長期投資で成功するポイント
  4. 初心者におすすめの長期投資の商品は?
  5. 「不動産投資」も長期投資の一つ

そもそも長期投資とは?

投資には、長期投資と短期投資があります。これは投資家が、金融商品を保有しつづける期間に着目した分類です。金融商品というのは、株式や投資信託、社債などを指しています。短期投資ではこれらの金融商品を、あまり長い期間保有することはありません。短期間に売買を繰り返し、利益を出していくという考え方です。これに対して長期投資では、一度購入した金融商品を長い期間保有しつづけます。それぞれにメリット・デメリットがあり、自分に合った投資スタンスを選んでいくことになります。

長期投資のメリットとデメリット

そもそも長期投資とは?

まずは長期投資のデメリットを確認しておきましょう。少しストレスに感じるかもしれないのが、すぐに利益を得られるわけではないということ。長期投資として投資信託を購入した場合、短期間のうちに値を上げることもあるでしょう。売却して利益を実現する誘惑にかられます。これを我慢するのが難しいという人にとっては、デメリットと感じるかもしれません。

 

また投資信託では、保有期間中に支払いつづける信託報酬などのコストがかかります。保有コストが高い金融商品を選んでしまうと、長期投資ではコストがかさむことになり、デメリットとなるのです。金融商品を選ぶ際のポイントとなるでしょう。

 

長期投資では、どのようなことがメリットとなるでしょうか。長期投資にストレスを感じる人もいますが、逆に精神的に楽と感じる人もいます。短期投資では日々の値上がり・値下がりに気を使いますが、長期投資ではその必要がありません。一喜一憂せずに済むのです。値下がりした場合は、買い増しのチャンスと感じることでしょう。

 

長期投資のもう一つのメリットは、「複利」の効果が大きくなるという点。複利は利息計算に使われるもので、単利と対になるものです。ここで単利と複利の比較をしてみます。100万円を年利3%で運用するとしましょう。単利では元本がずっと100万円のまま。1年ごとに3万円の利息が付きます。元本と利息を合わせると、1年後には103万円、2年後には106万円、10年後には130万円となります。30年では、190万円です。

 

複利では、利息を得たらそれを元本に加えます。1年後は100万円に3万円の利息がついて、元本と利息の合計が103万円。2年後は元本103万円に3%の利息3万900円がついて、106万900円になります。これをつづけると10年後には、134万3,914円。単利の場合より4万3,914円増えています。30年だと242万7,243円。実に52万7,243円もの差がつくのです。長期投資では、複利効果が得られる金融商品を選ぶこともポイント。保有期間が長くなるほど、複利のメリットを享受できるのです。




長期投資で成功するポイント

長期投資で成功するポイント

長期投資で成功するには、そのメリットを生かしデメリットを減らすことがポイントとなります。長期投資で気になるのが、保有期間中にかかる費用。長期間支払いつづけるお金は、安い方が良いでしょう。例えば投資信託では、信託報酬が低いものを選ぶのがポイントです。

 

複利効果のメリットを生かすには、株式や投資信託で配当や分配金を得た場合に、それを投資元本に加えることが重要です。配当や分配金をそのままにしては、増えることがありません。

 

もう一つ気を付けたいのが、投資先の分散。例えば、株式の個別銘柄一つにしぼって長期投資するとしましょう。10年後、30年後にその企業が倒産すると資産を失うことになります。国内外の株式や債券に、広く投資することがポイントです。一つの企業が倒産しても、資産全体への影響は限定されるでしょう。

初心者におすすめの長期投資の商品は?

初心者におすすめの長期投資の商品は?

長期投資を始める際には、具体的にどういった金融商品を選ぶと良いのでしょうか。初心者の場合、債券や株式の個別銘柄を選ぶのは難しいと考えられます。難しい銘柄選びを運用の専門家にまかせる、投資信託がおすすめです。

 

長期投資で重要となるコスト。コストが低いのは、投資信託の中でもインデックスファンドと呼ばれるものです。日経平均などの指標に連動し、幅広い銘柄の株式へ投資します。投資対象を分散するという意味では、バランス型の投資信託も良いでしょう。国内外の債券や株式など、さらに幅広い対象への投資が可能です。複利効果を得るためには、分配金の取り扱いに注目します。投資信託の中でも、無分配型や分配金再投資型がおすすめです。

 

また複利で利息が付く貯金としては、ゆうちょ銀行の定額貯金があります。これは10年間半年複利で利息を計算する貯金。半年ごとに利息が付いて、それが元本に加えられます。

「不動産投資」も長期投資の一つ

「不動産投資」も長期投資の一つ

長期的に保有して利益を得るという意味では、不動産も長期投資の対象といえます。不動産投資とは、ワンルームマンションやアパートなどを購入して、家賃収入や売却時の値上がり益を得ることです。銀行からの融資を受けて購入する場合、家賃収入を得ながら、長い期間ローンを返済していくことになります。返済後は不動産が自分のものになり、家賃など不労所得を得ることができます。空室リスクや修繕費などの心配もありますが、魅力的な投資対象といえるでしょう。

 

このように長期投資の対象となるものはいろいろありますが、初心者が長期投資を始める場合、まずはコストが低く、投資対象を分散した投資信託がおすすめです。「つみたてNISA」制度を利用すれば、最長20年間、分配金と売却益が非課税となります。通常20.315%の税金がかかりますが、それを払わずに済むのです。選べる投資信託も、長期投資に適したものがそろっているので安心。楽天証券NISA口座を開設することで、すぐに始められます。早めにスタートして、コツコツ積み立てるのも長期投資成功のポイントです。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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