山頂からの絶景に魅せられ、単独で富士山に 傷心旅行から始まった私の登山ライフ

リリース日:2022/07/20 更新日:2022/08/16

ブロガーのさかきさんが、傷心旅行をきっかけにはまった「登山」の楽しさを紹介します。疲れた心を癒やす大自然の非日常感に魅了され、単独での富士登山も3度経験。カメラ好きにとっては、絶景を撮影する楽しみもあります。

  1. 登山にはまったきっかけは「屋久島への傷心旅行」
  2. 近場の「高尾山」に、3週連続で登りつめる
  3. さらなる高みを目指し、単独で「富士登山」へ
  4. 翌月「ご来光」リベンジのため、2回目の単独富士登山
  5. 登山仲間ができ、3人で「ヤビツ峠〜塔の岳」縦走
  6. 単独富士登山はついに3回目。最高の景色に出会う
  7. 結婚後は、2人で新しい山にもチャレンジ
  8. まとめ

はじめまして。「これからゆっくり考L」というブログを運営している、さかきと申します。

 

2014年から「登山」にはまり、これまでに3度、単独での富士登山も経験。そして2018年には、登山をきっかけに知り合った人と結婚しました。

 

今回は、どのようにして私が登山にのめりこんでいったか、というお話をしようと思います。

登山にはまったきっかけは「屋久島への傷心旅行」

2014年6月、33歳のころ、4年お付き合いした人に別れを告げられました。結婚願望が強かった私はかなりのショックを受けましたが、落ち込んでいてもしょうがないし、婚活頑張るぞ!とSNSで宣言。すると友人から唐突に屋久島旅行に誘われ、即答でOKして翌7月に行くことになりました。

縄文杉トレッキングツアーで、非日常に癒やされる

早朝、シャトルバスで定番コースの荒川登山口に行き、徒歩で縄文杉を目指します。縄文杉までの往復予定時間は約11時間と聞いて初めは心配でしたが、実際は9時間ほどだったので、なかなかのハイペース。

片道約11kmのうち、8kmほどがトロッコ道

トレッキングは、一言で言うと「つらくて最高」でした。

 

景色、音、空気、すべてが非日常的で心が癒やされ、とにかく最高……! 全身の疲労感は半端ないのに、終盤には「まだ終わりたくない……」と思えるほど。

 

そして屋久島の景色は、被写体としても最高すぎでした。どこもかしこも美しい。

たどり着いた縄文杉

もともと写真を撮ることが趣味だったので、壮大な自然を撮影する楽しみも感じました。歩くペースが速すぎて、撮影時間は限られましたが。

【このときの消費】登山の基本装備を少し買い足し

当時、登山・トレッキング用の装備は手元になかったのですが、一から揃えるにはお金がかかりすぎるので、ウエアや靴、デイパックはあるもので間に合わせました。

 

そのうえで、新たに買い足したのは以下です。

・突然の雨に備え、デイパックにかぶせるザックカバー
・靴ずれ防止のため、登山用の厚手の靴下
・日よけの帽子
【合計:約5,500円】

近場の「高尾山」に、3週連続で登りつめる

屋久島に魅了された私は「気軽に自然を堪能するにはどうしたら?」と考えました。長時間自然の中を歩きたい、キレイな景色を見たい、それが実現できるのは、登山……?

 

そして2014年12月、当時住んでいた新宿区の大久保から比較的近く、初心者の私がひとりで登るのによさそうだと思ったのが「高尾山」です。

私なりの高尾山の楽しみ方

高尾山へは、必ず始発で行きました。まだ人が少ない早朝の凛とした空気の中、日が昇る景色を見たかったからです。午前5時に大久保駅から中央線に乗り、高尾駅で京王線に乗り換えると、午前6時過ぎには高尾山口駅に到着します。

この景色は12月、本格的な登山が楽しめる稲荷山コースで登ったときです。太陽が昇ってくると、朝日が木々の間に差し込みます。この瞬間、1週間の疲れがぶわっと取れて頭がリセットされるような感覚がありました。仕事がしんどい時期は、3週連続で登りつめたことも。

 

下山後は、高尾山口駅直結の「極楽湯」に行く楽しみもあります。朝方は人が少なく、のんびりと温泉を堪能できるのでオススメです。

冬ならではの美しさに出会う

12月の高尾山には、朝日以外にも楽しみがあります。

まるで氷でできた花に見える「シモバシラ」という植物。枯れた茎の中の水分が凍って膨張してできるもので、見られるポイントは数カ所あります。

 

もう一つの楽しみは、太陽が昇るとき・沈むときに富士山の頂上と重なって輝く「ダイヤモンド富士」。高尾山の山頂では、12月の冬至前後の日没にのみ見られる現象です。

このときは、混雑を避けて高尾山頂よりももう少し先に進んだ「もみじ台」でダイヤモンド富士を見ました。平日でしたが、太陽が沈んだ後もたくさんの人が余韻に浸っていました。

【このときの消費】冬向けの装備を買い足し

冬の高尾山に手持ちのジョギングウエアで行くのは厳しそうだったので、下記のアイテムを買い足しました。

・防寒性の高いアウターのパーカー
・ミドルレイヤー(アウターの下に着る防寒着)のフリース
・冬向けのスカート
・厚手の靴下
・非常用のヘッドランプ
・非常用の熊鈴
・着けたまま作業しやすい、指が出せるタイプの手袋
【合計:約30,500円】

 

上記の装備で何回か高尾山に登ってみたのですが、さらに高い山にチャレンジしようとすると少し物足りなさが。そこで下記のアイテムも追加で購入しました。

・履き心地が良く丈夫な「SCARPA」の登山靴
・Tシャツ
・動きやすいショートパンツ
・登山用の荷物が整理しやすい、30Lのバックパック
・レインウエア
・雨に濡れても手先が冷えにくい、防水性高めの手袋
【合計:約60,000円】

さらなる高みを目指し、単独で「富士登山」へ

2016年、高尾山からさらに高みを目指したくなって、ターゲットにしたのが「富士山」です。調べてみるとひとりで登っている女性もいると知り、いけそうな感触を持ちました。

初の富士登山は、悪天候に見舞われる

初めての富士登山は、7月中旬。JR新宿駅から高速バスで富士スバルライン(富士山有料道路)五合目の吉田口まで行き、登山客の半数以上が利用する吉田ルートで登りました。宿泊する山小屋「太子館」のある八合目までは想定よりもだいぶ早く到着し、近辺でのんびりできました。

暇すぎて暇すぎて自撮りして遊んでました

しかし初めての山小屋体験だったため、夜はなかなか寝付けず。さらに午前4時頃に起きると外は強めの霧雨で、その時点でご来光は完全に諦めました。案の定、明るくなってきたら世界が真っ白!

とりあえず山頂を目指しましたが、天候は回復せず全身が冷え切り、つらい登山となりました。ご来光が見られなかった悔しさから、リベンジを決意しました。

【このときの消費】山での撮影に備えて買い足し

富士山には一眼レフカメラを持って登る予定だったのですが、ズームレンズはとにかく重い。少しでも軽くしたかったので、広角の単焦点レンズ(中古)を約20,000円で購入。さらにカメラをバックパックのショルダーハーネスの片側に装着する器具も買ったので、きっちり固定もできました。

カメラ関連以外にも、ガイドブックやボトルなどを購入しました。

・広角の単焦点レンズ(中古 smc PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited)
・カメラをバックパックのショルダーハーネスの片側に装着する器具
・富士山のガイドブック
・補充用の水を入れるソフトボトル1L
・水を飲むときに使う広口0.5Lボトル
・折りたたみ座布団
・非常時の防寒用サバイバルシート
・山頂付近の強い風に備えたハットキーパー
・日焼け防止のネッククーラー
【合計:約40,000円】

翌月「ご来光」リベンジのため、2回目の単独富士登山

リベンジは、約1カ月後の8月中旬。前回の吉田ルートが想像以上に混雑していたので、今回は人が少ない須走ルートに変更。人は少なめでも登山道はわかりやすく、ものすごーく快適でした。

前回より標高が高めのホテルで、念願のご来光を拝む

宿泊は、本八合目の「富士山ホテル」(標高約3,400m)に。前回、八合目(標高約3,100m)のところに宿泊して「初日にもっと距離を稼いでおけばよかった」と思ったので、もう少し標高が高めの山小屋にしました。

 

そしていよいよ、ご来光の瞬間。山小屋では前回以上に眠れずでしたが、肝心のご来光はというと……

絶景。

 

山中湖やほかの山々が見え、太陽が見える。白くない世界最高か……ありがたやありがたや、と心の中で感動しまくっていたところ、まわりからは「雲が多くて残念〜」という声が。この景色が素晴らしい!と思えたのは、前回の真っ白い景色があってこそなんだなーと思うと感慨深い。

 

ご来光を堪能した後、さくっと山頂へ。個人的には上の方に泊まったのは大正解だったなぁと思います。山頂に到着した時点で体力に余裕があり、天候がめちゃくちゃいい。これはお鉢巡りするでしょ〜ということで、火口をぐるっと1周。

日本最高峰「剣ヶ峰」標高3,776m

登る途中で雨が降ったとか、下山の砂走り(砂が積もった登山道)がしんどかったとか、つらい場面はいくつもありました。しかしそれ以上に得たものが大きすぎて、リベンジして本当によかった!!と心から思える、2回目の富士登山でした。

【このときの消費】トレッキングポールで下山が楽に

1回目の富士登山ではトレッキングポール(登山用の杖)無しでの下山がとてもつらかったので、2回目のチャレンジに向けて買い足し。おかげで体への負担がぐっと減りました。

・「Black Diamond」のトレッキングポール
【約15,000円】

登山仲間ができ、3人で「ヤビツ峠〜塔の岳」縦走

2017年4月、単独で富士山に登る私を心配してくれた会社の先輩が、登山好きの男性2人を紹介してくれました。

手助けしてもらえるうれしさ

その男性2人とともに登ったのが、神奈川県にある「塔ノ岳」です。小田急小田原線の秦野駅からバスでヤビツ峠まで行き、そこから車道を1.6kmほど歩くと登山道に到着。そこから二ノ塔、三ノ塔を経て塔ノ岳まで登って大倉まで下る、眺めの良い表尾根縦走コースを選びました。

 

歩行距離は約14.3kmもあり、登るペースは単独登山のときに比べ体感で1.5倍くらいの速さ。足手まといだと思われたくなくて、2人のペースについていこうと頑張りました。危険な箇所では2人が手を差し伸べてくれたりしたのが、単独登山にはない経験でうれしかったです。

食事を共にする楽しさ

塔の岳に到着したら、みんなでご飯。お湯を沸かしてもらって、インスタント食品をもぐもぐ。みんなで食べる温かいごはん、美味しい……! 基本いつも“ぼっち冷や飯”だった私にとって、昼ごはんが楽しいというのも新鮮でした。

この出会いをきっかけに、結婚

この登山は、誰かと一緒に山に登る楽しさを知るきっかけとなりました。その後、栃木県の「那須岳」、栃木県と群馬県の境にある「日光白根山」、神奈川県の「鍋割山」にもこのメンバーで登っています。そして2018年には、このうちひとりの男性と結婚しました。

単独富士登山はついに3回目。最高の景色に出会う

2017年8月には、3回目の単独富士登山にチャレンジしました。本当はのちの夫となる人と一緒に登るつもりだったのですが、シーズン中(7月上旬から9月上旬まで)に予定が合わず、また単独で登ることに。

 

2回目と同じ須走コースを選択。簡単に山頂からご来光が見られそうという理由で、富士宮口の山頂にある「頂上富士館」に宿泊しました。

予想外の「影富士」と見事な「夕焼け」に感動

暗くなる前に、なんとか山頂に到着。火口の周りを歩いて宿に向かう途中、突然目に飛び込んできたのは、なんと影富士……! そのとき私以外には誰もおらず、ひとり興奮しながら、そっと写真におさめました。

そして宿の食堂で早めの夕飯を食べていると、何やら夕焼けがきれいだと話している人たちが。急いで食べてカメラを持って外に出てみると……

なんて見事な夕焼け……!

 

宿のすぐ先にある剣ヶ峰の背景がきれいに焼けていました。日没時にのんびりとこの景色を堪能できるのは山頂の山小屋に宿泊したからこそだなと、予約した自分を褒めました。

悪天候の中で下山し、即ビール!

大満足で眠りについたのですが、起床時間になると明らかに不穏な空気。どうやら山頂がすっぽり笠雲に覆われてしまったようで、経験したことのない嵐でした。強い雨と立っていることが難しいほどの強風の中、なんとか須走ルートまで到着し、一気に駆け下りました。

登山口まで下山したら、即ビール! 生ビールを一気に飲み干し、追加で沼津の地ビールを1瓶。下山後のご褒美ビールってなんでこんなに美味しいのだろうか……最高である。

【このときの消費】快適に過ごせるウエアを買い足し

1泊2日シャワーなしの環境で少しでも快適になるよう、「ミレー」でウエアを購入。

・メッシュタンクトップ
・ショーツ
【合計:約7,800円】

さらにふるさと納税でもらったモンベルクラブのメンバーズポイント(※2018年に返礼品としての提供は終了)で、下記のアイテムも買い足しました。

・山小屋などで使う小物を入れるサコッシュ
・予備のアンダーウエア上下
・寒さ対策のウィンドパーカー
【合計:約16,000円】

結婚後は、2人で新しい山にもチャレンジ

結婚後は新宿区から埼玉県に引っ越し、高尾山に始発で行くのも難しくなったので、単独で登山することはなくなりました。そのかわり、夫の車で山の麓まで気軽に行けるようになったので、今後は行ける山のバリエーションが増えそうです。

 

日光白根山や、埼玉県の武甲山の麓には車で行きました。いつか私の地元である長野方面の山も攻めてみたいなぁと思っています。

【このときの消費】登山&カメラライフのさらなる充実に向けて

今後もっと難易度の高い山に挑戦したいので、ふるさと納税でもらったモンベルクラブのメンバーズポイントでウエアを購入。

・足元の汚れを防ぐ「GORE-TEX」のショートゲイター(スパッツ)
・登山前・下山後に雨が降ったときのため、軽量折り畳み傘
・長ズボン(ショートパンツしかもっていなかった)
・予備のアンダーウエア一式
・寒さ対策の長袖シャツ
・予備の靴下
【合計:約30,000円】

さらに、山の壮大な景色をおさめたくて、前からずっと欲しかった魚眼レンズ(超広角レンズ)も買いました。

・PENTAX フィッシュアイズームレンズ
【合計:約30,000円】

まとめ

登山の後は毎度すごく疲れますが、山頂に着いたときの達成感が味わいたくて、また登りたくなります。山頂からしか見られない景色を肉眼で眺めたいし、写真も撮りたい。

 

単独登山でしか味わえない楽しみもあるし、誰かと一緒の登山もまた別の楽しみがあります。一生続けられそうな趣味と出会えたこと、これはきっと生涯の宝物だなぁとしみじみ感じています。今後もマイペースに登山を楽しんでいけたらと思います!

さかき
この記事を書いた人
さかき

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

旅が好き。日本酒、美味しいものが好き。最近飼い始めた猫にくびったけ。

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