どうしても欲しい、だから作る ちょっとしたアレンジで手に入る「理想の部屋」
ちょっとしたアレンジで、理想の部屋は手に入る! 部屋の改造を中心とした「ものづくり」が趣味のしらすサラダさんが、こだわりを詰め込んだ自室を紹介。気軽に始められるアレンジのコツもレクチャーします。
初めまして、しらすサラダと申します。普段は社会人として働いています。
趣味は、部屋の改造を中心とした「ものづくり」です。「欲しい」と思うものがお店で見つからないときは、いろいろな材料を組み合わせて自分で作ってみる、というのを楽しんでいます。
大掛かりな作業でなくとも、ちょっとしたアレンジで理想のものを生み出すことができます。そして、それにより達成感を得られたり、愛着がわいたりするのが楽しいです。
私は自分の第六感に響くような「もの(特に雑貨)」が好きなので、気に入ったものたちに囲まれて暮らしたいと思っています。また、さり気なく部屋にものを置いたときに、そのもの自体が自然と溶け込むような空間を作りたいとも考えています。安価なものであれば数千円で、高くても数万円で理想の空間に近づけることが可能です。
今回は、そんな“ものづくり好き”が高じて作り上げた、私の「理想の部屋」を紹介します。あわせて、部屋でこだわった部分や、部屋でどういうことを楽しんでいるかなどを紹介できればと思います。
今の「私の理想の部屋」
それではまず、2019年1月現在の私の部屋を見ていきましょう。広さは12畳で、実家に暮らしています。もとは兄と使用していましたが、今は1人で使っています。
北面は、部屋の“顔”のような場所
私の部屋の中でも“顔”となるのが、この北面です。窓が二面あるので、室内で最も明るい場所です。部屋の角にあるのは、ドラムスペース。普通のドラムのように見えますが、ヘッドホンをつなげられる電子ドラムです。
この電子ドラムが乗っているのは、自作の防振ステージです。先ほどから写真に写り込んでいるのは、ペンギンのソフト人形です。サイズはまあまあ大きめ。ペンギンが好きです。お気に入りです。
西面は、過ごす時間が最も多い場所
部屋の中でも最も長い時間いるのが、この西面になります。左側がパソコンスペース、右側がものづくりスペースと、作業をするために過ごす場所です。
パソコンスペースには、パソコンだけでなく、本や書類などもまとめて置くようにしています。整理のしやすさを意識した配置です。
モニターの横には、大きな時計があります。6〜7年前にIKEAで買いました。2019年1月現在も販売されているので、定番商品のようです。サイズのダイナミックさが気に入って買いました。ちなみに、私が買ったものはチクタクと音がするのですが、現在売っているものは音がしないそうです。
何かを作るときは、パソコンスペースの横にあるものづくりスペースにいます。
壁側には、56個のタッパーが並んでいます。細々した部品の居場所です。余ったネジ、つまようじ、輪ゴム、小さなクリップなど、細かいものの収納はここにお任せです。こういう細々としたものをしまう場所って難しいですよね。このタッパーのように同じものを並べると様になるので、部屋の中でもこの手法は多用しています。
ちなみに、パソコンスペースとものづくりスペースの間には、エンタメスペースがあります。レコードプレーヤーやゲーム機を置いています。レコードプレーヤーは、社会人になって初めての給料で買った自分へのご褒美品です。実家にレコードがたくさんあるので聞いてみたいと思い、購入しました。最近は、中古のレコードを聞くことが趣味になっています。
南面は、壁いっぱいの段ボール収納
南面には、収納スペースとベッドがあります。
IKEAの段ボールが36個並んでいます。とても大きな収納スペースです。段ボール箱は当時1個当たり100円以下で購入したので、総額で4,000円もかかっていません。
整理整頓はものの居場所を作ればいいので、大きさがそろった箱を用意して、もののジャンルを分けながら入れていけば難しいことを考えずに整理できると私は思っています。この段ボール収納も、ジャンル分けはしていますが、ルールは特にありません。
東面では、展示を楽しむ
東面は、主に展示スペースです。こう言うと大げさですが、何か好きなものを飾るスペースになっています。このときは整理整頓されていますが、普段、このチェストの上はまさに“ものだらけ”です。
自作の看板も飾っています。ブロードウェイの看板をイメージして作りました。
私のブログタイトルにもなっている「VAMRSS」という言葉は造語で、特に意味はありません。2013年ごろに「字面だけがかっこいいロゴを作りたい!」と思い立って考えました。「VAMRSS」を描いたステッカーも作り、今ではちょっとしたオリジナルブランドのような存在になっています。
この看板を作ったのは2016年ごろ。材料をケチッたせいか、もう光らなくなった電球があったり、表面が剥がれてきたりと、だんだんボロボロになってきました。次はもっと頑丈なものを作りたいです。
貼るだけ、飾るだけ ちょっとした工夫でできる「理想の部屋」の作り方
と、ここまで自分の部屋の様子を紹介してきましたが、「こんなの簡単にはできないよ」と思われた方もいるかもしれません。
しかし本当に手が込んでいなくても、ちょっとしたアレンジを取り入れるだけで、こだわりの“もの”が完成します。ここからは、理想の部屋に近づけるために私が作ったものや、それらを通して私がどのように部屋を楽しんでいるかを紹介します。
【1】“貼るだけ”のちょっとしたアレンジ
私がよくやっているのは、テープライター「DYMO」で作ったラベルや、オリジナルデザインのステッカーを使った手軽なアレンジです。少しばかりですが、オリジナリティーが増して愛着が湧きます。
DYMOは、名前や文字を打ち込んでいろいろな場所に貼ることができ、見た目もおしゃれです。こちらは、照明のスイッチカバーに、DYMOで文字を打ち込んだものを貼り付けました。スイッチカバーは金属製のものに変えてあります。非常にお手軽なアレンジです。
こちらは、先ほどもご紹介した、壁にずらりと並ぶIKEAの段ボール箱です。DYMOで作ったネームシールを貼り付けています。ちょっとしたブランド感を演出してみました。
シンプルなデスクトレーも、DYMOを貼り付けるだけでかっこよくなります。DYMOは2,000円以下と安いにもかかわらず優秀です。
シンプルな椅子には、「VAMRSS」のステッカーを貼りました。これだけでも、少し様になっている気がします。既存のロゴステッカーを使ってもいいですね。
このように、持っているものにペタペタと何かを貼り付けるだけで、アレンジになりますし、オリジナリティーが増します。より一層ものへの愛着が湧きます。部屋を楽しむためのお手軽な方法ですね。
【2】楽しむために、まずは飾ってみる
インテリアを楽しむためには、まずは「飾る」ことが第一歩だと思います。私がインテリアを好きになったのは、親から借りたデジタルカメラで撮った写真をプリントアウトして、壁に貼り付けて飾ったことがきっかけでした。
今までデータとして画面に映し出されてたものが、プリントアウトして「もの」になったことで、私に「飾りたい」という気持ちが生まれたんでしょうね。デジタルならではの感覚だったのかもしれません。
今でも、それと似たようなことをやっています。最近は、インスタントカメラ「チェキ」で撮った写真をドアに並べ始めました。最終的には、チェキの写真でドア一面を埋められたらいいなと思っています。私はこのように飾ることを楽しんでいます。
【3】手軽なものを作ってみる
まずは飾ってみる、とはいっても「何も飾るものがない」という場合もあります。また、手の込んだものじゃなくても「部屋に簡単に変化を取り入れたい」という方もいるでしょう。そんなときは、シンプルな壁飾りを自作してみるのがおすすめです。
例として、壁飾りを作ってみました。紅白のストライプは目立ちますし、サイズも大きめなので、部屋に加えるアクセントとしてぴったりです。
材料はダンボール製の板と、赤と白の色画用紙だけ。とてもシンプルです。
作り方を簡単に説明します。
2……赤色(えんじ色)の画用紙を帯状に切り取る
3……切り取った画用紙を斜め45度に貼り付ける
4……余分な画用紙を切り取る
5……完成
以上です。
本当に簡単に説明しましたが、要は斜めストライプの板を作るだけです。壁への固定方法としては、板の裏面に画鋲を貼り付けています。よって、そのまま壁に刺すだけで固定ができます。
こちらの写真のように赤色と白色の間隔を調整すると、横並びに連続した柄が出来上がります。ぜひ作ってみてくださいね。
ちなみに、これにもDYMOが貼り付けてあります。
究極はゼロから作ることも。そして「理想の部屋」にまた近づく
ここからは、私の自己満足になります。
欲しいものがあっても、高価だったり、そもそも売っていなかったりすると、手に入れるのは難しいです。そのため、私は欲しいものは自分で作ることにしています。
社会人になり、ものづくりの幅が広がりました。自由に使えるお金が増えたことにより、購入できる材料が増え、道具もさまざまなものを選べるようになったからです。
そんな私が社会人になってから作ったものを紹介します。
【1】長い照明
文字通り、長い照明です。机の上に取り付けるべく制作しました。
今の部屋は「壁一面の収納」というテーマで模様替えをしました。
そして、壁に作る棚をどうしようか考えたときに、「せっかく『壁一面の収納』をテーマにするのだから、棚の仕切りを目立たなくして、端から端まで一直線につながっている『通り棚』にしたいな」と考えました。棚が"通り"なら、照明も"通り"の方が面白い! ということで、長い照明が欲しかったのです。
まだ今のような部屋作りをしていなかったときに、天井から電球をぶら下げてみたことがきっかけで、もともと照明には興味を持っていました。なので、せっかくなら自分で作ろうと考えていましたが、ここまで長い照明をどうやって形にするか思い浮かばず、手を出せずにいました。
「直線を保つための構造部材は? 頑丈にすると重くて吊せなくなるし、軽くて硬いものってなんだろう……。コストもかかるし……」と考えていた際に、構造部材として「C型のカーテンレールが使えるかも!」と思いついたのです。
C型とは、カーテンレールの断面が「C」の形になっているもの。ステンレス製もあり、強度も十分です。また、広く住居に普及していることもあり、長さのバリエーションも豊富で、価格もとても安いです。
安くて、硬くて、ちょうどいい材料が見つかり、ようやく制作に踏み切ることができました。この長い照明の「カーテンレール作戦」は、自分で言うのもなんですが良い発想だと思います。
設計の際に、電球色と昼白色の2種類に切り替えできるようにしました。電球色は部屋でリラックスするとき、昼白色は作業に集中するとき、というふうに使い分けをしています。全長は3.5mと、非常に長いのが特徴です。
光源をユニット化したことで、電球の交換も可能です。照明の部分には、簡単に貼り付けられる「テープLED」を使っています。
テープLEDとは、その名の通りテープにLED(光源)が並んで貼り付けられているというもの。好きな長さにカットできますし、テープ自体にLEDの配線もされているので、電気の知識がなくても扱いやすいです。この長い照明を作るのにかかった金額は、約20,000円でした。
この照明を作る前に、同じようなものを作ったことがありました。先ほどの照明と比べると小ぶりな、チェストの上を照らす長い照明です。
机の上の照明は、長さも大きさもあるので、いきなり作るのは難しいと判断しました。なので、一旦練習用の照明を作ろうと思い、この照明を制作したというのが背景です。要は「カーテンレール作戦」がうまくいくかどうか試すためです。
チェストの上を照らすので、机の上の照明のような実用性は必要ありません。遊び用として、虹色に光るようにしました。こちらはフルカラーのテープLEDを使っており、専用のコントローラーによって色を制御しています。一般的なテープLEDより少し高価ですが、その分の価値はあると思います。
写真では伝えにくいですが、このライトはさまざまな色に変えられます。音楽をかけながらこのライトを眺めたりいじったりするのが、非常に良い暇つぶしです。
【2】電子ドラムの防振ステージ
この記事でも何度か写真に出ていますが、ドラムスペースに置いてある電子ドラムを乗せるために、防振ステージを制作しました。
電子ドラムは、楽器メーカーのATV社製です。本体の一部分が光っているのは、マイクスタンドにライトを置いているからです。
社会人になって少し仕事にも慣れだした2017年11月に購入したこの電子ドラムは、今までの人生で一番の大きな買い物でした。なので、防振ステージはこの電子ドラムを「しっかり飾りたい」という一心で制作したのです。
ちなみに「NIPFD」というのは「Noise isolating platform for drums(電子ドラムのための制振ステージ)」の頭文字を取って並べただけです。こちらのロゴも自作したもの。ロゴをつけると業務用感や製品っぽさが増すのでは、というのが狙いです。素材は紙よりも厚みのあるスチレンボードで、薄いのに加工がしやすくて便利です。
自分の理想を詰め込んだ部屋を、存分に楽しむ
今までは「これをこうしたい」とやりたいことが明確にあったので、それを目標にものづくりや部屋の改造を行い、部屋を楽しんでいました。ですが、「これをこうしたい」以外にも、部屋を楽しむ方法はあります。
例えば、こちらの写真。
これは2017年冬の部屋の様子です。LEDのろうそくを、天井から200本ぶら下げてみました。明確に何かを作ろうと考えたのではく、ただ「綺麗な景色を作ってみたい」という漠然とした思いがあり、自分の部屋なのでルールに縛られずとにかく楽しんでみようと決めて作った装飾です。
クリスマスシーズン限定と、一時的なものではありましたが、私はこうして部屋を楽しんでいます。
ご覧いただいたように、私はものづくりが好きで、いろいろなものを作っています。モチベーションは非常に単純で、やはり「どうしても欲しいから」です。欲しいものを手に入れた「うれしさ」や、頑張って作った「達成感」や、自分で作った「愛着」。この一連の刺激が、次につながっていると思います。
皆さんも、部屋を楽しんでくださいね。
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