ナンバーレスのクレジットカードとは、その名のとおりカード券面（表面・裏面とも）にカード番号などが記載されていないクレジットカードです。従来のクレジットカードであればカード券面に記載されているカード番号や有効期限、セキュリティコードなどが、ナンバーレスのクレジットカードの場合アプリで集約して管理されます。

また、ナンバーレスのクレジットカードに申し込むと、「郵送で送られてくるプラスチックカード」と「アプリ上で発行されるデジタルカード」の2種類が発行される場合がありますが、どちらもクレジットカードとして利用できます。

ナンバーレスのクレジットカードのメリットとしては、主に以下が挙げられます。

• カード番号などを盗み見られるリスクがない
• 紛失時や盗難時のリスクが低い
• アプリ上で発行されるクレジットカードならすぐに利用できる

それぞれのメリットについて、詳しく説明します。

カード番号が記載されているクレジットカードの場合、店舗で支払うときに背後から他人に覗かれるなどで、カード番号が流出する危険性があります。

しかしナンバーレスのクレジットカードであれば、カード券面にカード情報が記載されていないのでその心配はありません。店舗などでカード払いをする機会が多い方でも、安心して利用できます。

カード番号が券面に記載されているクレジットカードの場合、クレジットカードの紛失や盗難の被害にあうと情報がそのまま流出します。しかしナンバーレスのクレジットカードの場合は券面に情報の記載がないため、万が一のときでもリスクを抑えることができます。

紛失や盗難の被害にあわないように注意すべきではあるものの、万が一そうなってしまった場合でも被害を防ぎやすくなります。

先述のとおり、ナンバーレスのクレジットカードには、アプリ上でデジタルカードが発行されるものもあります。そういったクレジットカードであれば、クレジットカードの申し込みが済めば、わずかな時間でアプリ上にクレジットカードが発行されます（※1）。

申し込んだその日のうちにクレジットカードが利用できることもあるので、すぐにクレジットカードを利用したい方にとっては便利です。

（※1）カード発行には所定の審査がございます。

一方、ナンバーレスのクレジットカードの注意点としては、以下が挙げられます。

• すぐに番号を知りたい時に不便に感じる可能性がある
• スマートフォンのセキュリティ対策が重要になる

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

オンラインショッピング時などでカード番号を入力したい場合、カード番号が券面に記載されている従来のクレジットカードであればカードの券面で確認できます。しかし、ナンバーレスのクレジットカードの場合は、専用アプリを開いてカード情報を確認する必要があります。

そういった手間を不便に感じる可能性があることには、注意しておかなければなりません。

ナンバーレスのクレジットカードでは、カード情報がアプリに集約されています。それはアプリがハッキングなどの被害にあうと、カード情報が筒抜けになる可能性があることを意味します。

ナンバーレスのクレジットカードを利用するにあたっては、ハッキング対策のソフトを入れるなどのセキュリティ対策が重要であることは、念頭に置いておきましょう。

ナンバーレスではありませんが、カード番号がクレジットカードの表面ではなく、裏面に記載されているクレジットカードもあります。

カード番号が裏面に記載されていれば、従来のクレジットカードより覗き見に対するリスクは低くなります。

クレジットカードの背面を確認することですぐにカード番号をチェックできるので、ナンバーレスのクレジットカードにおける「すぐに番号を知りたい時に不便に感じる可能性がある」という懸念点も解消されます。ネットショピングでも、カード番号を見ながらお買い物をするなどの対応が可能です。

ナンバーレスのクレジットカードは、従来のクレジットカードと比べるとカード番号が流出するリスクが低いです。

また、ナンバーレスではないものの、カード番号をクレジットカードの裏面に記載する方法でカード番号流出の対策を行っているクレジットカードもあります。そういったカードであれば、カード番号を忘れてしまった場合でも確認しやすいでしょう。