ハワイで車を運転するときの交通ルール

ハワイ観光を充実させるためにレンタカーを利用したい方も多いとおもいます。日本と交通ルールが異なるハワイで、車を運転するのが不安な方も、基本的な交通ルールやマナーを覚えることで、快適にドライブを楽しむことができます。今回は、ハワイで車を運転するために覚えておきたい基本的な交通ルールや道路標識をご紹介します!

左ハンドル・右側通行。数字はマイル表示

ハワイは左ハンドルで右側通行。右折・左折の時に、うっかり左車線に入ってしまいやすいので要注意。初めて右側通行で運転する方は、「右(折)は右(車線)、左も右」と右折・左折の度に唱えるのがおすすすめです。また、制限速度や距離を示す標識等の数字はマイル表示で、1マイルは約1.6km。以下の「SPEED LIMIT 35」は制限速度約56kmとなります。

SPEED LIMIT 35看板

横断歩道の歩行者には細心の注意を

ハワイにはクロスウォーク法(横断歩道法)という法律があり、横断歩道を渡る歩行者の安全優先のため「歩行者が走行車線側を横断している時、横断歩道の中央を過ぎるまで停止しなければならない」と義務付けられています。違反した場合は、罰金150~1,000ドルが科せられます。

赤信号の右折が可能

左側通行の日本では赤信号の左折はできませんが、右側通行のアメリカでは赤信号でも右折可能です。一番右側の車線で一旦停止をし、安全確認をしてから右折しましょう。ただし「NO RIGHT TURN ON RED」の標識がある場合は、赤信号での右折は禁止です。

<赤信号での右折禁止サイン>

NO RIGHT TURN ON RED看板

全席シートベルトと年齢別チャイルドシート着用の義務

ハワイ州法では、後部座席を含む全席でシートベルトの着用が義務付けられており、違反者1人につき92ドルの罰金が運転手に科されます。また、チャイルドシートの着用も子供の年齢・体格によって細かく定められているので気を付けてください。

  • ・新生児~1歳で体重20ポンド(9kg)までの乳児は、ベビーシート、または、チャイルドシートを後部座席で後ろ向きに装着して着用
  • ・1歳~4歳未満はベビーシート、または、チャイルドシードを後部座席で着用
  • ・4歳以上~8歳未満は、ブースターシート(=ジュニアシート 背もたれのない腰下だけのシート)を後部座席で着用。ただし、身長4フィート9インチ(144.8cm)以上、かつ体重40ポンド(18.2kg)以上は、シートベルトで可。

これらを違反すると、4時間の交通安全教育クラスの受講と100~500ドルの罰金が科されます。チャイルドシート、ブースターシートは、レンタカー会社で1日14ドルほどでレンタル可能。法律改正が行われることもあるので、詳しくはレンタカー会社でご確認ください。

スクールバスは追い越し禁止

走行中、自分の前方や対向車線に、黄色のスクールバスが赤く派手にランプを点滅させて、STOPサインを出していたら停止しなくてはなりません。最低でも20フィート(約6メートル)離れて停止します。追い越しは絶対に禁止です。ストップサインが出ている間は動いてはいけません。ただし、中央分離帯のある道路の場合は、反対側車線は停止の必要はありません。

黄色いスクールバス

運転中は携帯電話の使用禁止

運転中や交差点などでの一時停止中に、携帯電話での通話やメールを送信することが禁止されています。さらに携帯電話をはじめとする電子機器を操作すること自体が禁止されており、運転中に携帯電話を手にするだけでも違反となります。
運転中に景色が良いからといってスマートフォンで撮影するのも違反なので注意が必要です。ナビ代わりとして、スマートフォンアプリを利用する方も多いと思いますが、その際には運転する前にしっかりと目的地を設定しておく必要があります。これはドライバーのみに適用されるので、同乗者が操作する場合は問題ありません。

その他、覚えておきたい主な道路標識

これまでに紹介した道路標識以外にもハワイには見慣れない標識がたくさんあります。レンタカーを利用するにあたって、最低限の標識は覚えておきましょう。

<YIELD(イールド)>
「YIELD」サインは「ゆずる」という意味で、道路が合流する場所や狭い道での対面通行の際に見かけます。合流地点では前方の道を走る車に優先権が、狭い道での対面通行では先に向こうから来た車に優先権があります。減速または停車して相手に道を譲り、相手が通り過ぎた後に進みます。

YIELD看板

<ONLY(オンリー)>
ONLY(オンリー)の標識は、矢印の方向にしか進めないことを示しています。

ONLY看板

<ONE WAY(ワンウェイ)>
「一方通行」である事を知らせています。ワイキキやダウンタウンは一方通行が多いので注意が必要です。

ONE WAY看板

<STOP(ストップ)>
一時停止をして左右前方に注意する必要がある場所に設置されています。赤くて見やすい色で作られています。

STOP看板

<DO NOT ENTER(ドゥノットエンター)>
進入禁止を表す標識です。

DO NOT ENTER看板

<LEFT TURN YIELD ON GREEN(レフトターンイールドオングリーン)>
YIELDとは、注意して進むという意味なので、信号が青の時に、対向車線の車に注意して安全であれば左折可能ですよ、という意味の標識です。あくまでも優先は対向車線の直進車両なので対向車線の車に注意しながら曲がるようにしましょう。

LEFT TURN YIELD ON GREEN看板

<LEFT ON GREEN ALLOW ONLY(レフトオングリーン)>
緑色の(左矢印の)表示が出たときのみ左折可能、という意味の標識です。左向きのグリーンの矢印がついた場合は、他の車は赤信号のため全て止まっていますので、安心して左折ができます。

LEFT ON GREEN ALLOW ONLY看板

路上駐車にご注意を

路上駐車に関しては、いろいろな標識があるので、それぞれの内容をよく理解する必要があります。また、道路の縁石の色によって駐車して良い場所か否かも決まっているので、道路の縁石の色の意味を把握しておきましょう。まず、よく目にするのは「NO PARKING ANYTIME」の標識です。この標識があるところには原則駐車してはいけません。「NO PARKING ANYTIME」の標識の下に「BEGIN」や「END」がある場合、その標識で挟まれた区間が駐車禁止となります。標識だけの場所もありますが、大抵駐車禁止の場所は道路の縁石は赤で塗られています。

<駐車禁止サイン>

NO PARKING ANYTIME看板

<赤い縁石は駐車禁止>

赤い縁石

<黄色い消火栓がある前は駐車禁止>

黄色い消火栓

いかがでしたでしょうか。車は行動範囲が広がる便利な移動手段ですが、スピード違反、駐車違反にレッカー移動など慣れない交通ルールで思わぬトラブルに遭遇することもあります。今回は覚えておきたい基本的なルールを紹介させていただきました。滞在中に車を運転する際は事前に交通ルールを確認いただき安全で快適なご旅行をお楽しみください!

(※掲載内容は、2020年4月30日時点の情報です。)

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