孫にあげるお年玉は何歳まであげるもの?年齢別金額相場を解説!

リリース日:2024/02/09 更新日:2024/02/09
木内菜穂子
この記事を書いた人

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金融機関や税理士事務所勤務での知識を生かし、FP1級、AFP、日商簿記2級などの資格を取得しました。現在は、金融・保険をメインとしたライターとして執筆活動をしています。お金に関する情報をわかりやすくお伝えできるよう日々努めています。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

お年玉は、新年のお祝いに大人が子供に贈る金品のことをいいます。お正月の習わしとして、あげる方も貰う方も嬉しいものです。しかし、お年玉は何歳から何歳まであげるものなのか、またどのくらいあげれば良いのか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

そこでここでは、お年玉をあげるようになった由来から年齢別の相場、お年玉にまつわるマナーまで紹介していきます。

  1. お年玉をあげる由来は
  2. 孫へのお年玉は何歳からあげる?
  3. お年玉の年齢別相場
  4. 孫へのお年玉は何歳まであげる?
  5. お年玉にまつわるマナー
  6. 孫へのお年玉は、年齢ごとの相場を参考にしましょう

お年玉をあげる由来は

お年玉をあげる由来は

お年玉をあげる風習は昔からあるようなイメージですが、実は比較的最近に定着してきたものです。「御歳魂(おとしだま)」という言葉が由来となっており「年神様の魂」を意味するとされています。年神様は五穀豊穣や稲の神様で、お正月にお迎えするとその家庭が幸福になるといわれています。

 

お正月に欠かせない丸い鏡餅は、年神様にお供えするためのお餅です。もともと、御歳魂とはこの鏡餅のことを指し、お供えしたあとは家族で分け合って食べるのが習わしとなっていました。そこには1年間を平穏に過ごせるようにという願いが込められています。

 

鏡餅の取り分けは「家長」が行うもので、お雑煮に入れた鏡餅を家長が子供たちに分け与えたことがお年玉を配る由来になったといわれています。それが時代を経て、徐々に鏡餅からほかの品物に代わっていき、江戸時代には商人が奉公人にお小遣いとして現金を渡すこともあったようです。昭和に入ってからは現金を配る人が増え、現在はお年玉に現金を渡すことが定着しています。

ポチ袋のポチは「少しだけ」という意味

お年玉を入れる袋をポチ袋といいますが、ポチは主に関西地方で「少しだけ」という意味で使われています。もともとは、旅館などで働く人や芸妓さんなどに心付けを渡すときに入れていた袋で「心付けとしてほんの気持ちの金額を入れる」という意味でポチ袋といわれるようになったそうです。

孫へのお年玉は何歳からあげる?

孫へのお年玉は何歳からあげる?

孫にお年玉をあげるのは、何歳からにすれば良いのか迷うこともあるでしょう。お年玉は「〇歳からあげる」といったものではなく、あげたいと思ったときからあげれば良いものです。孫が複数人いる場合は、ほかの孫とのバランスなどを考えて公平に渡すと良いでしょう。

 

孫へお年玉を渡す年齢として、次のようなケースが考えられます。

 

  • 0歳からあげる
  • 3歳頃からあげる

では、それぞれのケースについて詳しく見ていきます。

0歳からあげる

孫はなにものにも代えられないほどかわいいもの。そのため、できれば0歳のうちからあげたいと考える方もいるでしょう。新年のあいさつで顔をあわせたときなど、やはりお年玉をあげたくなります。

 

もともとお年玉は「今年1年を無事に過ごせるように」といった願いが込められているものなので、そのような気持ちを孫に伝えるための方法のひとつとしても利用できるかもしれません。

3歳頃からあげる

孫が3歳頃になり、お金の意味や価値がわかるようになってからあげる人もいます。3歳になると幼稚園や保育園でお店屋さんごっこなどお金を使った遊びをする子もいるため、お金というものをわかり始める頃です。

 

また、お金の意味はわからなくても、おじいちゃんやおばあちゃんから何かを貰うこと自体に嬉しさを感じる子もいるでしょう。

お年玉の年齢別相場

お年玉の年齢別相場

お年玉は、孫の年齢によって金額の相場が異なります。もちろん、〇〇円が正解といったようなことはありませんが、一般的な目安は知っておきたいものです。そこで、ここからは年齢別のお年玉の相場についてご紹介していきます。

赤ちゃん(0歳~2歳)のお年玉の相場

祖父母から赤ちゃん(0〜2歳程度)の孫にお年玉をあげる場合の目安は、500円〜5,000円程度です。年齢的に、お金の価値を理解しておらず自分で使うことはほとんどないため、高額をあげる人は多くないと思われます。

 

お年玉という風習にしたがって、形として500円玉をあげる人もいれば、親をサポートする意図で数千円渡す人もいるなど、さまざまです。

幼児(3歳~5歳)のお年玉の相場

3歳〜5歳程度の孫にお年玉をあげる場合の目安は、1,000円〜5,000円程度です。幼稚園や保育園に通うようになり欲しいおもちゃなども出てくるため、赤ちゃんだった頃よりは少し金額があがり、中には1万円といった高額のお年玉をあげる人もいるでしょう。

小学生のお年玉の相場

小学生の孫にお年玉をあげる場合は、学年によって金額を変えることが多くなるでしょう。低学年のうちは1,000円〜3,000円程度、高学年になると3,000円〜5,000円程度が目安となり、多くても1万円程度までのようです。年齢が上がるにつれ少しずつ増えるように調節すると良いでしょう。

中学生のお年玉の相場

中学生の孫にお年玉をあげる相場の目安は、5,000円〜1万円程度です。小学生のときよりも高額になるように調節するのが良いでしょう。中学生になると友達と出かける機会が多くなりお小遣いも必要です。また、お金を計画的に使うこともできるようになるため、ある程度高額な金額が喜ばれるでしょう。

高校生のお年玉の相場

高校生の孫にお年玉をあげる場合の目安は、5,000円〜1万円程度です。中には、2万円、3万円あげる人もいます。高校生になるとアルバイトをする学生もいますが、やはりメインは勉強や部活です。いつもがんばっている孫にエールを送る意味も込めて多めに渡すのも良いかもしれません。

親が子供にお年玉をあげる場合

子供が小さいうちは、お年玉をあげない家庭も多いでしょう。あげたとしても、小学生になるまでは、500円〜3,000円程度の少額にとどまることが多いようです。また、お年玉ではなく貯金を積み立てたり、子供が欲しいおもちゃや絵本など普段の生活で遊べるものをあげたりする家庭もあります。

 

お年玉をあげる場合、小学生低学年で1,000円〜3,000円程度、高学年で3,000円〜5,000円程度が目安となります。ただし、高学年になっても子供にはお年玉をあげないという家庭もあるでしょう。

 

子供が中学生になるとお年玉をあげる親が増えます。子供同士の付き合いがあることや、日頃勉強や部活などでがんばっている子供へのごほうびといった意味合いもあるでしょう。中学〜高校生で、5,000円〜1万円程度がひとつの目安です。

親戚の子供にお年玉をあげる場合

親戚の子供が小学生になっていない場合、1,000円〜3,000円程度がお年玉の目安となります。日頃から親しくしている関係であれば多めに渡すこともあるでしょう。お金を少額にして、おもちゃなどをあわせてあげるのも良いアイデアです。

 

小学生以上の親戚にお年玉をあげるときは「小学生のあいだは○○円」「甥や姪にはずっと〇〇円」といったように定額にしている人もいます。年齢や日頃から会う頻度、仲の良さなどによって、3,000円〜1万円程度の範囲で金額に差をつける人もいます。

孫へのお年玉は何歳まであげる?

孫へのお年玉は何歳まであげる?

孫へのお年玉は、孫が何歳になるまであげるのが良いのでしょうか。お年玉は、いつからあげるといった正式な決まりがないと同様に、いつまであげるという正式な決まりもありません。そのため、たとえ孫が大学生や社会人になっても、お年玉をあげても問題ないと考えられます。

 

しかし、ほかの人はいつまであげるのか目安を知りたい人もいるでしょう。一般的に、孫にお年玉をあげるのは、次のタイミングまでにするケースが多いようです。

 

  • 高校を卒業するまで
  • 成人するまで
  • 就職するまで

いずれも子供が自立するタイミングなので、お年玉を終わりにするきっかけとして適切でしょう。ただし「就職するまで」と決める場合は、高校卒業後に就職するケースと大学卒業後に就職するケースとで年齢が異なるため、孫の間で不公平にならないよう注意する必要があります。

お年玉にまつわるマナー

お年玉にまつわるマナー

お年玉を渡すときには次のようなマナーがあります。事前に確認しておきましょう。

お札や硬貨の入れ方

お札はできれば新札を用意し、肖像が内側になるように三つ折りにします。ポチ袋に入れる際は、取り出して広げたときに表が上を向くようにしましょう。なお、硬貨を入れる場合は、裏面(製造年月日が書かれている側)を下に向けて入れましょう。

ポチ袋の記名

一般的に、ポチ袋の表面の左上に「〇〇くん」や「〇〇ちゃん」と孫の名前を書き、裏面の左下に「おじいちゃん」「おばあちゃん」などと書きます。

忌み数の金額はNG

4や9は「死」や「苦」を連想させ不吉であるとされる忌み数になります。そのため、4,000円や9,000円といったように4と9の付いた金額は避けた方が良いとする考え方があります

目上の人の子供や孫には渡さない

お年玉は目上の人から目下の人に渡すものなので、会社の上司や先輩の子供・孫に渡すのは控えましょう。目上の人の家庭にはお年賀を渡すのが一般的です。

孫へのお年玉は、年齢ごとの相場を参考にしましょう

孫へのお年玉は、年齢ごとの相場を参考にしましょう

孫へのお年玉の相場は、年齢によって異なります。また、会う頻度や孫の人数などによっても異なります。金額に迷ったら、孫の親に相談するのもひとつの方法です。もちろん、貰う側は高額なほうが嬉しいかもしれませんが、お年玉は本来、1年間を元気に暮らせるようにという願いを込めたもの。孫の健康を願うその気持ちが最も大切なのではないでしょうか。

また貰ったお年玉は、楽天銀行でお子さま名義の口座に貯蓄していく方法があります。楽天銀行は0歳から口座開設ができ、12歳以下の場合は親が代理でお子さま名義の口座を作ることも可能です。

 

※この記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • お年玉の由来は?

    年神様の魂が宿った鏡餅を家長が子供たちに分け与え、1年の健康を祈る風習が由来とされています。

  • 孫へのお年玉は何歳からあげれば良い?

    正式な決まりはありませんが、一般的に0歳または3歳頃からあげ始める人が多いと考えられます。

  • お年玉の相場はいくら?

    お年玉をあげる孫の年齢によって相場が異なります。悩んだときは孫の親に相談してみると良いでしょう。

  • お年玉は何歳まであげれば良い?

    こちらも正式な決まりはありません。高校や大学を卒業するまでや、就職するまで、成人になるまでといったタイミングが多いようです。

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