極上の癒やしと非日常感を体験したいなら、アフタヌーンティーがおすすめ
ブロガーの菜子さんが、都内のホテルでおすすめのアフタヌーンティーを紹介します。ザ・プリンス パークタワー東京、ホテル椿山荘東京、ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町など、上質なのにリーズナブル、かつ非日常感に浸ることができる自分へのご褒美の提案です。
- 上質なのにリーズナブル。極上の癒やしを堪能できるホテルのアフタヌーンティー
- ホテル以外でも楽しめる贅沢時間。アフタヌーンティーを目的にした、半日だけの小旅行
- 日々の忙しさを忘れられるような、極上の時間を過ごす
はじめまして。都内でゆるゆるとOLをしながら日々趣味に全力を注いでいる、菜子と申します。
自分を言葉で表すと、食いしん坊でミーハー。普段から仕事や趣味関連、旅行などで全国のいろいろな土地を訪れては、前もってインターネットでリサーチしておいた各地の名店に足を運び、食を堪能しています。
そんな私が、ここぞというときに行くご褒美ごはん。それは、三段トレイにのったサンドイッチやケーキ、焼きたてのスコーンと一緒に、美味しい紅茶やコーヒーを楽しめる「アフタヌーンティー」です。
私は、お金や時間を贅沢に使うことを自分へのご褒美にしています。今日は、私が夢中になっているアフタヌーンティーの魅力や楽しみ方を、皆さんにご紹介します。
上質なのにリーズナブル。極上の癒やしを堪能できるホテルのアフタヌーンティー
私がアフタヌーンティーにハマったのは「仕事のストレスを発散したい」と思ったことがきっかけでした。社会人になりたての頃、タスクに追われてすっかり心が疲弊していた時期があり、そんな私を見かねた友人が「休日に都内で良い気分転換をするなら」と、ホテルのアフタヌーンティーへ連れて行ってくれたのです。
実際に体験してみると、時間をかけてゆっくり食事とお茶を楽しみ、さらに上質なおもてなしと素敵な空間を思う存分味わうことができる──。仕事に追われている日々と比べるととても考えられない、贅沢な時間の使い方ができました。
さらに、週末に「素敵なお茶の時間」を用意することで、平日の5日間を元気に乗り切れている自分がいたのです。ストレスがピークのときは、それこそ毎週末アフタヌーンティーに通う生活を送っていました。そのあまりの癒やし力に、とりこになってしまったのです。
だんだんと都内のアフタヌーンティー事情に詳しくなってくると、どこに行けばどういう雰囲気とメニューでお茶を楽しめるかもわかるようになります。中でも、ホテルのアフタヌーンティーは、「優雅な雰囲気の中で上質なおもてなしが受けられる」「ホテルごとのこだわりや季節限定メニューを楽しむことができる」「比較的手頃な価格で始められる」というのが魅力です。
価格帯は意外と安くて、相場は大体3,000~5,000円。居酒屋で2時間ほど過ごすのとそんなに変わらないくらいの金額で、都会の喧噪から離れた居心地の良い空間を堪能できるうえに、丁寧なおもてなしを受けることができます。
予約もホテルの公式サイトやグルメサイトからそのまま手続きできるところが多く、エリア・日程・人数・予算などを入力すると、条件に適したお店やプランを見つけることができます。現地決済にはなりますが、友人同士で行くときは私が幹事をすることが多いので、全員分をまとめてクレジットカードで支払うことが多いです。
可能であれば事前予約が望ましいですが、予約サイトでは当日予約が可能なホテルも検索できるので、急きょ「行きたい!」と思ったときも空いているお店を探しやすいです。「今日飲もうよ!」と同じ感覚で「今日アフタヌーンティーしようよ!」も実現できるということですね。
人気店のホテルのアフタヌーンティーは土日だと予約がすぐに埋まってしまいますが、平日だと簡単に取ることができます。なので、平日を狙って予約サイトをチェックすると良いと思います。
また、用意されている紅茶の種類もとても豊富! 基本的に紅茶は10~20種類(通常の茶葉、ハーブティー、フレーバーティーに加え、珍しいところだと緑茶や中国茶も)ほど、コーヒーも5種類前後はメニューに並んでいます。
「アフタヌーンティーが趣味」と言うと、お金がかかりそう、予約が取れなさそうといった印象を持たれることがありますが、決してそんなことはありません。上質な空間で贅沢に時間を使うことができて、心地良いおもてなしを受けられる……最高のご褒美です。
ここからは、私がこれまでに行ったホテルのアフタヌーンティーの中でも、特に印象に残っている3施設を振り返ってみます。
1……東京タワーを眺めながら贅沢な時間を過ごせる「ザ・プリンス パークタワー東京」
2……都心にいながら豊かな自然に囲まれる「ホテル椿山荘東京」
3……最高のバースデーをお祝いできた「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」
【1】東京タワーを眺めながら贅沢な時間を過ごせる「ザ・プリンス パークタワー東京」
まずは、東京タワーの近くにある「ザ・プリンス パークタワー東京」。一面ガラス張りのロビーラウンジで、太陽の光をたっぷり浴びながら華やかな午後のティータイムを楽しむことができます。
このホテルのおすすめポイントは2つ。1つ目は、窓から見上げるように東京タワーを眺められるところ。そして2つ目は、その日に提供されるケーキやスコーンなどのメニューを解説したイラストリーフレットがもらえるところです。
メニューに描かれたイラストを見てどんな料理が運ばれてくるかを想像した後、トレイに並べられた華やかさを目の当たりにすれば、感動もひとしお。一つずつメニューと見比べながら「あぁ、こんな食材が使われているのか」と口に運ぶ瞬間は、ほかのアフタヌーンティーにはない楽しさがあります。
自由にお代わりできるドリンクの種類も豊富なので、用意された3時間の中でいろいろなお茶をたっぷりと味わえます。友人たちと一緒にアフタヌーンティーを堪能しつつ、日々の生活のこと、最近観た映画や本の話題、自分の好きな俳優たちの近況報告など他愛もない会話をしていたら、あっという間にティーポット数個分のお茶をいただいてしまっていることも。
カップが空くとタイミング良くスタッフがやってきて「次は何にしますか?」と聞いてくれるので、“無限”にお茶を飲み続けられてしまう……。紅茶に詳しくなくても、「こういう気分です」「こんな味や風味が好みです」と伝えると、おすすめのものを教えてもらえますよ。
陽当たりの良いラウンジで、甘くて温かくていい香りのするミルクティーを口にしながらぼうっと東京タワーを眺めていると、都会の真ん中にいるはずなのに、日々の忙しさを忘れることができます。自分自身を丁寧に扱う時間を過ごすことで、日ごろの悩みや嫌な気分などが自然にリセットされるのを感じます。
また、最後にはお腹がタポタポになって「もう当分お茶はいいわ!」と言いながら帰るのも、アフタヌーンティーあるあるです(すぐにまた飲みたくなってしまうんですけどね)。
【2】都心にいながら豊かな自然に囲まれる「ホテル椿山荘東京」
「日常の忙しさから離れたくてたまらない!」という気分になったときは、目白にある「ホテル椿山荘東京」を訪れます。
このホテルの大好きなところは、森と表現しても差し支えないほど自然豊かな庭があること。この庭で毎年5月中旬~7月上旬に開催されている「ほたるの夕べ」というイベントが特に好きで、初夏の風物詩になっています。東京のど真ん中で、蛍が見られるなんて……! と驚きですよね。
今年も「ほたるの夕べ」の時期にあわせて、アフタヌーンティーを楽しみました。
この日のメニューは、レモンや桃がアクセントになったもの。初夏らしく爽やかなラインナップでうれしい! ホテル椿山荘東京では、約1カ月ごとにその季節に合ったテーマや食材をメインにして提供メニューが変わっていくので、毎月「今回はどんなメニューかな?」と調べるのも楽しいんです。公式のレシピブックも販売されていて、そちらを眺めるのも楽しいですよ。
お料理全体はバランス良くどれも美味しいのですが、私は特にスコーンが大好き……! ふっくらと大きく、焼き立てほかほかのスコーンを割って、クロテッドクリームとジャムを両方こんもりと乗せて頬張る瞬間は、思わず「これは罪の味だわ……」という言葉が頭を過ぎってしまいます。プレーンなスコーンと、季節折々の食材が練り込まれたその月限定のスコーンが提供されるので、何度食べても飽きることがないんです。
また、こちらのアフタヌーンティーは、ドリンクの種類が豊富なことも特徴の一つ。スタンダードな紅茶の茶葉だけでなく、フレーバーティーなどもほかにはないぐらいたくさん用意されているので、今回のような暑い日には爽やかなドリンクが身体に染み渡ります……。
紅茶をたっぷりゆっくりいただいて満足した後は、お庭の散策へ。期間中、約10,000匹の蛍が庭中を舞っているので、想像以上に幻想的な光景が広がります。沢や水車の傍で水の流れる音を聞きながら、蛍の光を眺めて散歩する……ただただ静かで、風流で、時間を忘れられる至福のひとときです。
蛍の季節以外にも、春は桜やつつじ、秋は紅葉、冬には梅や椿といった季節折々の草木を愛で楽しむことができます。庭園の中にある史跡を辿りながら散歩をしていると、いつもあっという間に時間がたってしまいます。
アフタヌーンティーの時間を含めて3〜4時間程の滞在で、どこか外国を旅してきた後のように気分がすっきりします。なので、落ち込んだときや、なんだか気分がもやもやと落ち着かないときなど、とにかく気分転換をしたくなったら足を運ぶ場所になっています。
【3】最高のバースデーをお祝いできた「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」
東京・永田町にある「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」のアフタヌーンティーもお気に入りの一つです。
こちらのアフタヌーンティーは、複数枚のプレートで提供されるのが特徴。
三段トレイという縛りがないので、料理の並べ方がユニークという印象があり、見た目の楽しさはピカイチ! どの季節でも蝶の形の飴細工を仕込まれていて、毎回カラーなどが微妙に違うので、「今回はどんなのかな?」といつもわくわくしています。
また、35階のラウンジバーは2フロアの吹き抜けになっており、明るい空間の中でアフタヌーンティーを楽しめます。
2019年のゴールデンウィーク最終日にも訪れて、友人のバースデーをお祝いしました。ちなみに、このときのアフタヌーンティーのテーマは「イースター」。うさぎやたまごなど、イースターらしいモチーフをかたどったかわいい料理が並びます。こちらのアフタヌーンティーは毎月のようにメニューが変わるので、そのアイデア力の幅広さにいつも感心してしまいます。
イースターという、日本だと「うさぎと卵」くらいのイメージしかないテーマでも、花を散らしたエッグチョコに、エッグタルト、にんじん畑を模したカップケーキなどが登場していました。シェフの仕事ぶりに感動しきり……。明日から私も頑張ろう! と、前向きな気持ちになれるのです。
この後、誕生日を迎えた主役を真ん中にして、お料理とともに記念撮影をしていただいたのですが……ホテルスタッフの方って、普段から写真を頼まれ慣れているせいか、撮影が本当に上手なんです。写真を母親に見せたところ、「ここ数年で見たあなたの写真で一番かわいい」というお言葉が。ええ……やっぱり凄すぎるよ、ホテルスタッフの撮影技術……!
ホテルのアフタヌーンティーといえば服装を気にする方も多いと思いますが、過度な露出がない限り、スマートカジュアルであれば普段通りで問題ありません。私は自分の気分を上げるためにもその時イチオシのかわいい格好で行って、スタッフさんに写真を撮ってもらっています。とっておきの空間で、映え写真をゲットしちゃいましょう!
ホテル以外でも楽しめる贅沢時間。アフタヌーンティーを目的にした、半日だけの小旅行
こうしてアフタヌーンティーにハマり始めて早数年。都内のホテルにはすっかり緊張感もなく足を運べるようになってしまった私ですが、そうなると少しマンネリを感じ始めてきたのも事実。
こうなったら、少し趣向を変えてみよう! ということで、先日とある場所に行ってきました。
それは、東京・青梅(おうめ)。新宿から電車に揺られて約1時間半のこの土地には、とびきり素敵なティールームがあるんです。
その名も「ローズタウンティーガーデン」。元はウェディングチャペルだという白亜の洋館が使われています。お茶をしている間にオーナー自らご挨拶に来てくださったので、お話を聞いてみると、数年前ここに移り住んだオーナーご夫妻がイギリス風のティーレストランをやろうと思い立ったことから現在の形になったのだそう。
初夏の空気の中、夢のように美しいバルコニー席で提供される英国式アフタヌーンティー。ちょっともう、理想のティータイムすぎて卒倒しそうでした…。危ない危ない、しっかりとこの時間を堪能しなくては。
日本の食材を使っているはずなのに、メニューはしっかりと英国式。キュウリ、パストラミ、サーモンパテの三種のサンドイッチに加え、素朴な焼き菓子、オーブンから出してきたばかりの熱々のスコーン……。ザ・本場! なラインアップに終始興奮しっぱなしでした。
紅茶は25種類の茶葉から選ぶことができ、季節ごとにメニューが少し変わります。この日の気候っぽいな……と思って選んだ爽やかなマスカットティーが、どのメニューにもとてもよく合いました。
奥多摩の大自然の中、ウグイスのさえずりも聴こえてきて、もう気分は最高潮。帰りの電車は30分に1本しかないのですが、「あともうちょっと、もう1本電車を見逃がしてアフタヌーンティーを楽しもう……」と、気が付けば紅茶をもう1杯追加でオーダーしていました。結局、当初予定していた時間から1時間半延長することに。
この日は、普段都会にいる忙しさから離れることができ、リラックスした1日を過ごすことができました。この贅沢な時間が、都心から約1時間半離れた場所で手に入ることに驚きです。オーナーのTownさんにも「どこから来たの? 東京? ここもTokyoだよ!」と冗談交じりに言われたけれど、そう、ここも都内なんですよね。
「お茶をするためだけに往復3時間かけてお出掛けする」というのは、普段の日常からしたらとびきり贅沢な時間の使い方だけど、たまにはこういうのも良いなと感じた1日でした。というか、定期的にやりたい! アフタヌーンティーを目的とした半日だけの小旅行、おすすめです。私ももっと都内近郊のこういうお店、探し歩きたいと思います!
日々の忙しさを忘れられるような、極上の時間を過ごす
最後になりますが、私にとって「ご褒美」とは、ある意味「日常を忘れられるような、極上の時間を過ごす」ことです。
都内の高級ホテルや有名レストラン、あるいは遠出先の知らない土地など、普段の生活圏を離れた空間で美しい料理と装飾に心を満たされて、仕事のことを一切思い出さず、とりとめのない楽しい会話に没頭する。3,000~5,000円ほどの金額でお手頃に、かつ気軽に、極上の時間を私に提供してくれるアフタヌーンティーの世界から、まだまだ抜け出せそうにありません。
いろいろなお店に行っているものの、ほぼ国内(都内近郊)開拓だけをしてきた私ですが、来年はアフタヌーンティー文化の本場・イギリスをひとりで訪れる予定です。さらなる深みにはまりそう……。かわいいティールームをたくさん巡りたいと思います。
この記事で、少しでもアフタヌーンティーの魅力をお伝えできたなら幸いです。皆さんもぜひ、素敵なティータイムをお過ごしくださいね。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。