引っ越しやることリスト22項目|役所への手続きや荷造りなど段取り順に解説!
時間も労力もかかるイメージが強い引っ越しですが、やることを明確にすれば効率的に行動できます。ここでは、引っ越しを決めた日から引っ越し後までにやるべきことを、22項目に分けて詳しく解説します。
- 引っ越しの準備、いつから始める?
- 引っ越しが決まったらすぐやること
- 引っ越し2週間前までにやること
- 引っ越し1週間前までにやること
- 引っ越し前日までにやること
- 引っ越し当日にやること【旧居】
- 引っ越し当日にやること【新居】
- 引っ越し後早めにやること
- 引っ越しの「やることリスト」まとめ
- 引っ越しはお金がかかる!賢く貯めてスムーズな引っ越しを
引っ越しの準備、いつから始める?
引っ越しの準備は、余裕を持って引っ越し予定日の約2カ月前から始めるのが良いでしょう。
2カ月前は早すぎるように思えるかもしれませんが、引っ越し準備と並行して仕事や家事をこなしていかなければならないため「少し早すぎるかな」と思えるくらいの時期に始めるほうが、心にゆとりを持てます。
もちろん単身者か家族かによっても準備にかかる時間は変化します。荷物の量やスケジュールを考慮して、適切な準備期間を確保しましょう。
引っ越しが決まったらすぐやること
引っ越しを決めたらすぐにやることを紹介します。このステップを先延ばしにしてしまうと、いつまでも引っ越しの具体的スケジュールを見通せません。引っ越しを決めたらすぐに着手するようにしましょう。
- (1) 引っ越しの日の決定
- (2) 引っ越し業者の選定
- (3) 旧居の解約手続き
- (4) 梱包資材の用意
(1) 引っ越し日の決定
引っ越しすることが決まったら、まずは引っ越し日を決めましょう。
引っ越し日の決定は、業者の選定やライフライン契約など、引っ越しに伴うさまざまなスケジュールを決めるうえで重要となります。
なお、業者に依頼するなら、繁忙期である3月と4月を避けてスケジューリングするだけでも費用が安く抑えられる傾向にあります。引っ越し日を自由に決められるなら、引っ越し業者によって時期は異なりますが、閑散期にすると、より引っ越し費用を抑えられるでしょう。
(2) 引っ越し業者の選定
引っ越し業者の選定において重要なポイントは、2〜5社の見積りをとって料金・サービス内容を比較することです。そうすることで、より良い引っ越し業者の選定ができるでしょう。
選定時は、全国展開する大手企業や地元密着の業者、個人で経営する業者などさまざまな形態を見て比較検討するのがおすすめです。料金やサービス内容が異なるため、自分にあった業者を見つけましょう。
業者に依頼せず自力で引っ越しをする場合には、必要であればレンタカーの予約と新居近くの駐車場なども確認しておくと安心です。
(3) 旧居の解約手続き
引っ越しを決めたら、旧居の解約手続きも同時に進めます。退去手続きのおおまかな流れは以下のとおりです。
- 賃貸契約書に目を通し、解約予告期間を確認
- 解約予告期間までに解約の意思を管理会社または大家さんへ伝える
- 解約届など必要書類を提出する
- 引っ越し日が決まっていたら日程を伝える
- 退去当日のフローや清算について確認する
引っ越しが決まったら、まずは賃貸契約書に目を通し、解約予告期間を確認しましょう。解約予告期間とは「退去をする場合は退去日の〇日前までに連絡をする」という定めです。この期間を過ぎてしまうと、翌月の家賃を請求される場合もあるため注意しましょう。
(4) 梱包資材の用意
特に荷物が多い人は、引っ越しに必要な梱包資材をなるべく早く用意したほうがゆとりを持って準備ができます。
気になるダンボールの数ですが、株式会社エイチーム引越し侍が2014年から2015年にかけて行った「ダンボールの数は、実際にどれくらい必要になりましたか?」というアンケート結果から、以下が目安とされています。
引っ越しのダンボール数の目安
引っ越しを業者に依頼する場合は、梱包資材を無料でもらえることもあるので確認しましょう。自分で梱包資材を用意する場合は、ホームセンターや通販で購入できます。
引っ越し2週間前までにやること
続いて引っ越しの2週間前までにやることを紹介します。中だるみしやすい時期で後回しにしたくなるステップですが、忘れずに着手しましょう。
- (5) 転出届の提出
- (6) 郵便物の転送手続き
- (7) ライフラインの解約・開始手続き
- (8) 使用頻度の低いものの荷造り
(5) 転出届の提出
現在と違う自治体へ引っ越す際には、転出届の提出が必要となります。
転出届は引っ越す予定日の2週間(14日)前から当日までの期間に、旧居がある自治体の役所に提出する必要があります。また、手続き完了後に発行される「転出証明書」は、転入届を提出する際に必要となるため、無くさないように保管しておきましょう。
(6) 郵便物の転送手続き
引っ越し後に旧住所宛ての郵便物を新居宛てに転送してくれる転居届を出しましょう。
転居届は内容登録に3〜7営業日を要するため、余裕を持って引っ越し2週間前までには転居届を提出しておきます。転居届には転送開始希望日を記入できるため、引っ越し前の新居に郵便物が届いてしまう心配はありません。
(7) ライフラインの解約・開始手続き
ライフラインの解約・開始手続きも確実に行いましょう。うっかり忘れてしまわないように解約と開始の手続きは同日に行ってしまうのがおすすめです。
解約手続きでは、電力会社・ガス会社・水道局それぞれに退去日を知らせます。ライフラインの閉栓立ち会いが必要な場合には、退去立ち会いより前の時間に調整するとスムーズです。
ライフラインの開始手続きでは、入居日と開栓の立ち会い希望時間を伝えます。入居当日は忙しくなることが予想されるため、当日のスケジュールをしっかり組み立てておくことが重要です。
(8) 使用頻度の低いものの荷造り
使用頻度の少ないものは2週間前までを目安に計画的に荷造りしていきましょう。長い時間と労力がかかる荷詰めは、少しずつでも着実にこなしていくだけで後が楽になります。
引っ越し2週間前までには、普段は使わない以下のようなものを梱包していきましょう。
- シーズンアウトしている洋服
- めったに使わない食器類
- 2週間で使わないストック品
また、荷詰めしたダンボールには何が入っているかをおおまかに記載しておくと、引っ越し先でスムーズに荷ほどきができます。
引っ越し1週間前までにやること
引っ越し1週間前までにやることを紹介します。引っ越し直前に焦らなくて済むように、やることを把握して着実にこなしていきましょう。
- (9) 新居の下見とレイアウト確認
- (10) 勤務先へ住所変更の申告
(9) 新居の下見とレイアウト確認
入居の1週間前までには新居を下見して、家具のレイアウトを考えておくと引っ越しがスムーズになります。
下見時には、各部屋の不具合がないかをくまなくチェックしましょう。不具合が見つかった場合は、管理会社へ知らせて修繕可能か確認をしたり、日付が入るように写真を撮ったりといった対応をしましょう。退去時に、もともとあった不具合であることの証明となります。
(10) 勤務先へ住所変更の申告
引っ越し日や新居が決まったら、勤務先に必ず住所変更の届け出を出しましょう。住所情報は社会保険や年金、通勤費等に影響がある重要事項です。
引っ越し前日までにやること
引っ越し前日までにやることを紹介します。気持ちが落ち着かないかと思いますが、やることを確認して余裕を持って当日に臨みましょう。
- (11) 冷蔵庫内の整理
- (12) 使用頻度の高いものの荷造り
- (13) 必要に応じて、手土産の用意
- (14) 必要に応じて、近所の方へ退去の挨拶
(11) 冷蔵庫内の整理
冷蔵庫の中身が入っていると、引っ越し業者から運搬を拒否される場合があるため、空っぽにしておきましょう。
要冷蔵の食品は引っ越し前日までに食べきってしまうのが理想ですが、難しい場合はクーラーボックスや発泡スチロールに入れて運搬するのがおすすめです。また、荷物の搬出から搬入までに日をまたいでしまう場合は、宅配業者のクール便を利用すると安心でしょう。
冷蔵庫の中身は、当日までに空にできれば問題ありませんが、当日にまとめて消費するのは難しいものです。さらに、冷蔵庫は基本的に、前日のうちに電源を切り、水抜きや霜取りといった作業が必要になります。それも踏まえたうえで、引っ越し当日までに計画的に消費しましょう。
(12) 使用頻度の高いものの荷造り
引っ越し前日までに、当日に使わない荷物を順次荷詰めしていきましょう。引っ越し前日は荷造りが一気に進められるようになるため、時間にゆとりを持っておくと安心です。
引っ越し前日に荷詰めできるものとして、以下のようなものがあります。
- 夕食後に使い終えた食器類
- 入浴後の浴室用品
- 常温保存可能な調味料類
メイク用品など当日ぎりぎりまで使用するものは、ダンボールの封をせずにまとめておきましょう。引っ越し後もすぐに使う可能性が高いため、早い段階で開封できるように目印をつけておくのもおすすめです。
(13) 必要に応じて、手土産の用意
必要に応じて、旧居・新居の近所の方へ渡す手土産は1,000円程、大家さんや管理人さんへの手土産は1,500円〜3,000円を目安に考えましょう。
手土産の品は、お菓子や洗剤セットなどの消耗品や、いくらあっても困らないタオルや布巾などを用意すると失敗せずに済みそうです。高価すぎる品物や食物アレルギーが出やすい食べ物、賞味期限の短い生ものは避けましょう。
(14) 必要に応じて、近所の方へ退去の挨拶
お世話になった旧居の近所の方へ挨拶する場合は、1週間前〜前日までには済ませましょう。
これまでお世話になったお礼を丁寧に伝えます。不在であることも想定して、期間にゆとりを持たせて行動するのがおすすめです。
また引っ越し当日は業者が入り、騒音が発生したり交通の妨げが発生したりと、迷惑をかける可能性があることの断りも入れておきましょう。日程や時間帯も事前に伝えておくと丁寧です。
引っ越し当日にやること【旧居】
引っ越し当日に旧居でやることを紹介します。当日はやることも多く、忙しくなることが予想されます。スムーズに引っ越しを終えるために、心構えをしておきましょう。
- (15) 荷物の搬出
- (16) 荷物搬出後の掃除
- (17) 退去立ち会い
(15) 荷物の搬出
引っ越し当日は業者がくるまでに、すべての荷造りを完了させておきます。業者に任せる荷物と、自分で持っていく荷物が混合しないよう注意しながら最後の梱包をしましょう。
また、引っ越し料金の精算は業者によってタイミングが異なります。事前に支払いのタイミングと料金を確認しておき、お釣りのないように用意しておくとスムーズに進むでしょう。
(16) 荷物搬出後の掃除
室内をきれいな状態で返却すると、それだけ敷金が返ってくる可能性も高まります。最後の掃除では以下のようなポイントを重点的に掃除しましょう。
- フローリングの汚れ
- 台所の油汚れやサビ
- 水回りの水垢やカビ
- 冷蔵庫下のサビ跡
一方で、以下のような普通に生活するうえで発生する汚れや跡の負担義務はありません。
- 家具設置による床のへこみや設置跡
- 畳の変色やフローリングの色落ち
- テレビ、冷蔵庫等の後部壁面の黒ずみ
引っ越し業者にすべての荷物を搬出してもらった後は、敷金返金のためにも可能な範囲で最後の掃除をしましょう。
(17) 退去立ち会い
退去立ち会いは、引っ越しやライフラインの閉栓立ち会いなどすべてが終わった後に行うとスムーズに進みます。
退去立ち会いのおおまかな流れは以下のとおりです。
- 荷物がすべて搬出された空室の状態で、立ち会い担当者を迎え入れる
- 室内の現状確認
- 立ち会い証明のサイン
- 鍵の返却
現状確認では、室内のキズや汚れの原因を質問されることもあるため、わかる範囲で正直に答えましょう。
引っ越し当日にやること【新居】
引っ越し当日に新居でやることを紹介します。可能な限り効率的に行動できるよう、しっかりシミュレーションをしておくと良いでしょう。
- (18) 荷物の搬入・荷ほどき
- (19) ライフラインの開通・開栓
- (20) 必要に応じて、新居の近所の方へ挨拶
(18) 荷物の搬入・荷ほどき
荷物の搬入時には、どの部屋にどの荷物を運び込むかを業者へ指示すると開封時が楽になります。新居の下見をした時点で決めた配置へ運んでもらうようにしましょう。
また、搬入されたら家電や家具に不具合が生じていないかを早めにチェックすることも忘れてはなりません。引っ越し業者の補償内容によっては修理費用を負担してもらえる場合もあります。
(19) ライフラインの開通・開栓
新居に着いたら、ライフラインが開通されているかを確認しましょう。
電気はブレーカーを上げて各所の電気が付くかどうか、水道はすべての水道から水が流れるかを確認します。ガスは業者による開栓に立ち会う必要があるため、時間調整は怠らないようにしましょう。
(20) 必要に応じて、新居の近所の方へ挨拶
引っ越し当日に、新居のご近所さんへ挨拶に行きましょう。可能なら荷物が運び込まれる前に挨拶に伺い、業者が入ることを事前に知らせると丁寧です。
とはいえ、女性の単身者など防犯の面から挨拶をしないほうが無難な場合もあります。挨拶の要否はあくまで個人の判断ではありますが、「挨拶したいけどどんな人が住んでいるかわからず不安」という場合もあるはずです。そういうときは、事前に管理会社か大家さんに事情を聞いてみるのもひとつの手です。教えてもらえないこともありますが、挨拶する場合は家族と一緒に挨拶回りをするのも良いでしょう。
引っ越し後早めにやること
ここでは引っ越し後早めにやることを紹介します。引っ越しは荷物が運び込まれて終わりではありません。手続き関係でやるべきことがあるため、面倒になる前に着手しましょう。
- (21) 役所での転入手続き
- (22) 銀行やクレジットカードの住所変更
(21) 役所での転入手続き
引っ越し先の市町村にて、引っ越し当日から2週間以内に転入届を提出します。正当な理由がないのに期限を超えても未提出のままでいると、過料が科せられる場合もあるため余裕を持ってスケジュールを立てましょう。転入手続きに必要な主なものは以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 転出証明書
- 印鑑(自治体による)
なお、同一市町村内で引っ越しをする場合は、転出・転入届は不要で転居届のみで手続きが完了します。転入届と同様に引っ越しから2週間以内に手続きしましょう。
(22) 銀行やクレジットカードの住所変更
引っ越し後はなるべく早く銀行やクレジットカードの登録住所を変更しましょう。登録住所の変更をしないままでいると、重要書類が届かなかったり、ATMやインターネットバンキングなどの利用が一時的に停止されたりする場合があります。
直接窓口に行かなくても郵送で手続きができるメールオーダーサービスや、電話手続きが可能なテレフォンバンキングなどで手続きを完了できる場合もあります。取り引きのある銀行に確認し、確実に登録住所を変更しましょう。
引っ越しの「やることリスト」まとめ
ここまで解説してきた、引っ越しのやることリストをまとめてみました。引っ越しの予定や準備がある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
引っ越しはお金がかかる!賢く貯めてスムーズな引っ越しを
ここでは引っ越しでやることを時期別に紹介しました。引っ越しは環境を変える節目となります。スムーズな引っ越しをするために、引っ越しの工程を確認して計画的に準備しましょう。
引っ越しは、梱包に必要なものを購入するなどさまざまなお金がかかるものです。引っ越しにかかる費用は楽天カードでまとめて支払うのもおすすめ。楽天カードを利用して貯めたポイントは、新生活に必要な家具や雑貨の購入費に充てられます。
お金にも気持ちにも余裕を持って新生活をスタートさせるためにも、賢く資金を貯めて計画的な引っ越しをしましょう。
※この記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しております。
このテーマに関する気になるポイント!
- 引っ越しの準備はいつ始める?
引っ越し予定日の約2カ月前から準備するのがおすすめです。 - 引っ越しが決まったら何から始める?
まずは引っ越し日を決めましょう。引っ越し日は業者の選定や旧居の解約手続きなど、引っ越しにかかわるすべての予定を立てるうえで重要となるためです。 - 引っ越しでやることはどのくらいある?
細かく分けると22項目になります。やることが多いため大変なイメージがありますが、気持ちよく新生活をスタートさせるためにもひとつずつ着実にこなしていきましょう。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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引っ越しって荷造りの次に、ライフラインの閉栓と開始の手続きが大変よね!