シングルマザーが利用できる手当や制度は?生活実態や心得ておくべきこと
多くのシングルマザーにとって、お金の問題は避けては通れないものです。統計データから見るシングルマザーの生活の実態と、利用できる助成金や補助制度をまとめました。シングルマザーになることを考えている人は参考にしてください。
データで見るシングルマザーの現状
厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」を元に、シングルマザーの現状についてまとめました。
【お金のこと】
・平成27年のシングルマザーの平均収入
243万円(うち仕事をして稼いだお金は200万円)
・平成27年のシングルマザー世帯(母子世帯)の平均収入
348万円
【仕事のこと】
・シングルマザーの就業率
81.8%(44.2%が正社員、43.8%がパート・アルバイト等)
・離婚時に仕事をしていなかったシングルマザーの現在の就業率
68.2%(うち49.4%がパート・アルバイト等)
・副業をしているシングルマザーの割合
8.4%(収入は「50万円未満」が68.1%で最多)
・養育費を受け取っているシングルマザーの割合
24.3%
・養育費を受け取っているシングルマザーのうち、金額が決まっている場合の平均額
4万3,707円
【生活のこと】
・離婚した夫と子どもの面会交流の実施状況
現在も面会している人は29.8%、実施頻度は月1回という回答が最多。面会をしていない理由でもっとも多いのは「相手が面会交流を求めてこない」。
・シングルマザーの住まい
持ち家35%が最多(母本人名義は15.2%)。次いで賃貸住宅が33.1%。死別によるシングルマザーの持ち家率が高く、離別の場合は持ち家32.9%、賃貸34.2%と割合が逆転します。
・シングルマザーの帰宅時間
午後6時~8時が43.3%で最多。次いで、午後6時以前34.9%。一方、午後10時~0時が1.9%、深夜・早朝も2.0%存在しています。
シングルマザーの生活の実態
シングルマザーに対する調査を見てみると、養育費を継続してもらえている人の割合はとても少ないことがわかります。
シングルマザーは平均年収もそれほど高くありません。パートやアルバイトなどの非正規で働く人も多く、経済的に厳しい暮らしを送っている人も多いと予想されます。一方、帰宅時間の平均は比較的早く、子どもと向き合う時間を大切にしているシングルマザーが多いことがわかります。
シングルマザーになった後も、子どもの父親と協力し合いながら子育てをしていくことが理想ですが、なかなか難しい場合が多いのが実情です。公的な手当や支援制度なども活用しながら、生活の安定を目指しましょう。
シングルマザーが受けられる手当や支援
シングルマザーが利用できる手当や支援制度をまとめました。自治体により実施されていない場合もありますが、どんなものがあるかあらかじめわかっていれば、「この制度はありますか?」と質問することができます。役所に相談に行くときの参考にしてください。
手当一覧
参照元:児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部 - 内閣府
参照元:児童扶養手当について|厚生労働省
参照元:児童手当、児童育成手当、児童扶養手当のあらまし|東京都保健福祉局
参照元:特別児童扶養手当について|厚生労働省
参照元:ひとり親家庭への支援/国立市ホームページ
減免・助成等制度一覧
参照元:ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)|東京都福祉保健局
参照元:港区ホームページ/子ども医療費助成
参照元:港区ホームページ/国民健康保険の保険料
参照元:国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度|日本年金機構
参照元:公共料金などの優遇制度|東京の福祉オールガイド ひとり親家庭・女性|福ナビ
参照元:認可保育所等の利用者負担額(保育料):目黒区公式ホームページ
参照元:No.1170 寡婦控除|国税庁
これからシングルマザーになる……心得ておくべきこと
シングルマザーになるということは、子どもを1人で育てていくということです。健康に気を配るとともに、資産形成についても着実に進めていく必要があるでしょう。
楽天証券では、子どもの教育費形成にも役立てられる「ジュニアNISA」を取り扱っています。普通預金でお金を増やすのが難しい昨今、長期、分散、積立のローリスク運用ができ、そこで得た利益も非課税となる投資制度です。
また、投資に抵抗がある人は、楽天銀行の普通預金もおすすめです。普通預金金利が大手銀行の20倍、条件をクリアすればATM手数料月最大7回無料、他行振込手数料月最大3回無料など、数多くのメリットがあります。無駄をなくし、いざというときに動かせるお金の確保に努めましょう。
楽天銀行なら子ども名義の口座も、親が代理として簡単にオンライン上で申し込めます。子ども名義の口座に児童手当などを少しずつ貯金していくのがおすすめです。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。