韓国ウォンは日本円でいくら?レートや両替方法、韓国の決済事情をご紹介
韓国は東京から約2時間半でアクセスできる手軽さと身近なイメージがあり、美容・ファッション・グルメなど魅力あふれる旅行先です。
韓国で観光を楽しむためには韓国の通貨「ウォン」が必要で、日本円との両替は銀行や空港、韓国の両替所などでできます。ただし、両替する場所によって手数料やレートに違いがあるため、両替方法の選択が重要です。
ここでは、韓国の通貨の概要、ウォンへの両替方法、現金以外での支払手段について解説します。
韓国へ旅行や出張の予定がある方は出発前に確認して、賢くウォンを使いましょう。
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韓国の通貨について
韓国で使用されている通貨はウォンです。
日本円と同様に紙幣と硬貨が利用されており、韓国を代表する歴史上の人物や絵が描かれています。
まずは、韓国の通貨やレートを確認しておきましょう。
韓国の通貨単位
韓国の通貨単位はウォンです。通貨記号は₩、通貨コードはKRWです。
韓国で使われる現金の種類(紙幣・硬貨)
韓国では紙幣と硬貨が使われています。
現在発行されている硬貨は以下のとおりです。
- 10ウォン
- 50ウォン
- 100ウォン
- 500ウォン
現在の韓国では10ウォン未満を切り上げているため、以前発行されていた1ウォンや5ウォンを見かけるのはレアケースですが、今も利用できるため覚えておくと良いでしょう。
現在発行されている紙幣は以下のとおりです。
- 1,000ウォン
- 5,000ウォン
- 1万ウォン
- 5万ウォン
韓国の紙幣は青や緑、黄などの色使いが施され、鮮やかな印象です。日本の紙幣と同様、肖像画が描かれています。
1,000ウォンに描かれているのは李滉(イ・ファン)で、李氏朝鮮において活躍した儒教の学者として知られており、著書は日本でも読まれ日本の儒教に大きな影響を与えた人物です。
5,000ウォンには李氏朝鮮の儒学者として知られ、儒学の発展に貢献した栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ)が描かれています。
1万ウォンに描かれているのは世宗(セジョン)大王で、朝鮮王朝4代目国王として李氏朝鮮の礎を築き、現在も利用されているハングルを制定した人物です。
5万ウォンには14世紀に活躍した女性芸術家で栗谷李珥の母 、良妻賢母としても知られている申師任堂(シン・サイムダン)が描かれています。
ウォンの為替レート
ウォンの現在の為替レートは、1ウォン=約0.11円です。(2024年4月2日時点)
1万円を両替すると、単純計算で約9万909ウォンになります。ウォンを10分の1にすると日本円の相場と覚えておくとわかりやすいでしょう。10万ウォンなら1万円、2,000ウォンなら200円といった具合です。
ただし、両替には手数料がかかり、細かいレートは両替所によって異なります。
両替する方法
日本円をウォンに両替する主な方法は以下のとおりです。
- 日本で両替
- 韓国で両替
- クレジットカードでのキャッシング
両替は国内でも韓国に到着後でも可能ですが、手数料やレートが異なるため、事前に有利な条件で両替できる場所を確認しておきましょう。
日本で両替
日本国内では、銀行や両替専門店・コンビニ・金券ショップでウォンへの両替が可能です。空港にも両替できる銀行などがあるためフライト前に両替できますが、選択肢が狭まります。
好条件の手数料を重視するなら、事前に調べて手数料が安い両替所を利用しましょう。
またウォンの両替手数料は、国内よりも現地のほうが安い傾向にあるため、韓国到着後の両替をおすすめします。
韓国で両替
韓国でも日本円とウォンの両替が可能です。代表的な両替所として、以下の4つを覚えておきましょう。
- 銀行
- 政府公認両替所
- コンビニ
- 自動外貨両替機
それぞれの特徴を解説します。
銀行
韓国の主要な都市銀行で日本円を両替できます。
韓国で両替可能な主な銀行は以下のとおりです。
- KB国民(クンミン)銀行
- ハナ銀行
- 新韓(シンハン)銀行
- NH(農協)銀行 など
韓国の観光地として人気のソウルには、都市銀行が揃っているため両替に困ることはないでしょう。
ただし銀行の営業時間は一般的に平日9時~16時で、現地の土日祝日は営業していません。
銀行での両替は、次に紹介する政府公認両替所と比べるとやや手数料が高めですが、旅行会社が発行するクーポンなどを利用すると手数料が割引されるケースもあるため確認しておきましょう。
政府公認両替所
政府公認両替所とは、韓国の政府公認の両替所です。一般的に韓国で最も両替レートが良い 場所として知られています。
ただし、ソウルの繁華街である明洞(ミョンドン)の両替所には、一部で違法両替所があるといわれており、偽札と交換されたり不当に不利なレートで両替されたりするケースもあるようです。お店に両替営業者登録証の掲示があるか必ず確認しましょう。
コンビニ
韓国には両替できるコンビニがあります。
特にソウル・明洞にあるセブン-イレブンは有名で、日本のコンビニと同様、24時間営業のため深夜でも両替できます。
また、韓国の大手コンビニCUやGS25では外貨両替キオスクが導入されているところがあるため、両替が可能です。
両替レートは店内の電光掲示板に表示されているため、事前に確認してから両替しましょう。
自動外貨両替機
韓国の自動外貨両替機WOW Exchangeは、140カ所以上に設置されている無人の両替機です。日本円だけでなく、15カ国の通貨をウォンに替えられます。
空港や駅・ホテル・スーパーマーケットなどさまざまな場所に設置されています。有名な観光地にもあり、急に現金が必要になったときにも便利です。
利用方法は以下のとおり簡単で、すばやく両替できます。
WOW Exchangeの利用方法
- パスポートをスキャン
- 日本円を入れる
- ウォンを受け取る
日本語表示にも対応しているため、韓国語がわからなくても利用できます。案内に従って手続きを進めましょう。
もちろんウォンから日本円にも両替できます。余ったウォンを帰国前に日本円に替えたいときにも便利です。
高額紙幣はレートが良いため、まとまった金額を両替するときに利用しましょう。
クレジットカードでのキャッシング
クレジットカードのキャッシングなら日本円を持っていなくても、ウォンを引き出せます。
キャッシングなら利用する金額だけ引き出せるため、大金を持ち歩く必要はありません。また、最大で24時間利用できるケースもあるため、急な出費にも対応可能です。
ただし、基本的にキャッシングには利息がかかるため覚えておきましょう。
現地でのキャッシングは、国内の銀行や空港、ホテルなどで両替するよりもコストを抑えられるケースがあります。少しでもコストを抑えたい方は、それぞれの利息や手数料を比較して利用しましょう。
例えば、楽天カードの海外キャッシングは、ATM手数料は1万円以下の場合は110円(税込み) 、1万円超の場合は220円(税込み)かかり、利息は実質年率 18.0%です。
※キャッシングをご利用の際は、貸付条件の確認をし、計画的にご利用ください。
※国際ブランドがAmerican Expressのカードは、海外キャッシングが利用できません。
クレジットカードのキャッシングで現金を準備しておけば、チップの支払いや路面店でのショッピングにも備えられるため、安心でしょう。
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韓国の決済事情
韓国は、世界でもトップクラスでキャッシュレス化が進んでいる国のひとつです。
実際によく利用されている決済手段やキャッシュレス化が広まった背景、チップの文化を詳しく解説します。
現地で戸惑わないように、韓国の決済事情を把握しておきましょう。
キャッシュレス大国・韓国
韓国は世界で最もキャッシュレス化が進んでいる、キャッシュレス大国として知られています。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会 (Payments Japan Association) が2023年に公表した資料によると、2021年のキャッシュレス決済比率は以下のとおりです。
主要国のキャッシュレス決済比率
順位 | 国 | キャッシュレス決済比率 |
1 | 韓国 | 95.3% |
2 | 中国 | 83.8% |
3 | オーストラリア | 72.8% |
4 | イギリス | 65.1% |
5 | シンガポール | 63.8% |
6 | カナダ | 63.6% |
7 | アメリカ | 53.2% |
8 | フランス | 50.4% |
9 | スウェーデン | 46.6% |
10 | 日本 | 32.5% |
参考:世界銀行「Household final consumption expenditure(2021年(2023/3/1版))」
BIS「Redbook」の非現金手段による年間支払金額から算出
キャッシュレス・ロードマップ 2023(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)
韓国のキャッシュレス決済比率は95.3%で世界トップとなっています。日本のキャッシュレス化も拡大傾向にありますが、政府が将来的な目標としている80%には届いてません。
キャッシュレス決済の方法には、クレジットカード・デビットカード・電子マネーが含まれます。韓国で最も保有数が多い決済手段はデビットカード、次いでクレジットカードです。
韓国と日本の決済手段保有枚数
国 | クレジットカード | デビットカード | 電子マネー |
韓国 | 2.3枚 | 3.2枚 | 0.7枚 |
日本 | 2.4枚 | 3.7枚 | 4.2枚 |
参考:BIS「Redbook」
キャッシュレス・ロードマップ 2023(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)
キャッシュレス決済手段の保有数なら日本のほうが多いにもかかわらず、韓国の決済比率が世界トップを維持しているのには理由があります。
韓国のキャッシュレス化の背景
韓国のキャッシュレス化は、1997年に始まったアジア通貨危機からの脱却を目指して推し進められてきました。
具体的には、以下の施策があります。
- クレジットカードの利用額に応じて20%の所得控除(上限 30 万円)
- 年商240万円以上の店舗はクレジットカード決済の対応義務化
また韓国の中央銀行である韓国銀行も、コインレスキャンペーンを展開して現金の利用からキャッシュレス決済への移行を推進しています。
韓国では現金よりもクレジットカードやデビットカードでの決済が一般的です。ウォンと一緒に、クレジットカードなどのキャッシュレス決済手段を準備しておくと良いでしょう。
チップについて
韓国では、チップ文化がほとんど根付いていません。
欧米のようにタクシー運転手やレストランのウェイター、ホテルのサービス係などにチップを支払う必要はないでしょう。
ただし、外国人向けのホテルや外資系の高級飲食店など、例外的にチップが求められるケースも考えられます 。対応できるように、少額の現金を用意しておくと安心でしょう。
楽天カードのキャッシング
金利 (2024年4月時点) |
実質年率18.0%(※1) |
遅延損害金 (2024年4月時点) |
実質年率20.0% |
利用可能枠 | 1万~90万円(※2) |
返済方式 |
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返済期間と返済回数 |
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※1 実質年率とは1年間(365日間)借り入れた場合の利率です。借入利息は日割で計算されます。但し、うるう年は年366日とします。
※2 カード発行、キャッシング枠の設定には所定の審査があります。
※3 海外キャッシングのお支払方法は1回払いのみです。
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このテーマに関する気になるポイント!
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日本円からウォンに両替できる場所は?
韓国の空港や市内の銀行、政府公認両替所がおすすめです。日本国内の銀行や金券ショップなどでも可能ですが、現地に比べてレートや手数料で不利になる傾向があります。
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韓国で余ったウォンはどうすればいい?
韓国で両替してから帰国するか、使い切るのがおすすめです。
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韓国ではクレジットカードでの支払いは可能?
可能です。ただし、小さな個人商店や路面店では現金が必要なケースもあるため、ある程度現金を用意しておくと良いでしょう。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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違法両替所には注意しないといけないわね。