「お金が欲しい」といっても、具体的な状況はさまざまです。必要なタイミングや金額、また代わりの方法の有無などによって、対処方法は異なります。まずここでは、お金が欲しいときにできることを4つ、長期的な視点から解説します。

1. 本業の収入を上げる
2. 副業を始める
3. 投資をする
4. 支出を見直す

会社員やバイトの場合、本業の収入を上げるよう努めるのが最も現実的です。例えば、資格取得や語学力向上などでキャリアアップが可能です。また、日々の業務に励み、上司や先輩からの評価を高めれば、昇給も夢ではありません。会社の評価制度やチャレンジ制度などを積極的に活用し、本業の収入を底上げできれば、お金の悩みは減るでしょう。

また、今の勤務先でなかなか評価してもらえない場合は、転職という方法もあります。転職エージェントなどを通じて、年収アップやキャリアアップを図ることが可能です。現在の本業で収入に満足できない場合は、転職も視野に入れると良いでしょう。

本業の収入のみでは満足ができない場合、副業を始めるという選択肢もあります。最近では、在宅やリモートでの働き方もあり、パソコンとネット環境さえあれば誰でも始められる手軽な副業も増えています。バイトだけでなく、個人事業主やフリーランスのような形態もあり、さまざまな仕事があるので、自身の適性や興味・関心に応じて検討してみましょう。

ただし、勤務先で副業が認められているかどうかは確認が必要です。就業規則に反すると、あとでトラブルが発生する可能性があるため、この点は注意が必要です。

長期的にお金を得る方法としては、株や投資信託、FXや不動産投資などの選択肢もあります。これまでの方法と違い、「お金をお金で増やす方法」であるため、始めるための元手が必要となります。ただ、しっかりと運用できれば、多くの資産を作り上げることも望めます。

最近では、つみたてNISAやiDeCoといった税制上の優遇を受けられる制度もあります。これらの制度を活用できれば、コストを抑えて資産形成を始めることが可能です。

長期的な視点で考えると老後の生活資金などの備えにもなるため、投資は1つの選択肢です。一方で、投資はリスクを伴うことに注意が必要です。

「お金が欲しい」は収入を増やす以外にも、支出を見直すことでも対処することが可能です。家賃や光熱費、食費、通信費、日用雑貨費、娯楽費など、日々の生活の中でさまざまな支出が発生しています。そのうちの不要な支出を抑えれば、その分だけお金が浮きます。

どの項目にどれだけの支出があるのかを確認するには、「キャッシュフロー表」を作るのが良いでしょう。ファイナンシャルプランナーなどの専門家にお願いすれば作成してもらえます。支出の見える化ができ、不要な支出が一目瞭然となります。

収入を増やす以上に簡単な対処方法であるため、お金が欲しい場合は実践してみましょう。

急な出費が重なり、今すぐお金が必要になってしまうこともあり得るかもしれません。どうしても今すぐお金が必要なときは、以下3つの方法のどれかで切り抜けることができます。

1. クレジットカードのキャッシング機能を利用する
2. 不要品を売る
3. 単発バイトを始める

家族や友人・知人からお金が借りられず、またほかの方法もない場合、クレジットカードのキャッシング機能を利用する方法があります。キャッシング機能を利用すると、街にあるATMやネットバンキングなどを介して、現金を引き出せるようになります。引き出したお金は、あらかじめ決められた期間や回数にしたがって後日、返済を行います。

ただし、利用枠を増額したい場合や、キャッシング機能が付いていないクレジットカードに新たにキャッシング機能を追加する場合は、審査に数日から1週間程度はかかるため注意が必要です。
クレジットカードのキャッシング機能は無理のない範囲で利用することを心がけ、できるかぎり借金は避けるようにしましょう。
※キャッシングをご利用の際は、貸付条件の確認をし、計画的にご利用ください。

日払いが可能な単発バイトを始めれば、即日でお金を工面することが可能です。Webサイトやアプリを活用すれば、簡単に単発バイトを探せます。時間帯や場所などの条件を設定して探せば、空いた時間を活用してお金を稼ぐことができます。

お金が欲しいからといって、やみくもに行動するのは危険です。ここでは、お金が必要な状況で注意すべきこととして、以下の7つについて解説します。

1. 不要なことにお金を使っていないか
2. 怪しい副業や投資ではないか
3. 不要品の相場に見合っているのか
4. ほかに方法はないのか
5. 無理のない計画なのか
6. 1人で抱え込んでいないか
7. 冷静に判断できているか

お金がない人に多く共通するのが不要なものにお金を使ってしまっていることです。ショッピングや娯楽などにお金を使う場合、家賃や光熱費、通信費など必ず生じる支払いのためのお金が残っているかは常に意識しておきましょう。

副業や投資を探していると、「1日で◯万円」や「不労所得で暮らせる」といった甘い言葉で勧誘されるケースがあります。しかし、このような副業や投資は、悪質なことが多く、最悪の場合はお金を騙し取られるトラブルに巻き込まれることもあります。そのため、疑いの目を持って副業や投資を検討することも大切です。

お金が必要という理由で不要品を販売していると、商品の相場に見合っていない価格で購入希望がかかるケースがあります。急を要する場面ではありますが、あまりにも相場に見合っていない価格であった場合は考え直すことも必要です。

お金を用意する以外にも、代わりの方法がないかは必ず考えておきましょう。例えば支払い時期を延ばす方法として、支払いにクレジットカードなどの後払い決済を利用することもできるかもしれません。お金を作る方法を考えるのと並行して、ほかの方法も検討するようにしましょう。

とくに、お金を借りる場合は具体的な返済計画を立てたうえでお金を借りる必要があります。カードローンやキャッシングなどは、借りた分に利息を上乗せして返済しなければなりません。あまりにも多額のお金を借りると、利息が膨らんでしまうため注意が必要です。

お金のことだからといって1人で抱え込んでいると危険です。差し迫った状態であればなおさら事態が悪化する前に、家族や友人、または弁護士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するようにしましょう。客観的な意見がもらえ、それをきっかけに具体的な対処方法が見つかるかもしれません。

最も注意すべき点は、冷静に判断できているかどうかです。お金が欲しい状況では、切羽詰まっている場合があり、冷静な判断ができていない可能性があります。冷静になれないと、さらなるトラブルを抱えてしまうことにもなりかねません。まずは自身に冷静さがあるかどうかを見つめなおし、行動を考えるようにしましょう。

お金への欲求は、ときに自分自身を苦しめることにもつながります。お金を必要とする理由がショッピングや娯楽である場合、それが本当に必要なものなのか今一度考えることも大切です。とはいえ、全く欲求を満たさず我慢しつづけることもストレスなどにつながり、危険です。お金を使うときは、適度に欲求を満たす程度にして、お金との適切な距離を保つようにしましょう。