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ねんきん定期便を知ろう!見方、チェックポイントや自分の見込み額など
「ねんきん定期便」は何のためにあるのか、ご存知ですか?老後の生活についてしっかり計画を立てるためにも、もらえる年金額を知っておくことが大切です。ねんきん定期便の年齢別の見方についてまとめました。
ねんきん定期便の役割
ねんきん定期便は、現役世代や若い世代に、年金についての知識を増やし関心を高めてもらうために送られているものです。若い世代の方の中には、「どうせ私たちが老人になった頃には年金はもらえない」と思っている人もいるかもしれません。そういう人に対して、将来いくらもらえる見込みなのかをお知らせするのが、ねんきん定期便の役割です。
ねんきん定期便が送られてきたら、内容を確認して、自分や家族の老後の資金計画を立てるための材料にしましょう。
年齢別ねんきん定期便の見方・ポイント
ねんきん定期便は、誕生月に届きます(作成日は誕生月の2カ月前。ただし、1日生まれの場合は誕生月の3カ月前に作成・誕生月の前月にお届け)。年齢によって書類の様式が異なるので、チェックしておきましょう。
・50歳未満(35歳、45歳以外)
35歳、45歳以外の50歳未満の人には、ハガキサイズのねんきん定期便が届きます。中をめくると、「1. これまでの保険料納付額(累計額)」と「2. これまでの年金加入期間」と「3. これまでの加入実績に応じた年金額」という3つの項目があります。
まず1つ目が、これまでに支払った保険料の額です。
2つ目が、これまでに国民年金や厚生年金、船員保険に何カ月加入したのかという実績です。国民年金の「第1号被保険者」が、自分で国民年金保険料を支払っている学生や自営業の人のことで、「第3号被保険者」が、専業主婦など厚生年金に加入している人の配偶者です。厚生年金保険は、「一般厚生年金」が会社員に該当します。
その隣にある「年金加入期間合計」が、国民年金と厚生年金に加入していた合計期間です。たとえば、4月15日生まれの人が、22歳3月まで国民年金保険料を支払い、22歳4月から会社員になった場合、国民年金に24カ月加入したことになります。この人が23歳の4月に受け取るねんきん定期便には、「国民年金24カ月、厚生年金11カ月(作成月が2月のため)」と書かれていることになりますね。
次の「合算対象期間」とは、保険料を免除されていた期間など、支払いはしていないが受給資格に関わる加入月数には含めるという期間です。
最後の「受給資格期間」が、年金をもらえるかどうかの判断に利用される期間のことです。年金保険料を支払っていても、加入月数の合計が120カ月を超えなければ年金を受け取ることができません。また、遺族基礎年金も、死亡した人が25年以上年金に加入していることが受給条件です(ただし、2026年4月1日よりも前に死亡して、死亡する前々月から1年以内に滞納がなければ受け取ることが可能です)。
3つ目の「加入実績に応じた年金額」が、これまでの加入状況によって将来支払われる年金の額です。非常に少ないように感じられるかもしれませんが、これはあくまでも「今までの加入実績」から計算した年金額です。今後、60歳、あるいはそれ以上の年齢まで年金保険料を納め続けた場合、もらえる年金額もどんどん上昇していきます。
この3つの項目を見比べると、大体何歳まで生きると給付額が納付額を上回るのかを知ることができます。
・50歳以上
50歳以上の人のうち、59歳以外の人にはハガキでねんきん定期便が届きます。50歳未満の人と1つ目と2つ目の項目は同じですが、3つ目が「老齢年金の種類と見込額(年額)」となっており、実際に何歳からいくらの年金がもらえるのか、見込み額が記されるようになっています。
納付額に応じた給付額ではなく、実際にもらえる年金額の目安が書かれているため、将来設計に役立ちます。50歳を過ぎたら、将来に向けて収入と支出のバランスを考え始めていきましょう。
・35歳、45歳
35歳と45歳のときは、ハガキではなく封書でねんきん定期便が届きます。これまでの細かい加入実績が記されていますから、実際に会社員になった日付や退職した日付、国民年金保険料を支払った月などに間違いがないかどうか確認してみましょう。
・59歳
59歳の人にも、ハガキではなく封書でねんきん定期便が届きます。基本的には35歳、45歳の人と似た形ですが、50歳以上なので「老齢年金の種類と見込額(年額)」が記載されています。
ねんきん定期便の「見込額」は実際にもらえる金額?
ねんきん定期便に書かれている年金の見込み額には、厚生年金基金が含まれていません。厚生年金基金に加入していた場合、実際の受取額よりもねんきん定期便に記された金額が低くなります。厚生年金基金を含めた見込み額は、ねんきんネットで見ることができます。
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