バーコード決済とは?QRコード決済との違いや仕組み、使い方を解説

リリース日:2023/02/17 更新日:2024/09/26

近年、日本でもキャッシュレス化が進んだことで、バーコード決済を利用している人をよく見かけるようになりました。しかしまだバーコード決済のことをよく知らない方やQRコード決済と何が違うのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。ここではバーコード決済の仕組みとメリットについて詳しく解説します。

  1. バーコード決済とは
  2. バーコード決済の利用方法
  3. バーコード決済の仕組み
  4. バーコード決済とQRコード決済は違う?
  5. バーコード決済のメリット
  6. コード決済の代行業者と統一規格「JPQR」

バーコード決済とは

バーコード決済とは

バーコード決済とは、近年普及が進んでいるキャッシュレス決済手段のひとつです。レジ端末やスマホ決済アプリでバーコードを読み取ることで、現金の代わりとして支払いを済ませることができます。

 

スマホだけで支払いを完結させることができるので、財布を出す必要がなくスピーディーに会計を終えられるのが特徴です。

バーコード決済の利用方法

バーコード決済の利用方法

バーコード決済を利用するには、まずスマホに決済アプリをダウンロードしておく必要があります。決済アプリは多くの企業から提供されていますが、「○○Pay」「○○ペイ」といった名前が多く、見分け方のひとつとなっています。

 

支払い方法には、大きく分けて「ストアスキャン方式」と「ユーザースキャン方式」の2つのケースがあります。

 

ストアスキャン方式は、利用者側がスマホにコードを表示し、それを店員がレジの端末で読み取る方式です。スマホを提示してピッと読み取ってもらうだけで簡単に支払いができます。

 

ユーザースキャン方式はその逆で、お店が用意したコードを利用者側がスマホで読み取る方式です。さらに読み取ったあと、自分で支払う金額を入力して店員に見せるという手順が加わります。操作が必要な分スピーディーさは若干劣りますが、お店側にとっては導入コストが低いというメリットがあります。

 

どちらの方式が採用されているかはお店によって異なりますので、店頭のポップや店員の案内に従って操作をしましょう。

バーコード決済の仕組み

バーコード決済の仕組み

昨今では多くのキャッシュレス決済アプリが登場していますが、一般的にはどのアプリも「チャージした残額から支払う」か「紐付けしたクレジットカードやデビットカードから支払う」のどちらかです。

 

チャージした残額から支払う場合は、あらかじめ決済アプリにお金をチャージしておきます。買い物の際にコードを読み取ると、アプリにチャージした残高から買い物代金が差し引かれます。

 

チャージに使える方法はサービスによって異なりますが、クレジットカードや電子マネー、銀行口座からの振替などが一般的です。

 

紐付けしたクレジットカードなどから支払う場合は、コードを読み取った時点でカード決済をしたという扱いになります。つまり実質的にはクレジットカードで支払ったことと同義で、バーコードを提示するかカードそのものを提示するかの違いです。

 

クレジットカードで支払う場合は後日カード利用代金の引き落とし日にほかのカード利用代金とまとめて、デビットカードで支払う場合は即時で、お金が引き落とされます。

バーコード決済とQRコード決済は違う?

QRコード決済の利用方法

バーコード決済とQRコード決済の違いは、読み取るコードの種類が「バーコード」か「QRコード」か、という点だけです。読み取るだけで支払いができる仕組み自体に大きな違いはありません。

 

バーコードは一般的に長方形の形をしており、黒い縦線が何本も平行に並んだシマ模様になっています。今日では商品のパッケージに必ずといっていいほど印刷されており、スーパーやコンビニなどのレジ端末でピッと読み取る風景が日常化しているので、多くの人にとって馴染みのあるコードでもあります。

 

QRコードはバーコードよりもあとに生まれた技術で、株式会社デンソーウェーブが開発し、商標登録しているものです。

 

一般的に黒と白のドットが集まった正方形の形をしており、バーコードよりも小さい面積でより多くの情報を扱えるのが特徴です。

バーコード決済のメリット

バーコード決済のメリットには以下のようなものがあります。

スピーディーな会計かつミスが起きにくい

バーコード決済はスマホだけで支払いが完結するので、いちいち現金を数えて受け渡しするよりもスピーディーに会計を済ませることができます

 

また電子データによる取引のため、おつりの渡し間違いなどのミスも起こりません

履歴が残るので管理しやすい

バーコード決済は支払いの履歴がすべて自動的に記録されます。アプリを通してスマホなどで簡単に閲覧ができるので、いつどこでどんな買い物をしたかすぐに振り返ることができます。そのため、使いすぎの防止や家計管理に便利です。

ポイントやキャッシュバックなどのお得なサービスがある

バーコード決済アプリは多くの事業者が提供していますが、それぞれ独自にポイントサービスやキャッシュバックのキャンペーンを行っています。

 

支払い金額の一部が還元されたり、ポイントが貯まったりといったサービスを受けることができるので、現金支払いよりもお得に買い物をすることが可能です。

個人間のお金のやり取りに使える

ほとんどのバーコード決済アプリには個人間送金機能が付いています。個人間送金機能とは、同じ決済アプリを使っている個人同士でお金のやり取りができる機能です。

 

例えば割り勘をした際に現金でちょうど良いお釣りがない場合、個人間送金機能を使えばスムーズにお金を渡すことが可能になります。ほかにも仲間内での集まりの会費やちょっとしたお礼を送る、といった場合に便利です。

 

送金方法は簡単で、金額を指定したうえでスマホアプリにコードを表示して相手に読み取ってもらうか、相手のスマホに表示してもらったコードを自分のスマホで読み取るだけです。一般的には、チャージ残高の範囲内で送金ができます。

バーコード決済の注意点

バーコード決済の注意点

バーコード決済の注意点には以下のようなものがあります。

残高不足に注意

チャージ残高から支払いをする場合、残高が不足していると支払いができません

 

バーコード決済の場合、現金などほかの支払い手段との併用に対応しているお店は多くありません。お店やサービスによっては一部対応できることもありますが、そういったパターンは現状では少数派といえるでしょう。

 

店頭で残高が不足していると気付いた場合は、チャージ払いではなくカード払いの機能を利用するか、現金払いなどほかの支払い手段で対応する必要があります。

スマホの電池が切れると使えない

普段からスマホを利用していると、誰しも1度は外出先でスマホの電池が切れてしまった、という経験があると思います。

 

バーコード決済はスマホアプリで利用するものなので、スマホの電池が切れていると使えません。最近では財布を持ち歩かずにスマホですべて買い物を済ませる、という人も増えていますが、そういう方にとってはスマホの充電は死活問題ともいえるでしょう。

 

またスマホの充電だけでなく、過去には災害時にお店が停電してしまい、バーコード決済を含むすべての電子決済が使えなくなってしまったというケースも実際に起こっています。

 

「電気がないと使い物にならない」というのはキャッシュレス決済全般の弱点として対策が議論されていますが、現状では非常事態に備えてある程度は現金を手元に置いておくほうが安心です。

お店ごとに使える決済アプリが異なる

コード決済を提供している会社は多数あります。お店によっては自分の利用している決済アプリが使えないこともあります。

 

ここ数年でキャッシュレス化が急速に進んだおかげで複数のコード決済サービスが使えるところも増えましたが、お店によっては使える決済アプリが限定されていて、「○○ペイは使えるけれど××ペイは使えない」といったことも珍しくありません。

 

バーコード決済は消費者にとって便利なシステムですが、お店側にとっては導入のコストや加盟店手数料といった負担がどうしても発生します。特に個人経営など規模の小さいお店では数多くの決済サービスに対応するのが難しいこともあります。

 

あらゆるお店でキャッシュレス決済が使えるようになるにはまだまだ時間がかかるでしょう。

コード決済の代行業者と統一規格「JPQR」

コード決済の代行業者と統一規格「JPQR」

消費者にとってはさまざまな種類の決済アプリが使えたほうが便利ですが、先述のようにお店側にとっては決済アプリ導入のコストがかかります。

 

またコード決済が普及し始めた頃は、多くのアプリに対応しようとした結果レジ店頭にサービスごとにいくつものQRコードを提示することになり、逆にどれをスキャンすればよいのか一目でわかりにくいといったことも起こっていました。

 

そこで登場してきたのが、複数のコード決済をまとめて取り扱える決済代行サービスと、QRコードの統一規格であるJPQRです。

 

決済代行サービスは、お店とコード決済サービスの間を取り持つ存在です。代行サービスを介すると、お店が複数のコード決済サービスをまとめて一括で契約することができます

 

従来であればお店側はサービスごとに個別にコード決済の利用契約を結ぶ必要がありました。しかし決済代行サービスが窓口になると手続きをまとめて済ませることができ、導入にかかる手間やコストを減らすことができます。

 

これによって今まで導入をためらっていたお店でもキャッシュレス決済に対応し始める事例が増え、急速な普及に繋がったと考えられます。

 

一方のJPQRは、一般社団法人キャッシュレス推進協議会によって策定された統一規格です。簡単にいえば「共通QRコード」のようなもので、ひとつのQRコードだけで複数の決済アプリを利用できるようにする仕組みです

 

国や自治体が主体となってJPQRの普及を進めています。現状ではそこまで認知度が高いわけではありませんが、利用者の利便性向上やキャッシュレス決済全体への影響などの観点から今後の動向が注目されるところです。

これからバーコード決済を始めてみたいという方には楽天ペイがおすすめです。楽天ペイは楽天グループが提供するスマホ決済サービスで、利用すると楽天ポイントを貯めることができます。

 

楽天ペイは本記事で紹介したバーコード決済のほかにも、楽天Edyなどの電子マネーと連携したタッチ決済などさまざまな支払い方法が選べます。自分のスタイルにあった支払い方法が選べてとても便利です。

 

残高へのチャージは楽天銀行楽天カード、セブン銀行ATM、楽天ラクマの売上、楽天ウォレットの5種類が利用できます。特に楽天カードを支払いに紐づければ、楽天カード利用分のポイントもゲットできるので、ポイントがザクザク貯まります。

 

この機会にぜひ楽天ペイアプリをダウンロードして、バーコード決済を始めてみませんか。

 

※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • バーコード決済って何?

    キャッシュレス決済手段のひとつです。レジ端末やスマホのアプリを使ってバーコードを読み取ると支払いができます。

  • 「○○Pay」や「○○ペイ」といったアプリをスマホにダウンロードして使えます。

    QRコードとバーコードは形状が異なり、QRコードの方がより多くの情報を記録・表示することができます。

  • バーコード決済とQRコード決済の違いは?

    読み取りに使うコードの種類が違いますが、決済の仕組み自体に大きな違いはありません。

  • 決済代行サービスって何?

    決済アプリを提供する会社とお店とを仲介する業者です。代行サービスが窓口になることで手続きの手間が省け、お店側が複数の決済アプリに対応しやすくなります。




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miso
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
miso

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

演奏家、ライター、FPとして活動する複業フリーランス。 お金の管理や記録が好きで、独学で簿記3級、FP2級を取得しました。 特に確定申告や税金分野への関心が高いです。お金にまつわる様々な制度や仕組みについてわかりやすく解説します。

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