リボ払いとは?仕組みやリボ手数料、早く返済するコツについても分かりやすく解説

リリース日:2023/11/16 更新日:2024/12/11

クレジットカードの支払方法には、「1回払い」や「2回払い」、そして「リボ払い」といったように、いくつかの種類があります。お財布事情にあわせて支払方法を選べるのは便利なものです。

しかし、リボ払いは「怖い」「危険」というイメージを持たれることもあるようです。ここでは、リボ払いの支払方法やリボ手数料、そしてリボ払いが怖いというイメージを持たれている理由や早く返済するコツについて詳しく解説していきます。

  1. リボ払いとは?
  2. リボ払いと分割払いの違いとは
  3. リボ手数料の支払方式
  4. リボ払いのメリット
  5. リボ払いのデメリット
  6. クレジットカードのリボ払いの使い方
  7. リボ払いの支払方法と変更の仕方
  8. リボ払いを早く返済するコツ
  9. なぜリボ払いは怖いというイメージを持たれているのか?
  10. 正しい知識を身に付け、上手にサービスを利用しましょう!

リボ払いとは?

リボ払いとは?

リボ払いとは「リボルビング払い」の略称で、クレジットカードの支払方法のひとつです。欧米では広く利用されている支払方法で、日本でも活用されるケースが増えてきています。

 

リボ払いはクレジットカードの利用代金や件数にかかわらず、あらかじめ設定しておいた一定金額、もしくはそれにリボ手数料を加えた金額を毎月支払う方法です。クレジットカードの支払日の請求金額を確認して、支払いが難しいと判断したときなどは、あとからリボ払いに変更できることもあります。

 

リボ払いを利用すれば、仮にその月のクレジットカードの利用代金が高額になっても支払金額は毎月一定、もしくはカード会社が定めた範囲内で設定できるので、うまく活用できれば毎月の支払金額を抑えつつ計画的に利用することができます。

リボ払いの種類

リボ払いには「定額方式」と「残高スライド方式」の2つの支払方法があります。

定額方式

revo_each_method

 

定額方式は、クレジットカードの支払残高が増えても、毎月の弁済金額は一定のまま変わらない仕組みとなっています。


リボ手数料を含めた毎月の弁済金額が一定になる「元利定額方式」と、毎月一定の元金にリボ手数料が上乗せされた金額を支払う「元金定額方式」があります。

 

例えば、高額な買い物をして支払残高が増えてしまった場合も、毎月の弁済金額は変わらず一定金額のままです。利用代金が高額になっても支払い負担が抑えられる一方、弁済金額の設定が低いと支払期間が長引き、リボ手数料の負担も増えることになります。

残高スライド方式

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残高スライド方式は、クレジットカードの支払残高によって、毎月の支払金額が増減する仕組みです。

 

例えば、弁済残高が10万円未満の場合は毎月の弁済金額が1万円で、弁済残高が10万円以上20万円以下では毎月の弁済金額が2万円と設定されているクレジットカードがあるとします。

 

このケースでは、弁済残高が5万円なら、弁済金額は1万円です。しかし、弁済残高が11万円になっていたら、弁済金額は2万円に変動するのです。

リボ払いと分割払いの違いとは

リボ払いと分割払いの違いとは

リボ払いと似ているものに「分割払い」があります。分割払いとは、クレジットカードの利用代金を分割して支払う方法です。リボ払いと分割払いには次のような違いがあります。

リボ払いと分割払いの主な違い

リボ払い 分割払い
支払金額の指定 できる できない
支払回数の指定 できない できる
手数料の計算 利用代金に対して計算 商品代金に対して計算
 

リボ払いと分割払いの主な違いは、リボ払いは毎月のクレジットカードの弁済金額を指定するのに対し、分割払いは購入した商品の代金に対して支払回数を指定するという点です。


分割払いでは購入した商品ごとに支払回数を選ぶので、例えば高額な品物を購入した場合にのみ支払回数を多くするなど、細かく設定できるメリットがあります。

 

revo_installment_payments

 

リボ払いは、クレジットカードを利用した代金全体に対して支払金額を設定するため計画的な支払いが可能ですが、支払期間が長期化する可能性があります。一方、分割払いでは支払金額の設定はできませんが、支払回数が決まっているので支払完了への見通しは立てやすいでしょう。




リボ手数料の支払方式

リボ手数料の支払方式

リボ払いには、リボ手数料を請求金額に対しどのように処理するかにより、「With・In(ウィズイン)方式」と「With・Out(ウィズアウト)方式」の2つの方式があります。

 

2つの違いを簡単に説明すると、With・In方式は毎月の弁済金額の中にリボ手数料を含めて計算する仕組みであるのに対し、With・Out方式は毎月の支払残高に応じたリボ手数料を計算し上乗せする仕組みとなっています。

 

With_in_and_With_out

 

では、それぞれの支払方式について詳しく見ていきましょう。

With・In方式

With・In方式は、弁済金額の中にリボ手数料を含めた金額が請求されるため、毎月の弁済金額が一定になる支払方式です。例えば、毎月の弁済金額を3,000円と設定した場合、元金とリボ手数料を含めた金額が3,000円となります。

 

弁済金額が毎月一定なので、家計の管理がしやすいというメリットがありますが、元金がなかなか減らずに返済期間が長引く可能性があるという注意点もあります。

With・Out方式

With・Out方式は、毎月の元金を設定したうえで、別途リボ手数料を上乗せして支払う方式です。

 

例えば、元金を3,000円と設定した場合、3,000円の元金のほかにリボ手数料を支払うため、弁済金額の合計は3,000円を超えることになります。

 

リボ手数料は弁済残額に比例する利息相当額です。毎回の支払いで着実に元金を減らせるので、リボ手数料の負担も徐々に軽減されていきます。同じ金額を設定した場合、With・In方式よりも早期に支払いを完了することが可能です。

どちらの方式かはカード会社によって異なる

With・In方式とWith・Out方式の違いを解説しましたが、どちらの方式を採用しているのかはカード会社によって異なります。

 

ご自身の利用しているクレジットカードではどちらの方式が採用されているのか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

リボ払いのメリット

リボ払いのメリット

急な出費があっても支払い額がほぼ一定

リボ払いは毎月の出費を低く抑えると同時に、ほぼ一定額にできます。利用残高が増えるとその分月々のリボ手数料も増えますが、多少の利用残高の増減であれば、大幅に変動するわけではありません。つまり、急な出費があっても弁済金額はほぼ一定です。

 

また、契約によってはリボ手数料が増えた分残高の返済分を減らすリボ払いもあるので、それなら月々の支払い額はほぼ一定です。ただし、なるべく早めに返済した方がよいことは間違いありません。

 

リボ払いは完済が先に延びれば延びるほど、リボ手数料の総額は高くなります。リボ手数料は毎月の支払い額に対して計算されると勘違いされている方もいるようですが、実際は利用残高に対して計算されます。


つまり多く返済すればするほど利用残高が減っていくので月々のリボ手数料が少なくなり、支払う期間も少なく済みます。

あとから支払い額を変更するやり方もある

リボ払いは、あとから一回当たりに支払う金額を変更することが可能です。上記のとおり金額を減らせば一回当たりの弁済金額は低くなりますが、支払いが長期化します。逆に月々の支払い額を増やせば、短期間で完済することが可能です。

 

今お金がない場合は、月々の弁済金額をなるべく下げたい、最終的に返済すれば問題ないだろう、という気持ちが先行するかもしれません。しかし、返済が長くなるとリボ手数料も高くなりますので、余裕があるときは、月々の弁済金額をなるべく高く設定することをおすすめします。

リボ払いのデメリット

リボ払いのデメリット

請求額がほぼ一定なので使い過ぎてしまうことがある

リボ払いは利用残高が増えればリボ手数料が増えますが、多少の残高の増減であれば月々の支払い額は大幅に変わらないので、お金を使っている感覚が薄くなります。実際は支払い期間が延びる分トータルのリボ手数料は増えているので、リボ払いの仕組みはきちんと理解したうえで利用することをおすすめします。

リボ手数料がかかる

リボ払いは月々の弁済金額を低く抑えられますが、トータルの弁済金額が減るわけではありません。支払いが長期化すればするほど手数料も高額になっていきますので、リボ払いの仕組みを理解して、なるべく早く完済するのがおすすめです。

 

特に、まとまったお金がなくても高い金額を利用できるというメリットと、利息が高くなるというデメリットは表裏一体です。あくまでもリボ払いを利用するのはお金がないときで、まとまったお金ができたら早く返済していくとリボ手数料を安く抑えられます。そうすることで、メリットを活かしつつデメリットを最小限にできます。

クレジットカードのリボ払いの使い方

次からは、具体的なリボ払いの使い方について解説をします。

店頭でリボ払いする旨を伝える

リボ払いにしたい場合、店頭でリボ払いする旨を伝えます。リボ払いの月々の支払い額はあらかじめクレジットカードに設定されている額になりますが、毎月変更することも可能です。

決済後にリボ払いへ変更する

あとからリボを使えば、商品購入後に一括払いや分割払いからリボ払いに変更できます。たとえば、一括や分割で支払ってしまうと生活費が厳しい場合や、支払いをなるべく先延ばしにしたい、という際に便利です。変更手続きは、カード会員用サイトなどから行えます。

 

ただし、支払いが先に延びれば延びるほどトータルのリボ手数料も多くなります。余裕ができたタイミングで、なるべく早く返済が終わるよう支払い額の設定を上げた方がよいでしょう。

リボ払いの支払方法と変更の仕方

リボ払いの支払方法と変更の仕方

ここでは、楽天カードのリボ払いの支払方法と支払方法変更の仕方を解説します。

毎月の支払額を変更する

楽天カードではリボお支払いコース」の変更で、月々の支払いの増額・減額が可能です。コース変更で月々の弁済金額を上げると、返済ペースが早まるため、利用残高とリボ手数料を減らせます。お金に余裕ができたら、コースを変更して多めに返済するようにすると良いでしょう。

一括返済でまとめて払う

リボ残高のおまとめ払い」を利用すると、リボ払いの利用残高の一部、または全額をまとめて返済できます。

どこで支払額の変更ができるの?

楽天カードでは、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」から弁済金額の変更手続きができます。手順は以下のとおりです。

 

  1. 楽天e-NAVIにログイン
  2. メニューの「お支払い関連サービス(リボ・分割など)」内にある【リボお支払いコースの変更】または【リボ残高のおまとめ払い】をクリック
  3. 金額を指定して変更

支払い回数がわからない!そんなときは、返済シミュレーションを活用しよう

リボ払いは月々の弁済金額を設定する方法のため、残りの支払い回数がわからなくなりがちです。事前に返済シミュレーションを利用して、「何回で支払いが終わるのか」「毎月のリボ手数料はいくらになるのか」を把握しておきましょう。

「利用したい金額」と「月々の支払額」を入力すると、支払回数と毎月の弁済金額、リボ手数料、合計の支払額が確認できます。

楽天カードのリボ払い返済シミュレーションはこちらから

リボ払いを早く返済するコツ

リボ払いを早く返済するコツ

リボ払いのデメリットは、支払期間が変動するという点です。無計画にクレジットカードを使い、利用残高が大きくなってしまうと、支払期間がどんどん延びてしまいます。

リボ払いを早く返済するためには、定期的に利用残高を確認して「あといくら支払えばいいのか」「あと何回支払えば完済できるのか」を把握するようにしましょう。そのうえで、お金に余裕があるときは一括返済や繰り上げ返済などの、まとめて返済できるサービスを利用しましょう。リボ手数料は利用残高によって決まるため、利用残高を減らせばリボ手数料も減り、トータルで支払う金額も抑えられます。

なぜリボ払いは怖いというイメージを持たれているのか?

なぜリボ払いは怖いというイメージを持たれているのか?

では、なぜリボ払いには「怖い」「危険」などというイメージがあるのでしょうか。2つの支払方式で、具体的にシミュレーションしながら解説していきます。

リボ手数料をシミュレーション

With・In方式とWith・Out方式でシミュレーションして、それぞれの方式で支払うことになるリボ手数料の合計と返済回数を見ていきます。

シミュレーション条件

支払金額10万円を年利15%でリボ払いし、毎月の支払金額を1万円に設定

With・In方式

With・In方式では毎月の弁済金額は一定なので、元金とリボ手数料の合計額が1万円です。上記条件のシミュレーションによると、支払回数は11回で、リボ手数料の合計額は7,497円でした。

支払金額合計 10万7,497円
リボ払い手数料合計 7,497円
支払回数 11回
 

With・In方式では仕組み上、元金とリボ手数料の割合が変動するため、支払回数が少ないうちは弁済金額内に占めるリボ手数料の割合が大きく、金額設定によっては元金が減りづらく感じるかもしれません。

With・Out方式

With・Out方式では、毎回1万円の元金にリボ手数料がプラスされた金額を支払います。シミュレーションすると、支払回数は10回でリボ手数料の合計額は6,875円になりました。

支払金額合計 10万6,875円
リボ払い手数料合計 6,875円
支払回数 10回
 

With・Out方式では、1回目の弁済金額がその後に比べて高額になりますが、元金が減るにつれリボ手数料も減るため弁済金額が減少していきます。

シミュレーション結果のまとめ

With・In方式とWith・Out方式のシミュレーション結果をまとめると下表のようになります。

With・In方式 With・Out方式 差分
支払金額合計 10万7,497円 10万6,875円 622円
リボ手数料合計 7,497円 6,875円
支払回数 11回 10回 1回
 

With・In方式では、支払回数が11回、リボ手数料の合計が7,497円です。With・Out方式では、支払回数はWith・In方式よりも1回少なく、リボ手数料は622円安く済みます。

 

ここからわかるように、同じリボ払いでもWith・In方式かWith・Out方式かで、支払回数やリボ手数料に差が生じることがあるのです。今回のシミュレーションでは金額差はわずかなものでしたが、設定によって異なるため、いずれにせよ計画的な利用が大切です。

リボ払いが怖いというイメージを持たれる理由

リボ払いが「怖い」「危険」とマイナスなイメージを持たれるのは、With・In方式の支払初期のリボ手数料の割合から、リボ払いでは元金が減りづらく感じることも関係しているでしょう。
               
特に、利用金額に対して月々の弁済金額が少ないと、毎月しっかりと支払いをしているつもりでも、なかなか元金が減らないことがあります。そのため「リボ払いはいくら返済しても完済できない」というイメージを持ってしまう人がいるのかもしれません。

 

リボ払いの返済が長引けば、その分だけリボ手数料も多く支払うことになります。また、支払いが完了する前に新たなショッピングやキャッシングの利用をすると、利用残高だけがどんどん膨らんでしまうこともあります。リボ払いなら月々の返済が少なくて済むとは考えず、リボ払いだからこそ計画的に利用する姿勢が必要です。

正しい知識を身に付け、上手にサービスを利用しましょう!

正しい知識を身に付け、上手にサービスを利用しましょう!

リボ払いは、利用代金がある程度高額になっても支払負担が小さい便利な支払方法です。ただし、カード会社が設定する毎月の最低額しか支払わないと、支払期間が長引き、リボ手数料の総額が高額になってしまいます。

 

この事実から、リボ払いを「怖い」と感じている人もいます。しかし、リボ払いの仕組みや支払方法について正しい知識を持ち計画的に利用すれば、決して怖いものではありません。

なお、楽天カードのリボ払いなら、月々の元金の弁済金額は1,000円単位(3,000円以上から)で、毎月設定できるため、自分のペースで支払いが可能です。さらに一括払いや一部入金、返済金額の変更など、会員様専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」から24時間お申し込みができます。 またWith・Out方式を採用しているため、 同じ元金を設定した場合、With・In方式よりも早期に返済することができます。

 

高額な買い物をするときなどは、楽天カードでリボ払いの活用も検討してみてはいかがでしょうか。

 

※リボ払いには包括信用購入あっせんの手数料(実質年率15.00%)がかかります。
 リボ払いに関する詳細はこちら


楽天e-NAVI「ご利用可能額照会」|楽天カード
カード会員規約|楽天カード



※この記事は2024年11月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • リボ払いとは?

    リボ払いとは、クレジットカードの利用代金や件数にかかわらず、先に設定しておいた一定金額を毎月支払う方法です。高額な買い物をしてクレジットカードの利用代金が膨らんでしまった場合にも、毎月の弁済金額を抑えつつ計画的に返済していけます。

  • リボ払いと分割払いの違いは?

    リボ払いが毎月の弁済金額を設定する支払方法である一方、分割払いは支払回数を設定する支払方法です。

  • With・In方式とWith・Out方式の違いは?

    With・In方式は毎月の弁済金額の中にリボ手数料も含まれているのに対し、With・Out方式は毎月の支払元金に上乗せしてリボ手数料が請求されます。

  • リボ払いが怖いというイメージを持たれる理由は?

    毎月の弁済金額が少ないと元金がなかなか減らず、支払完了までの期間が長引く場合があるためです。




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