QRコード決済とは?仕組みや特徴、気になるセキュリティまでを解説
最近、ニュースなどでQRコード決済についてよく耳にしませんか?そこで、QRコード決済の仕組みや特徴、セキュリティについて紹介します。記事を読めばQRコード決済がどういったものかを理解でき、メリットについても学べます。
QRコード決済とは
QRコード決済とは、お手持ちのスマホに、対象のアプリをインストールし、QRコードの技術を使って支払いを行う決済方法です。カード決済や電子マネー決済とは異なる、キャッシュレス決済の一つに数えられます。
QRコード決済の普及は急速に進んでいますが、その理由はいくつかあります。
一つは、国は2025年までにキャッシュレス比率を40%にする方針を発表したからです。日本のキャッシュレス決済比率は約20%と世界に比べて低くなっていますが、この比率を上げることによって経済成長や生産性の向上 、消費の喚起などを目指すことが掲げられました。キャッシュレス決済の中でも、QRコード決済事業は参入障壁が低く金融以外の業種からの新規参入が多いことが普及を後押ししています。
また、QRコード決済では利用者のビッグデータを取得し広告やマーケティングに活用するというビジネスモデルが可能となります。そのため、顧客を囲い込むための戦略の一環としても導入が進んでいるのです。
QRコード決済の仕組み
QRコード決済は、店舗が提示するQRコードを、スマホにインストールした決済アプリを使って読み取る、もしくはお手持ちのスマホアプリに表示されるQRコードやバーコードを店舗が読み取ることで支払いが完了します。
ただし、アプリをスマホにインストールしただけでは利用できません。インストールしたのちに、支払い元としてクレジットカードもしくは銀行口座を設定したりし、ATMなどで現金をアプリにチャージする必要があります。アプリによって、利用方法が異なるため、事前に確認しましょう。また、スマホの画面が割れていると、QRコードがうまく読み取れないことがあるので気をつけましょう。
QRコード決済の特徴
QRコード決済には、現金にはない様々な特徴があります。どのような特徴があるのか詳しく紹介します。
スマホだけで買い物が可能
QRコード決済は、スマホだけで支払いが完結するため、財布を持ち歩く必要がありません。買い物のために急にお金が必要になっても、わざわざATMに現金を下ろしに行くという手間がいらないのです。また、現金で支払う場合、購入金額に合わせて財布から現金を数えて出すという手間がかかりますが、QRコード決済ではQRコードを読み取るだけなので時間も手間もかかりません。
さらに、高額商品を購入する場合、現金払いでは大金を持ち歩くことになってしまいますが、QRコード決済においては大金を持ち歩く必要がないため安全です。また、たとえスマホを盗難もしくは紛失しても端末やアプリにはロックのしくみがあり、第三者が利用できないようになっています。このようにQRコード決済は、スマホだけで買い物ができる便利な支払い方法なのです。ただし、1回にチャージ可能な金額および支払い金額については上限が決められている場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
使用履歴が残る
QRコードを使った決済は、アプリに利用履歴が残ります。いくら買い物をしたのか、またいくらポイントが貯まっているのか、いつでも細かく知ることが可能です。そのため、お金の管理がしやすく、無駄遣いを抑えることができるので節約につながります。最近では家計簿アプリと連携でき、QRコード決済の記録を自動で管理してくれるものもあります。
ポイントが利用できる決済サービスもある
QRコード決済の多くは、独自のポイント付与や購入した商品の代金を割引するなど、様々なサービスを行っています。そのため、現金で支払うよりもお得に買い物ができるのです。たとえば、楽天ペイならQRコード決済で、200円ごとに1ポイントの楽天ポイントを貯めることができます。さらに、楽天ペイの支払い元のクレジットカードを楽天カードにしていると、楽天カード利用分のポイントも貯まることになるため、合計すると200円で3ポイントを貯めることができ、とてもお得です。
また、貯めた楽天ポイントを楽天ペイの支払いに使うことも可能です。
通信制限やスマホの充電が不十分な場合に利用できない
QRコード決済を利用するうえで一番気をつけないといけないのが、スマホの通信制限や電池残量です。QRコード決済は、スマホの通信を利用してQRコードを表示もしくは読み取りするので、通信制限がかかっている状態では決済ができなくなります。もちろん、電池が切れてしまうとスマホは動かなくなるので、QRコード決済は行えません。QRコード決済を利用する際には、常にスマホの通信制限や電池残量には気をつけましょう。
QRコード決済の気になるセキュリティは?
キャッシュレス決済と聞くとセキュリティに不安を感じる人も多いでしょう。各QRコード決済事業者において、セキュリティ対策を講じています。どういった対策なのか詳しく紹介します。
決済用QRコードには有効期限がある
スマホ決済時にアプリに表示する決済用のQRコードには有効期限があり、数分程度で使えなくなります。また、最近のQRコードはスクリーンショットすらできなくなっているものも多いので、別の支払いに使えないように対策されています。また、QRコード決済は、読み取った情報を暗号化して送信し、読み取った端末には情報が残らない仕様になっていることが多く、高いセキュリティレベルで管理されています。
決済用QRコードの利用には本人認証が必要
QRコードを利用する際には、アプリの起動時や支払い操作時などに、生体認証やあらかじめ設定しておいた暗証番号の入力が必要になるものが多いです。そのため、万が一スマホを紛失しても、ほかの人が簡単に利用することはできません。そもそも、最近のスマホはスマホの起動時や画面ロックの解除時にも生体認証や暗証番号が求められるため、QRコードを利用して決済するには二重のセキュリティを突破することが必要です。QRコード決済は、安心して利用できるキャッシュレス決済手段の一つといえます。
QRコード決済の仕組みを理解して、実際に使ってみよう!
QRコード決済は、スマホひとつで簡単に買い物でき、ポイントもお得に貯めることができる便利な支払い方法です。セキュリティ対策も講じられているので、安心して利用できます。QRコード決済を利用してお得に買い物をしましょう。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。