特定口座とは?一般口座、NISA口座との違いやその特徴を解説

リリース日:2022/04/12 更新日:2024/07/11

投資初心者が証券会社に口座を開設する際、わかりにくいのが口座の種類。ここでは特定口座と一般口座の違い、特定口座の源泉徴収「あり」と「なし」の違い、さらには特定口座とNISA口座の違いについて、詳しく説明します。

  1. 証券口座の種類
  2. 特定口座と一般口座の違い
  3. 特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違い
  4. 特定口座とNISA口座の違い
  5. 特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座を開設するのがおすすめ

 

証券口座の種類

主な証券口座をまとめると以下のようになります。
 

特定口座と一般口座の違い

特定口座と一般口座の違い

特定口座と一般口座の大きな違いは、年間取引報告書です。特定口座なら証券会社が1年間の取引をすべてまとめて年間取引報告書を作成してくれます。一般口座で取引する場合、証券会社は取引報告書を作成してくれないので、確定申告に必要な書類をすべて自分で作らなければなりません。

 

こう聞くと「一般口座とはなんのためにあるの?」と思われるかもしれません。それは未公開株など、特定口座で取り扱いのない株式を管理するためです。特定口座の対象は上場日本株式(現物・信用)、上場ETF、上場REIT、株式投信、海外株式、公社債、公社債投信(楽天証券の場合)と幅広く、ほとんど網羅しているので、一般的な株式投資をするために一般口座を選ぶメリットは特にありません。

 

特定口座を開いていても、株式を購入する際に一般口座を選択することもできます。一般口座を使いたいという人でも、とりあえず特定口座を開設しておいたほうが良いでしょう。




特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違い

特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違い

特定口座には源泉徴収ありと源泉徴収なしの2種類があります。いずれも証券会社が年間取引報告書を作成する点では共通していますが、確定申告の必要性が異なります。

 

源泉徴収を平たく言えば、本来自分で納めるべき税金を証券会社が利益から引いて納めてくれるということ。たとえば株を売って1万円の利益を得た場合、20.315%の税金がかかります。源泉徴収ありの口座では2,031円が引かれて7,969円が振り込まれますが、源泉徴収なしの口座では1万円が振り込まれます。源泉徴収なしの方がお得に感じてしまいますが、税金を納めなくて良いというわけではありません。1年分をまとめて確定申告して、後から税金を支払うことになります。

 

つまり、「源泉徴収あり」ならすでに税金を払ったことになるので確定申告は不要となり、「源泉徴収なし」なら税金を払っていないので確定申告が必要になります。

 

先ほどの表で、特定口座(源泉徴収あり)の確定申告は「どちらでもOK」と書いています。これは、確定申告したほうがお得になるケースがあるからです。ほかの証券会社の口座と損益通算をするケースや、損失を来年以降に繰り延べるケースなどが挙げられます。

 

毎年確定申告を行い問題ないという人は特定口座(源泉徴収なし)でも良いでしょう。できることなら確定申告の手間をかけたくない人や、どちらにするか迷っている人は特定口座(源泉徴収あり)にしておくのがおすすめです。

特定口座とNISA口座の違い

特定口座とNISA口座の違い

特定口座とNISA口座の大きな違いは利益に対して課税されるかどうかです。特定口座で得られた利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座は課税されません。税金がかからないので確定申告の必要はなく、年間取引報告書も発行されません。

 

それならすべての取引をNISA口座で行いたいところですが、一般NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円という上限があります。これは年間の累計購入額で、すでに購入した商品を売却してもNISA枠が復活することはありません。

 

さらに、NISA口座は1人につき1口座と決まっています。特定口座は複数の証券会社で開設できますが、NISA口座は1つの証券会社を選ぶ必要があります。しかも、一般NISAとつみたてNISAはいずれか一方です。つみたてNISAは指定された投資信託しか購入できないという制限もあります。

 

特定口座で購入するか、NISA口座で購入するかはその都度選べます。しかし、一度購入した商品を特定口座とNISA口座の間で移行することはできません。どうしても移したい場合はいったん売却して買い直すことになります。

特定口座(源泉徴収あり)とNISA口座を開設するのがおすすめ

いずれの口座も開設は無料です。維持費もかからないので、迷っている初心者は特定口座(源泉徴収あり)と一般NISA口座を開設しておくと良いでしょう。源泉徴収のあり・なしや、NISAの金融機関・種別は後から変更することもできます(その年の取引がすでに行われている場合は翌年からの変更)。まずは口座を開設し、少額から徐々に慣れていくのがおすすめです。

 

これから投資をはじめる楽天ユーザーならチェックしておきたい楽天証券。株や投資信託の購入代金に楽天ポイントが利用できます。もちろんNISA口座でのポイント利用もOK。一般NISAの国内株式売買手数料は取引金額にかかわらず0円なので、気軽にはじめられそうです。




LINE友だち追加
Instagramフォロー
宮島ムー
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)/宅地建物取引士
宮島ムー

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

関西に住む子育て中の主婦です。 お金や不動産に興味があり、日商簿記1級・FP2級・宅建などの資格を独学で取得しました。 記事ではなるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するよう心がけています。

この記事をシェアする

よく読まれている記事 (掲載期間: 2024/10/01~2024/10/05)

はじめよう、いつか、君が困らないように

ラストメッセージ

人生の最期の日、その日は全ての人に必ず訪れます。あなたの遺すメッセージ・言葉は、これから先の未来を生きていく人にとって大きな励みになります。

参加者募集中

みんなのマネ活コミュニティ

みんなのホンネ

あなたの1票は多数派?少数派?みんなのホンネは投票後すぐにグラフに反映。Let'sポチっと投票!

 

  • Q&A
  • マネ活ラッキーくじ
  • 今月のマネー運占い|中嶋マコト先生の九星気学
  • 中途採用募集中!楽天カードで一緒に働きませんか?
  • あなたは何問わかるかな?マネ活クイズ
  • 楽天モバイル
  • 楽天Bic
  • 楽天グループ若手社員座談会
  • 楽天ビューティ
  • 楽天ふるさと納税
  • 楽天インサイト
  • 楽天ウォレット
  • 楽天スーパーDEAL
  • 楽天レシピ
  • 楽天西友ネットスーパー
  • 楽天ママ割
  • 楽天モバイル_スマ活
  • 楽天生命保険
  • 楽天市場
  • FinTech学割
  • 楽天損保
  • 楽天みん就
  • 楽天エナジー
  • 楽天Car