トランジットとは?空港での時間の使い方やトランスファーなどとの違いについて解説
海外旅行などの長時間のフライト時に発生するトランジット。国際線をあまり利用しない人には、聞き慣れない言葉かもしれません。本来トランジットは、燃料や機内食などの補給のために一時着陸することで、滞在時間によっては経由地の空港や観光地で過ごすことも可能です。似たような言葉にトランスファーやストップオーバーがあります。
近年は補給の有無にかかわらず、一時的に経由地に着陸すること全般をトランジットと呼ぶ場合もあります。
ここでは、トランジットの概要をはじめ、トランスファーやストップオーバーとの違い、待ち時間の過ごし方や注意点について解説します。トランジットを理解しておくと、現地でも慌てずに安心して海外旅行を楽しめるでしょう。
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- トランジットとは
- トランスファーやストップオーバーとの違い
- トランジット中の過ごし方
- トランジット中の注意点
- 万が一乗り遅れた場合の対処法
- 乗り換え時によくある英語表示
- 旅行などの長時間フライトを快適に
トランジットとは
トランジット(transit)とは、直訳すると「通過する」で、フライトの場合は必要な燃料や機内食などを補給するために経由地にて一時着陸することです。なお、物資の補給以外にも、添乗員の入れ替えや機内清掃などが行われる場合もあり、一時的に経由地に着陸すること全般をトランジットと呼ぶ場合もあります。
数時間〜十数時間にわたる長時間のフライトでは、最終目的地にたどり着く前に一時的に別の空港に着陸し、補給を行ってから再出発することがあります。トランジットの場合は、離陸地点から別の空港を経由し、最終目的地へたどり着くまで、すべて同じ機体で移動するのが基本です。なお、トランジット中の滞在時間は、一般的には30分〜1時間程度が一般的です。
トランスファーやストップオーバーとの違い
トランジットと似た言葉に、トランスファーやストップオーバーなどがあります。どれも目的地まで行く途中に別の空港に滞在するという意味がありますが、少しずつ意味が異なります。ここではそれぞれの違いについて説明していきます。
トランスファーとの違い
トランジットと混同されやすい言葉に、トランスファー(transfer)があります。トランスファーとは、直訳すると「移す」で、フライトの場合には、最終目的地に向かうために別の空港で機体を乗り換えて移動することを指します。すなわち、トランジットとの主な違いは、途中で機体を乗り換えるかどうかです。また、トランスファーは24時間未満の滞在に対して使われる言葉です。
トランスファーが発生する場合は、空港での動線に気をつけなければなりません。着陸地を最終目的地とする乗客についていってしまうと、そのまま入国審査に入ってしまう可能性があります。案内を確認して「Transfer」や「Connecting Flights(コネクティングフライツ)」「Flight connection」と書かれている方へ進みましょう。コネクティングフライツ、フライトコネクションは、トランスファーと同じ意味で使われるため、両方覚えておくと安心です。
ストップオーバーとの違い
トランジットやトランスファーと似たシチュエーションで使われることの多い言葉に、ストップオーバー(stopover、S/O)があります。ストップオーバーとは、直訳すると「途中下車」で、フライトの場合は最終目的地に向かう途中の経由地で飛行機を降り、24時間以上滞在することを指します。
なお、ストップオーバーはトランジットのように航空会社の都合ではなく、旅行者自身が積極的に利用するケースが基本です。ストップオーバーでは「せっかくの旅行だからこそ、経由地の観光もしたい」と考える旅行者が、1度空港を出て観光を楽しんでから目的地へ向かいます。
航空券によってはストップオーバーが無料で利用できたり、追加料金を支払うことで利用できたりと条件が異なるので、事前に確認しておきましょう。
トランジット・トランスファー・ストップオーバーの違い
トランジット中の過ごし方
トランジットにかかる時間は30分~1時間ほどのことが多いと説明しましたが、フライトによっては4〜5時間以上になることもあり、空港を出て観光できる可能性もあります。ここではトランジットの時間を目安に有意義な過ごし方を紹介します。旅行前にトランジット時間を確認し、計画を立てておくとより有意義に過ごせるでしょう。
30分~1時間のトランジットの過ごし方
トランジット時間が1時間程度であれば、機内で過ごすことが一般的です。しかし、機内清掃が行われる場合など、一時的に機内から出る必要があるときは、空港内のトランジットエリアへ案内されることもあります。トランジットエリアへ案内された場合は、ゆっくりくつろいだり売店などがある搭乗ゲート付近を散策したりしながら待機しましょう。
1~3時間のトランジットの過ごし方
比較的トランジット時間が長い場合は、空港内で楽しみを見つけると有意義な時間を過ごせます。例えば、以下のような過ごし方ができます。
●ラウンジで食事やカフェを楽しむ
●空港内のマッサージ店で長時間のフライトの疲れを癒す
●免税店でショッピングをする
●仮眠室やシャワー室を利用してリフレッシュする
空港内の施設を利用することで、その国らしい食事をしたりマッサージを受けたりと、長旅の疲れを癒してリフレッシュできるでしょう。また、空港ならではの免税店でショッピングを楽しむのもひとつの方法です。
4〜5時間以上のトランジットの過ごし方
4〜5時間以上かかる長時間のトランジットなら、空港から出て経由地を観光することも可能です。ただし、トランジット中の入国であっても、ビザが必要な国ではビザを取得しなければなりません。国によっては事前に日本で取得する必要があるため、あらかじめ確認しておくと安心でしょう。
トランジット中に経由地の観光をする場合は、入国審査や出国審査、手荷物検査などの時間を踏まえて計画を練る必要があります。トランジット時間のみで判断するのではなく、諸々の手続きの時間はもちろん、観光地までの距離や交通手段なども確認して判断しましょう。
トランジット中の注意点
トランジットが発生する場合は、以下の点に気をつけましょう。
●財布やパスポートなどの貴重品は必ず持ち歩く
●トランジットカードを必ず携帯する
●時差を確認して現地時間に時計を合わせる
●最新の搭乗案内を必ず確認する
搭乗者に発行される「トランジットカード」は、再搭乗の際に必要です。トランジット中に機外に出る際は、貴重品と併せて忘れずに携帯しましょう。また、搭乗時間に確実に間に合うためにも、現地時間に時計を合わせておくことがポイントです。
さらには、飛行機から離れる前に最新の搭乗案内を確認することも大切です。同じ機体で移動するとはいえ、トランジット中に飛行機が移動して搭乗ゲートが変わることもあります。確実に搭乗できるように、最新情報を確認しておきましょう。
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トランジットとトランスファーの違いは、経由地で機体を乗り換えるか乗り換えないかなのね。