9月には、1日から30日まで毎日行事や記念日があります。日付順に一覧で紹介します。 

このように、9月には毎日記念日や行事があります。気になる記念日を見つけたら、詳しく調べてみるのもおすすめです。

また、このような記念日などのほかにも、〇〇週間や△△月間といったものもあります。以下で、2025年9月の週間・月間行事を紹介します。

敬老の日は、毎年9月第3月曜日に「老人を敬愛し長寿を祝う日」として定められています。それとは別に、9月15日に老人の日があります。老人の日は「老人福祉などの啓発を呼びかける日」であり、国民が老人福祉への理解や関心を高めることや、高齢者が自身の生活の向上に努めるよう促すことが目的です。

ほかにも、9月には上記のような週間・月間行事が多くあります。すべての行事には意味があり、行事にあわせて地域活動が行われることも多いため、それぞれ意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。

ここからは、9月に行われる主な年中行事や記念日、風物詩などをいくつか取り上げます。それぞれの由来や内容について詳しく紹介します。

9月1日は防災の日です。9月1日が防災の日になった由来のひとつには、関東大震災が発生した日が9月1日であることが挙げられます。また、9月1日頃は暦のうえで雑節の「二百十日」にあたり（※）、台風シーズンを迎え災害が発生しやすい時期であることなども理由のひとつです。

国は9月1日を含む約1週間を防災週間として、防災にかかわるさまざまな行事や訓練などを行います。

※　2025年の「二百十日」は8月31日です。うるう年の関係でずれることがあります。

9月9日は救急の日です。また、9月9日を含む1週間（日曜日から土曜日）を「救急医療週間」と定められています。救急医療に携わる人々の意識を高めるとともに、国民の救急医療への理解と認識を深めてもらうことを目的として、主に厚生労働省や消防庁などが活動する期間です。 

救急医療週間には、全国で救急医療に関するイベントが開催され、公共施設などに設置されているAED（自動体外式除細動器）の使い方講習会なども行われます。 

9月9日は五節句のひとつ「重陽の節句（菊の節句）」です。3月3日の「桃の節句」や5月5日の「端午の節句」なども含まれる五節句のひとつで、旧暦の頃は1年の最後の五節句として盛大にお祝いされていました。

重陽の節句は、平安時代初期に中国から伝わったものです。当時の中国では、奇数は「陽数」といって縁起が良い数字、偶数は「陰数」といって縁起の悪い数字と考えられていました。「9」は陽数で最も大きな数字であるため、9が重なる9月9日を「重陽」とし、節句のひとつに定められたそうです。

重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして健康を祈願します。

敬老の日は、毎年9月の第3月曜日と法律で定められている国民の祝日です。2025年の敬老の日は、9月15日です。敬老の日の起源には諸説あり、そのうちのひとつは、聖徳太子が身よりのない老人や病人などを救うために悲田院（ひでんいん）を開いた日であるというものです。

敬老の日は、1947年に「老人を大切にしよう。村づくりに老人の知恵を生かそう」といった趣旨で、農閑期で気候も良い9月15日に開催された「としよりの日」が発展したものとされています。「としより」という表現に対しては異論があり、1966年に国民の祝日に取り入れられた際に「敬老の日」という名称が採用されました。その後、ハッピーマンデー制度の導入により、9月の第3月曜日にお祝いすることとなりました。

敬老の日には、祖父母の健康や長寿を願い、贈り物や食事などでお祝いします。

9月23日は国民の祝日のひとつである秋分の日です。秋分の日はお彼岸の中日にあたり、「先祖を敬い故人をしのぶ日」として祝日になっています。また、秋分の日を中日とした前後3日間、合計7日間が「秋のお彼岸」と呼ばれ、かつては極楽浄土に近づくための修行をする期間とされていました。

秋分の日は、戦前は「秋季皇霊祭（しゅうきこうれいさい）」と呼ばれ、宮中で歴代の天皇や皇族の神霊をまつる儀式が行われていました。その後、この習わしが庶民にも広がり、戦後は「秋分の日」として広く浸透していったのです。

秋分の日には、家族でお墓参りに行ったり仏壇の掃除をしたりしますが、お供え物として「おはぎ」を用意することが一般的です。おはぎはその名のとおり、秋に咲く「萩の花」にちなんで名づけられており、小豆には邪気を払う力があるとされ、仏前のお供え物とされています。

9月27日は世界観光の日で、「世界観光デー」ともいわれています。1980年に国連世界観光機関（UNWTO）が、国際社会における旅行・観光の社会的、文化的、政治的および経済的な重要性を啓発するために制定された記念日です。9月27日が選ばれたのは、1970年9月27日に「世界観光機関憲章」が採択されたことにちなんでいます。

続いて、9月の休日や祝日、二十四節気、誕生石や誕生花などを紹介します。

2025年9月の祝日は次のふたつです。 

• 9月15日(月)：敬老の日 
• 9月23日(火)：秋分の日 

二十四節気は9月にふたつあります。

• 9月7日(日)：白露（秋が深まって草花に朝露が降り始める頃。台風が多くなる時期）
• 9月23日(火)：秋分 

9月の誕生石は「サファイア」です。「サファイア」といえば淡いブルーから深いブルーの色がよく知られていて、深いブルーは「揺るぎない心の象徴」として結婚指輪の裏側に埋め込まれることがあります。ほかにも、ピンクやイエロー、グリーン、オレンジなどの「サファイア」があります。

サファイアの宝石言葉は、「慈愛、誠実、真実、忠実、徳望」などです。

サファイアには、目標を達成する強い意志をもたらす、集中力や直観力を高める、気持ちを落ち着かせるなどの効果があるとされています。

9月の誕生花は「ダリア」です。誕生花は日にちごとに決められていますが、9月全体を通しての誕生花は「ダリア」とされています。「ダリア」は一重咲きのほかにも、かわいらしいぽんぽん咲き、シャープな美しさのカクタス咲きなどの種類があり、花を贈りたい人のイメージにあわせて選べる楽しみがあります。

花言葉は花の色によって異なり、赤が「華麗」、黄色が「優美」、白が「感謝」です。

9月に咲く草花にはさまざまな種類がありますが、その中からいくつか紹介します。 

• シュウメイギク：秋の風情が感じられる優雅な花 
• 桔梗（キキョウ）：古く万葉の時代から愛されてきた花
• リンドウ：秋に咲く代表的な山野草
• ケイトウ：ニワトリのトサカに似ている鮮やかな色彩の花
• コスモス：花びらが規則正しく並ぶ様子が美しい花 

9月に旬を迎える食材は次のとおりです。食卓に積極的に取り入れて、秋の味覚を楽しんでみてください。

9月の主な行事には重陽の節句（菊の節句）やお彼岸などがあります。その際にいただく行事食は、一般的に次のようなものです。 

• 重陽の節句（菊の節句）：菊酒や栗など
• 敬老の日：赤飯やエビなど
• 秋分の日（お彼岸）：おはぎなど 

なお、行事食は地域により異なることがあります。 

9月の時候の挨拶には次のようなものがあります。気候や時期にあわせて使用しましょう。 

9月には敬老の日やお彼岸などさまざまな行事があります。また、1日から30日まで、日々の生活を楽しめる記念日やイベントが毎日あります。季節のイベントを楽しみながら旬の食材をいただき、可憐な草花を観賞するのも良いでしょう。