新札(ピン札)を入手する9つの方法。新札NGな場面についても解説!
社会生活を送る中で、知人や同僚、親せきなどにお祝いを贈る機会があると思います。家計の管理において、冠婚葬祭費という出費項目はあるでしょうか?お祝い事などは続けてやってくることもあるので、やや多めに資金の準備をしておくことをおすすめします。
お祝いを現金で贈るときには、新札(ピン札)が好ましいマナーと言われています。ここでは新札(ピン札)をどのように用意すればいいのか、紹介していきます。
新札(ピン札)が必要な場面、NGな場面
ご祝儀に使われる新札はピン札とも呼ばれますが、この二つの言葉に違いはあるのでしょうか。新札には、発行されてから未使用のままのお札という意味があるようで、未使用であることが強調されています。
一方、ピン札は使用された可能性はあるもののしわも折り目もない状態のお札を指しています。お財布の中に入っていたり、おつりやATMで受け取ったりすることもあるでしょう。
お祝い事には新札(ピン札)の用意を
新札(ピン札)を用意すべきお祝い事には、さまざまな種類がありますが、事前にお祝いの予定がわかっている場合、ご祝儀の新札(ピン札)も早めに準備しておきましょう。主なものには、結婚式で渡すご祝儀や出産のお祝い、入学祝いといったものがあります。
ほかにも、お子さんの成長に関するもので言えば七五三やお年玉、成人や就職のお祝いも考えられるでしょう。住宅関連では、新築や引っ越しでお祝いを贈るケースもあります。このような場面では、確実に新札(ピン札)を準備したいと考える方も多いはずです。
家計における冠婚葬祭費について、総務省統計局のデータがあります。1世帯あたりでみた冠婚葬祭費の年間支出金額は、平成13~17年の平均で3万円。これは婚礼関係費、葬儀関係費、ほかの冠婚葬祭費(七五三、成人式費用など)を含んだものです。
データを詳しくみると、29歳以下の世帯で、婚礼関係費の支出が多いこともわかります。友人・知人の結婚式に出席する機会が多くなることが影響しているのでしょう。
不祝儀には新札(ピン札)を避けて
逆に、新札(ピン札)がNGな場面についても注意が必要です。代表的なものとしては、お通夜やお葬式での香典で、これらは不祝儀と呼ばれることもあります。こういった場面では、新札(ピン札)は使わないほうが良いでしょう。旧札、つまり使用済みで折り目やしわのあるお札で贈るのが礼儀となっています。
新札(ピン札)では、不幸を待って用意してあったという意味になりかねない、というのが理由です。新札(ピン札)と旧札を使い分けるのが、お金を贈る際の心遣いと言えます。
前もって新札(ピン札)を準備する方法
ご祝儀用の新札(ピン札)は、どのように準備すれば良いでしょうか。渡すまでのスケジュールに余裕があれば、あわてず準備をしやすくなります。急な場合に備えて、普段から新札(ピン札)をいくらかストックしておくのも手です。
(1)銀行で両替
基本的に新札(ピン札)への両替は、銀行で行うことになります。銀行の窓口を利用することで、新札(ピン札)をスムーズに手に入れることが可能です。ただし多くの場合、営業時間が平日の15時までとなっているので注意しましょう。
また、手数料がかかることもあります。その銀行に口座を持っているか、両替する枚数がどれくらいかといった条件で手数料は決まります。各銀行のサイトに記載がありますが、数百円程度が目安となっているようです。
(2)両替機を使う
両替機が設置してある店舗では、両替機の利用が便利です。キャッシュカードか両替専用のカードを使用します。両替機にお金を入れ、両替後のお金について新札(ピン札)であることや一万円札であることなどを指定すれば、目的の新札(ピン札)が手に入るでしょう。
このように銀行の窓口や両替機を使った方法がもっとも確実です。もし手元に新札(ピン札)が1枚もないということであれば、銀行に立ち寄ることで、急なお祝い事で困る事態を避けられます。
(3)郵便局で交換
郵便局では、サービスとして新札(ピン札)への交換に対応してもらえることがあります。(※2022年2月時点)事前に電話で、新札(ピン札)への交換が対応可能か確認してみましょう。無料のサービスなので、枚数は必要な分にとどめておくのがベターでしょう。実は銀行や信用金庫などは、両替商として両替の業務を行っています。手数料なども定めてあります。一方、郵便局では両替を業務として行っているわけではありません。業務外の対応ということを意識して、お願いするのが良さそうです。
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緊急の場合にはこんな手段も
新札(ピン札)が必要となったのが当日、しかも土日ということもあるでしょう。そんな場合でも、大人のマナーとして新札(ピン札)を入手したいと考えるかもしれません。ここからは、緊急的な入手方法を6つ紹介しておきます。
(1)ホテルのフロント
結婚式の会場となるホテルのフロントなどには、新札(ピン札)が用意されていることがあります。出かける前に確認してみると良いでしょう。やみくもに移動する必要もなく、一番効率的な方法と言えそうです。緊急時は、最初に確認するのが良いかもしれません。
(2)勤務先
勤務先の経理や総務といった部門には、冠婚葬祭用の新札(ピン札)があるかもしれません。企業においても仕事関係でお祝いの席に参加するというケースがあります。仕事場から直行する場合などは、会社に新札(ピン札)が用意されてある可能性もあるため、連絡してみる価値はあるでしょう。
(3)家族や友人知人
受け取りに行ける範囲であれば、家族や友人・知人などに手持ちの新札(ピン札)があるか、聞いてみるのも方法のひとつです。お金のやりとりになるため、頼める相手は限られるかもしれません。また、お祝いをする相手に近い方に頼んでしまうとやや礼儀を欠くことになる可能性もありますので注意しましょう。
(4)アイロンでピン札に
しわのあるお札をピン札にする方法として、アイロンを使う方法があります。新札とまではいきませんが、古いお札をピン札に近い状態にできる裏技です。霧吹きなどでお札を湿らせ、布の上から低温のアイロンを当ててしわを伸ばすだけ。実際に試す場合は自己責任となってしまうため、ホログラムの部分を含め、お札を焦がしたり変質したりしないように十分注意しましょう。
(5)コンビニのATM
コンビニには24時間使えるATMがあります。新札(ピン札)が補充されていれば、入金と出金を繰り返しているうちに新札(ピン札)が手に入ることもあります。ただし、手数料がかかる場合があること、お店やほかの利用客の迷惑にならないよう注意することなどが必要です。
ちなみにコンビニのATMには、新札(ピン札)が入っている可能性が高いと言われています。コンビニに設置されているATMは銀行のものよりもサイズが小さいものが多いため、補充する紙幣はしわがあるものよりも、コンパクトに詰め込める新札(ピン札)が多いのではないかという推測です。
現在、ICカードやQRコードを利用した社会のキャッシュレス化が急速に進んでいます。普段なら、お札などの現金はあまり必要ないと感じることもあるでしょう。しかし、お祝いのシーンではまだまだ現金のやりとりが主流です。きれいで未使用のお札を用意したり、逆にそれを避けたりといった使い分けで、心遣いが表現できるのが現金の良いところとも言えます。
出産祝いや入学祝いなどを受け取ったら、楽天銀行の子供名義の銀行口座へ預けることをおすすめします。楽天銀行のホームページでは、子供が大きくなるまでに必要なお金はいくらなのか、毎月いくら貯金すれば良いかなどについても解説しています。
2024年には新紙幣が発行、それぞれ選ばれた人物は?
政府は2024年度の上半期を目途に、一万円札・五千円札・千円札のデザインを新しくした新札(新紙幣)を発行することを発表しています。新札ではそれぞれ印刷される人物も変更され、一万円札は現在の福沢諭吉から渋沢栄一に。五千円札は現在の樋口一葉から津田梅子に。千円札は現在の野口英世から北里柴三郎になります。
渋沢栄一が設立に関わった企業
渋沢栄一は2021年のNHK大河ドラマの主人公にもなった、注目の人物です。1840年に現在の埼玉県深谷市に生まれ、1931年に91歳で亡くなるまで幕末、明治、大正、昭和と激動の時代を生きた人でした。実業家として設立に関わった企業の数はなんと500社以上。現在のみずほ銀行や東京商工会議所、JR東日本、東京電力とインフラ整備にも大きく関わりました。また、日本女子大学などの教育機関の設立にも尽力しています。新紙幣を手にするのが今から楽しみですね。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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新紙幣はどんなデザインになるのかしら!今からワクワクだわ!