お年玉はいつまであげるべき?年齢別お年玉の相場からマナーまで紹介
もらう立場のときはうれしかったお年玉。渡す立場になると金額や作法などに悩んでしまうこともあるはず。今回はお年玉の相場について調査しました。お年玉の額を決めるポイントについても解説します。
年齢別 お年玉の金額相場
気になるお年玉の金額ですが、まず基準となるのはあげる相手の年齢です。年齢別にお年玉の相場をまとめました。
・未就学児(0~6歳)
未就学児の場合、特に0~3歳くらいの子どもの場合は渡さないことも多いようです。渡す場合は500円から1,000円程度が相場です。大人から見ると少ない金額ですが、子どもがお菓子を買ったり、絵本を買ったりと自分で使うには理想通りの金額といえるでしょう。
・小学校低学年(6歳~9歳)
小学校低学年にあたる6~9歳へのお年玉は1,000円から3,000円が相場です。小学校入学をきっかけにお年玉をあげるようにしたというケースもあるでしょう。年を重ねるごとに少しずつ金額をあげていくなどルールを決めておくとわかりやすくなります。
・小学校高学年(9歳~12歳)
小学校高学年になると3,000円程度が相場です。「死」を連想させイメージが悪い4,000円は避けたくなりますが、それは結婚式のご祝儀や葬式の香典のマナーであって、お年玉にはそのような決まりはありません。
・中学生
中学生になると5,000円がおおよその目安となります。金額的にもきりがよく、渡しやすい金額といえるでしょう。
・高校生
高校生になると、お年玉の相場は5,000円から1万円ほどです。5,000円だと少ないし、1万円は多すぎるという場合は、6,000円、7,000円、8,000円というように段階的に上げてもいいでしょう。
・大学生
大学生になればお年玉をあげなくてもいいという意見もありますが、お互いの関係によっては渡すことも珍しくありません。大学生に渡すお年玉は1万円が一般的でしょう。
お年玉はいつからいつまで渡す?
お年玉は、早ければ生まれた年から渡す人もいます。しかし、0~1歳の間は渡されてもわからないので、親に渡す形になることも多いでしょう。お年玉を渡すきっかけとして多いのは幼稚園入園や小学校入学です。決まりがあるわけではありませんが、小学校に入学してから渡すケースが多いでしょう。
またお年玉は子どもに渡すものなので、成長と共にいずれ渡さなくなります。一般的にお年玉を渡さなくなるきっかけは高校卒業や成人です。また社会人になるまでを目安とするケースもあるでしょう。
高校を卒業すると、受け取る側もお年玉をもらう歳ではないと感じることもあり、あまり期待されていないかもしれません。お年玉は普段の関係性もポイントです。渡すか渡さないかは気持ちの問題になるでしょう。
お年玉は子どもとの関係によっても変わる
お年玉の金額は、受け取る側との関係によっても変わります。自分の子どもに渡すお年玉であれば、あまり悩むことはないと思いますが、甥っ子姪っ子に渡すとなると、渡した金額が親に伝わることもあるため、相場にあった金額にするのが無難です。
祖父母から孫へのお年玉は、一般に金額が高くなる傾向があります。子ども同士でお年玉の金額を話すこともありますので、不公平と思われないように配慮する必要があります。子どもの年齢によって一定のルールを決めておくと楽かもしれません。
また、遠い親戚や職場の知り合いの子どもなどにお年玉を渡すケースでは、子どもの年齢に合わせて気持ち程度の金額を包みましょう。家族や親戚のような親密な間柄であれば高額でも遠慮なく受け取れますが、関係性が遠いとそうはいきません。急に高額を渡されると、子どもの親のほうが困ってしまうことがあるので注意してください。また、予定していなかったお年玉を渡すケースに備えて、お年玉を渡すポチ袋は多めに用意しておいてください。
お年玉の意味とは?
お年玉はそもそも、お供え物とした使ったお餅を子どもにお下がりとして配ったことに由来していますが、現代ではお餅をお年玉にすることはないでしょう。ほとんどのケースでお年玉は現金です。子どもにとってお年玉は特別なお小遣いであり、お年玉で何を買うか事前に計画する子どもも多いはずです。
また、お年玉を貯金しておこうと思っている子ども少なくはないでしょう。子ども名義の口座を持ち貯金しておいてあげることも立派な親のつとめです。子ども名義の口座開設については楽天銀行のサイトでご確認いただけます。
お年玉は自分で稼ぐことができない子どもたちに、自由に使えるお金を与える機会であり、自分でお金を稼げる人にはお年玉は必要がないという考え方もあります。就職していない大学生や大学院生などはこうした意味を考えても悩みどころでしょう。ただし高校を卒業してすぐ働く人もいますし、大学生ともなれば自分で働くこともできます。高校を卒業したら、成人した年だけお祝いを兼ねて渡すという方法も区切りがよいかもしれません。
相場などが気になりがちなお年玉ですが、基本的には子どもの成長を祝い、子どもに喜んでもらうために渡すものです。相手を思いやる気持ちを持って相当の金額を渡すことが最も大切なマナーといえます。
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