餃子から投資まで。○○にお金をかける県ランキング
食べ物の好みと地域性は関係があるのでしょうか。そんな疑問に見事に答えてくれているのが、総務省統計局の家計調査品目別都道府県庁所在市ランキング。お金をかけるところと地域性の関係を探ってみましょう。
餃子戦線は、熱い戦い!
「餃子といえば、宇都宮」の常識を覆し、ニュースにまでなったのが浜松市です。ところが、両者の差はとても小さいので、総務省の統計でも「餃子への支出が多い浜松市及び宇都宮市」として、日本一はこっち!というのを避けています。
他にも、ダブルトップには「喫茶代への支出が多い岐阜市及び名古屋市」があります。"喫茶店は名古屋"は、半分しか当たっていませんでした。総務省では、大きな差がないところは"日本一"の断定を避けているようです。
消費量ダントツの品目では、「シュウマイといえば横浜市」や「カステラといえば長崎市」など、納得のランキング結果です。名物のお土産は、実は地元の消費量が日本一のようです。
食品以外でいえば、電気代が日本一高いのは福井県。そして日本一電気代が安いのは、兵庫県(神戸市)です。意外なランキング、あなたも覗いてみてはいかがでしょうか。とても見やすい統計です。
「家計調査品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」※2014年~2016年平均
家計資産ベスト3は東京、神奈川、愛知
不動産もあわせた世帯別の資産はどのようなランキングでしょうか。第1位は東京都。大会社の本社が集まることもあり、家計資産額日本一なのも納得の結果ですね。
第2位の神奈川県は、世界クラスの貨物取扱量がある横浜港があり、古都鎌倉のイメージもありますが、東京から続く工業地帯や企業が多くあるお金持ち県です。また、第3位の愛知県は自動車工業の集積地です。
こうして見てくると、食べ物の支出も家計資産額も、地域性や産業の影響を色濃く受けていることがよくわかります。
株長者は地方在住?意外な金融商品保有トップ5
一方、株や投資信託などの"投資性金融商品"にトライしている世帯はどのあたりに多いでしょうか。2016年12月発表の大和総研のレポートでは、東京都、三重県、奈良県、神奈川県、愛知県がトップ5です。
東京都では、約3世帯に1家族が株や投資信託を行っています。貯蓄残高も多い東京都。「預金ばかりじゃ増えないし、投資信託でもやってみますか」と考える人が多いと推測します。
投資信託の講演などで全国を飛び回る先生方の間では、「投資は西高東低」、関西などでは投資や商売の話題が受け入れられやすい下地があると言われているようです。
とはいえ、今はフラット化の時代。楽天証券のホームページなどでは、著名投資家のレポートを無料で読むこともできます。地域性の縛りから抜けて、世界に投資してみるのもよい作戦かもしれません。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。