はじめに、大量の小銭を紙幣に両替する場合についてみていきましょう。

銀行で両替する場合は、その枚数によって手数料が異なります。ここでは、実際の銀行ごとの手数料を紹介します。（2025年8月現在）

銀行の窓口や両替機でかかる両替手数料は、銀行ごとに異なります。また、口座を持っているかどうかや、両替する枚数によっても手数料が変わります。キャッシュカードを使って両替機で10枚程度の少ない枚数を両替する場合、手数料が無料となることが多いです。

両替をしなくてもお金を1度口座に入金すれば、その後は紙幣として引き出すことができます。ただし、銀行によって硬貨を取り扱う際に、大量硬貨取扱手数料という手数料がかかる場合があります。実際の銀行を例に手数料を見てみましょう。（2025年8月現在） 

ATMを利用する場合、多くの銀行では大量硬貨取扱手数料がかかりません。ただし、預け入れできる硬貨の枚数に制限があることもあります。そのため、100枚までの硬貨であれば、一般的に窓口やATMでの入出金がおすすめです。

ただし、コンビニなどに設置されているATMでは、さらに入金できる枚数が少ないか、硬貨の取り扱いがない場合もあります。利用する前に各銀行のホームページで詳細を確認しましょう。

小銭が必要な場合に備えて、お札を小銭に両替しておきたい場合もあるでしょう。その場合は、どのような方法があるのでしょうか。

基本的には、小銭をお札に両替する同じ方法で、手数料も変わりません。ただし、小銭の枚数が多い場合は、前述のとおり大量硬貨取扱手数料がかかる場合もあるため、小銭からお札への両替の方が手数料が高くなる可能性があります。

紙幣を預けてから、希望する金種を指定して引き出す方法もあります。まず、通常の入金手続きで紙幣を口座に預け入れます。その後、出金の場合に「金種指定」をします。出金依頼書の金種指定欄に、必要な小銭の種類や枚数を記入するだけで手続きが完了します。硬貨だけでなく紙幣も指定できるため、さまざまな券種を用意しておきたい場合にも便利です。

この方法を使えば、必要な硬貨を効率良く手に入れることができ、複数の金種を1度に揃えたい場合にも役立ちます。

郵便局のATMでも硬貨を引き出すことができますが、金種を指定することはできません。手数料については、前述のとおりです。

銀行や郵便局が営業していない土日祝日に、両替が必要になることがあるでしょう。そのような場合は、ATMを利用して両替する方法があります。ただし、ATMによっては硬貨に対応していないこともあるため、事前に調べておくと安心です。

また、少しだけ小銭が必要な場合は、お買い物をして紙幣を崩すのも方法のひとつです。

最近は、電子マネーなどキャッシュレス決済の普及により、小銭を使う機会が減ってきている人も多いのではないでしょうか。ただし、ちょっとしたお買い物で支払方法が現金のみという場面はあります。両替をする場合は、これらの方法を上手に活用してみましょう。

両替にかかる手数料は、積み重なると大きな負担になります。しかし、キャッシュレス決済を賢く利用すれば、手数料の出費を抑えることができます。両替の手間がなくなるだけではなく、お買い物をしながらポイントが貯まる場合もあります。