4人家族の水道光熱費の平均は?効率的な節約方法も紹介

リリース日:2022/04/21 更新日:2025/05/20

物価の上昇や電気代の高騰など、近年生活費がかさみ苦しい思いをしている家庭も少なくないでしょう。

ここでは、住んでいるエリアや季節、家族の人数ごとの水道光熱費の平均額を紹介します。毎日の生活でできる効果的な節約方法も紹介するので、ぜひ水道光熱費の節約に役立ててください。

風呂内亜矢
私が監修しました
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は夫婦で複数の物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 書籍は『コツコツ続けてしっかり増やす!誰でもできるNISAの教科書(ナツメ社)』など約30冊。YouTube「FUROUCHI vlog」も更新。

  1. 水道光熱費の平均はいくら?
  2. 水道光熱費は地域でも異なる?
  3. 水道代の節約方法
  4. 電気代の節約方法
  5. ガス代の節約方法

水道光熱費の平均はいくら?

キッチンで笑顔な4人家族

世帯人数によって水道光熱費がどれくらいの金額になるのかを確認してみましょう。1人世帯から2人以上の世帯における水道光熱費の平均額は次のとおりです。

世帯人数別の水道光熱費の平均額

世帯数 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人世帯 5人世帯
電気代 6,756円 1万291円 1万2,128円 1万1,814円 1万4,266円
ガス代 3,056円 4,327円 5,143円 4,835円 4,618円
上下水道代 2,282円 4,389円 5,623円 6,157円 6,855円
そのほか 721円 3,286円 2,838円 1,615円 2,253円
合計 1万2,816円 2万2,292円 2万5,732円 2万4,421円 2万7,992円

※総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯人員別」より作成

 

上の表から、4人家族の場合は毎月平均で2万4,421円の水道光熱費がかかっていることがわかります。

1人世帯と2人世帯を見比べると、水道光熱費は約1万円も違いますが、2人以上の世帯では人数が増えても約2,000~3,000円ずつ増えていく傾向があります。

基本的に水道光熱費は「基本料金+(料金単価×1カ月の使用量)」で計算されます。そのうえで、「料金単価×1カ月の使用量」が世帯人数によって変動するため、このような平均額の推移となっています。

水道光熱費は地域でも異なる?

PCを持ちながら考える女性

次に地域差を見ていきましょう。日本は同じ季節でも地域により気候差があるので、水道光熱費にも違いが出ることが考えられます。

では、地域ごとの水道光熱費の平均額を確認していきましょう。

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費(地域別、一部抜粋)

地域 北海道地方 東北地方 関東地方 近畿地方 沖縄地方
電気代 1万2,328円 1万4,258円 1万1,907円 1万845円 1万2,152円
ガス代 5,013円 3,849円 5,201円 5,114円 4,507円
上下水道代 4,876円 6,597円 5,168円 4,887円 4,139円
そのほか 6,914円 4,100円 695円 557円 453円
合計 2万9,131円 2万8,805円 2万2,972円 2万1,402円 2万1,252円

※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 年次報告」より作成

 

水道光熱費の合計は、北海道・東北エリアが高額になることがわかります。内訳を見ると、「そのほか」の費用がほかのエリアに比べて高額です。これは主に寒い時期の暖房に利用する灯油代金だと考えられます。

一方、九州や沖縄エリアでは水道光熱費全体の平均額が少額になっており、理由として冬場の暖房の利用が少ないことなどが考えられます。




水道代の節約方法

水道代の節約方法

水道代を節約するには、日常生活の中で節水を心がけることが大切です。水を使わない場合は1度止めるなど、ひと手間かけることが水道代の節約につながるでしょう。では、具体的な節約方法を見ていきましょう。

お風呂の水を少なくする

お湯を張る量を少しだけ少なくすると、節水になるのはもちろんのこと、ガス代も節約することができます。また、家族の入浴時間の間隔が空いてしまう場合は、ふたを閉めておくだけで保温効果が違います。お風呂の残り湯は捨ててしまわずに、洗濯や掃除などに利用しましょう。

なお、家族の人数によりシャワーで済ませるかお風呂に入るかで節水効果に違いが出てきます。1~2人世帯の場合はお風呂を張るよりもシャワーで済ませた方が水の使用量が少なく節約になる可能性が高いです。一方、4人家族など家族の人数が多い場合は、お風呂に張った水を有効活用することで、家族全員がシャワーを使うよりも節水できる可能性があります。

 

ほかにも、節約シャワーヘッドへの付け替えもおすすめです。さまざまな商品が販売されていますが、散水版の目が細かいものや止水ボタンがついているものは水圧が高まります。そのため、少ない量でも十分な浴び心地になるので節水効果が期待できます。

しかし、お風呂はリラックスタイムとしている人もいるでしょう。あまり節水ばかりを気にしすぎると疲れを取ることができないので、バランスをとることも大切です。

食器洗いは溜まってから洗う

キッチンでは、主に食器を洗う際に節水できます。食器は食後のたびに洗うよりも、ある程度溜まってから1度に洗いましょう。その際に、水に浸しておき、軽く汚れを落としてから洗うとさらに節水に役立ちます。

 

また、お風呂のシャワーと同様に、キッチンの蛇口にも節水アダプターを取り付ける方法もおすすめです。さらに、食器洗い機がある家庭では手洗いよりも節約できることがあります。食器洗い機は水道代がかかるというイメージがあるかもしれませんが、節水効果が高く手洗いよりも節水できるものもあります。

まとめて洗濯や洗濯機の交換をする

洗濯もできるだけまとめてすると節水に役立ちますが、あまり汚れを放置しすぎると落ちにくくなるため、汚れた部分を軽く手洗いしておくなどの工夫が必要です。

また、洗濯機を買い替える場合、水道代の観点では縦型の洗濯機よりもドラム式洗濯機は節水効果が期待できます。一般的には本体価格はドラム式洗濯機の方が高くなります。頑固な汚れを落とすことには縦型洗濯機が、しわを付けずに乾燥までさせることにはドラム式洗濯機が向いています。求める機能と節水の度合い、本体価格などを照らし合わせて選択しましょう。

電気代の節約方法

電気代の節約方法

使わない電気のスイッチを小まめに消すなどの日々の節電も大切ですが、電気代を節約する方法はほかにもあります。

電力料金のプランを見直す

電力会社各社もさまざまなお得なプランを提供しています。現在加入中の電気会社や料金プランを見直すと電気代を大幅に節約できることがあります。

各電力会社の公式サイトでは、プランを変更するとどのくらい安くできるのかをシミュレーションできるツールもあるので、利用してみるのも良いでしょう。

電気とガスを同じ会社にすると割引サービスを受けられることもあるので、こちらを活用するのも良いかもしれません。

電化製品の使い方を工夫する

毎日の生活で利用している電化製品の使い方を工夫することで、節電につなげることができます。

エアコンの設定温度が1℃違うだけで、電気使用量は変わります。夏場の冷やしすぎや冬場の暖めすぎを防ぐため、サーキュレーターなどを活用して空気の流れを作り適切な温度調整を心がけましょう。なお、エアコンの電源を頻繁につけたり消したりすると逆に電気代が高くなる場合があるため注意が必要です。

ほかにも、テレビを見ないときは主電源をオフする、冷蔵庫にはものを詰め込みすぎないなど、少しの工夫も節電に効果的です。

ガス代の節約方法

ガス代の節約方法

ガス代の節約方法は、水道代や電気代の節約方法と重複することが多いので、水道や電気とあわせて節約を心がけると良いでしょう。

ガス会社を変更する

ガス自由化にともない消費者が自由にガス会社を選べるため、安いガス会社を選ぶと良いです。特に、現在プロパンガスを契約中の人は、比較的ガス料金を安く抑えられる都市ガスに変更するだけで節約になる可能性があるでしょう。

また、電気とセットで契約すると割引サービスがあるなど、電気・ガスの両方を節約できる可能性もあります。

お風呂の入り方を工夫する

生活の中でガス代を節約するためには、やはりお風呂の入り方を工夫するのが効果的です。お湯の設定温度が高すぎる場合は少し下げてみましょう。少人数の場合シャワーで済ませる方がガス代も安く済みますが、シャワーを使わないときは出しっぱなしにせずにこまめに止めることがポイントです。

 

※この記事は2025年3月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 季節によって水道光熱費は変わる?

    寒い時期は暖房代がかかるなど、一般的には季節により変動があります。

  • 4人家族の場合、水道光熱費はいくらくらい?

    日本全体の平均額は毎月約2万4,421円です。

  • 住んでいる地域によって水道光熱費に差はある?

    北海道や東北エリアはほかの地域より冬場の暖房費がかかる傾向にあります。




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木内菜穂子
この記事を書いた人
木内菜穂子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

金融機関や税理士事務所勤務での知識を生かし、FP1級、AFP、日商簿記2級などの資格を取得しました。現在は、金融・保険をメインとしたライターとして執筆活動をしています。お金に関する情報をわかりやすくお伝えできるよう日々努めています。

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