【FP監修】1,000万円貯金がある人の割合は?効率的に貯める方法も紹介

リリース日:2025/05/13 更新日:2025/05/20

1つの目標として、1,000万円を貯金したいと考える人は多いかもしれません。しかし1,000万円は大金であり、目標として遠く感じがちです。

ここでは、統計データを基に実際に1,000万円の貯金を達成している人の特徴と、達成するための方法を解説します。1,000万円の資産形成を目標にしている人は、ぜひ参考にしてください。

風呂内亜矢
私が監修しました
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は夫婦で複数の物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 書籍は『コツコツ続けてしっかり増やす!誰でもできるNISAの教科書(ナツメ社)』など約30冊。YouTube「FUROUCHI vlog」も更新。

  1. 1,000万円貯金できている人の割合は?
  2. 貯金をするコツは?
  3. 1,000万円貯金する方法とは?
  4. 無理せず貯金できる仕組み作りをしよう!

1,000万円貯金できている人の割合は?

積みあがっているコインとブタの貯金箱

1,000万円以上貯金ができている人はどの程度いるのでしょうか。ここでは、政府統計による「家計調査 貯蓄・負債編」の2023年の結果を基に、年代別、年収別、世帯種類別に分けてご紹介します。

年代別の貯蓄額

世帯主の年齢別で、貯蓄額を1,000万円以上の世帯の割合は以下のとおりです。

世帯主の年齢 貯蓄額が1,000万円以上の世帯の割合 貯蓄額の平均
全体 52.0% 1,904万円
30歳未満 9.8% 442万円
30歳代 28.1% 825万円
40歳代 38.7% 1,208万円
50歳代 51.0% 1,705万円
60歳代 63.4% 2,432万円
70歳以上 62.6% 2,503万円
 

年代別のデータを見ると、概ね年齢が上がるほど1,000万円以上の貯蓄がある世帯の割合が増える結果となっています。30歳代で保有している世帯の割合は28.1%と、4世帯に1世帯程度の割合でしたが、50歳代になると51.0%に達しており、2世帯に1世帯は1,000万円以上の貯蓄があることがわかります。これは、シンプルに働いてきた期間が長くなり収入を得た期間の累積が大きくなること、年齢とともに可処分所得が増えること、親からの相続が発生すること、退職金を受け取ることなど、複数の要因が考えられます。

年収別の貯蓄額

次に年収別で、貯蓄額を1,000万円以上の世帯の割合を紹介します。

 

なお、勤労者以外の世帯を含むと退職後で年収は少ないが貯蓄はある高齢者世帯の影響を強く受けるため、ここでは勤労者世帯に絞った結果を参照します。それでも、例えば「資産が充分にあるから仕事のペースを緩やかにしている」といった人なども含まれる可能性があるため、あくまでデータ的な参考という位置づけで見るのが良いでしょう。

世帯収入(年収) 貯蓄額が1,000万円以上の世帯の割合 貯蓄額の平均
全体 44.9% 1,474万円
200万円未満 19.7% 543万円
200万~400万円 24.7% 846万円
400万~600万円 30.6% 997万円
600万~800万円 40.0% 1,222万円
800万~1,000万円 53.5% 1,685万円
1,000万~1,500万円 67.8% 2,144万円
1,500万円以上 83.6% 4,014万円
 

後半では、年収が低い状態でも実践できる貯金を増やす考え方やポイントについて詳しく解説します。

貯金をするコツは?

貯金をするコツ

貯金を増やすには、支出を減らすか、収入を増やす必要があります。以下では、実践しやすい貯金のコツについて詳しく解説します。

現状の家計状況を把握する

まずは、ご自身の家計状況を把握することが大切です。支出を減らすには、何にいくら使っているのかを確認する必要があります。

 

ご自身の支出を「食費」「日用品」「保険料」「家賃」「電気・ガス・水道」「通信費」「娯楽費」「交際費」などに分類し、毎月どのくらいの支出があるかを把握してみましょう。分類の方法に決まったルールはありませんが、毎月固定でかかる「固定費」と、月によって変動する「変動費」を分けて記録するのがおすすめです。

 

また、「雑費」の項目を設けて、最初はあまり細かく区別せずに記録を始めるのも良いでしょう。

 

これまで家計簿をつけてこなかった場合は、クレジットカードの明細などで支出を把握することができます。クレジットカードで支払いした場合、翌月以降に銀行口座から利用料金が引き落とされます。実際の利用月と、カード利用月として計上される月が異なるケースもありますが、確認が難しい場合は、カードの引き落としをした月で集計して問題ありません。まずは手間をかけずに、始めてみることが大切です。

支出を減らす

支出した項目と金額を把握したら、どこを削減できるかを検討しましょう。

 

一般的な支出の見直し項目としては、以下のような項目が挙げられます。

 

  • 携帯電話料金の見直し
  • 保険の見直し
  • サブスクの見直し
  • 住宅ローンの借り換え検討

毎月かかる固定費を少しでも削減できれば、長期的な節約効果が期待できるため、支出全体を効率的に抑えることが可能です。

 

さらに、娯楽費や食費など実際に毎月いくら支出しているか把握することで、使いすぎていないか意識することができます。抑えられる費用は削減していくと良いでしょう。

収入を増やす

無駄な支出は削減すべきですが、生活の質を維持しながら大幅な削減をするのは難しい場合もあります。そこで、貯金を増やすには、収入を増やすことも欠かせない対策です。

 

収入を増やすには、スキルアップして転職する、副業をする、資産運用を行うなど、さまざまな方法が考えられます。ご自身の状況や得意分野に合った方法を選択することが大切です。




1,000万円貯金する方法とは?

1,000万円貯金する方法

1,000万円といった大きな目標は、達成までに時間がかかるため、モチベーションの維持が難しくなることがあります。ここでは、大きな金額を目標にして貯金をする方法を紹介します。

貯金する目的と目標を決める

収入を増やすことも、支出を削減することも努力が必要です。モチベーションを保つためには、貯金する目的を明確にし、目標金額や期限を設定することが重要です。

 

例えば住宅購入の頭金、教育費、海外旅行など、具体例な目的があれば、貯金をした後の使い道がイメージでき、モチベーション維持につながるでしょう。

 

また、目標の金額と期限を設定すれば、毎月どれだけ貯金をすべきかを計算でき、進捗状況が把握しやすいため、目標達成が現実的になるでしょう。

家計簿をつける

貯金を成功させるためには、家計状況の把握が不可欠です。家計簿をつけることは、その第一歩となります。

 

おすすめは、スマートフォンアプリなど手軽に使える家計簿ツールを活用することです。銀行口座やクレジットカードの利用明細を自動で読み込む機能があるアプリもあるため、ご自身に合うものを選びましょう。

 

家計簿の記録は、大まかな記録でも良いため継続することが重要です。手間を省きたい場合は、食費はまとめた金額を合計で入力する、なるべく現金の支払いを行わずに銀行口座やカード明細からの自動読み込みを活用する、などの方法で工夫しましょう。

貯金用の口座を作る

貯金用の口座を作れば、貯金額が明確になり目標への進捗度合がわかるとともに、モチベーションの維持につながります。次で説明する「先取り貯金」をして貯金用の口座に入金することで、さらに貯まりやすくなります。

 

ただし貯金用口座の預金は、簡単に使えないように工夫しましょう。例えば定期預金にする、キャッシュカードを作らずに振り込みで入金するなどの方法が考えられます。もし勤務先に財形貯蓄制度があれば、年金や住宅購入を目的としたものでは利子などが非課税になり、お得に貯金できる場合もあるため検討してみましょう。

先取り貯金をする

使えるお金が余るとつい娯楽などに使いがちな人には、先取り貯金がおすすめです。収入からあらかじめ貯金分を確保し、残った中で生活をすれば、貯金が進む確率が高まります。

 

先取り貯金は、入金があったらすぐに行うことが大切です。例えば、現金を別封筒で管理する、貯金用の口座を作りすぐに入金するか振り込む、勤務先が対応していれば給与の振込口座を分けて貯金用の口座に一定額を振り込んでもらうなど、さまざまな方法があります。

資産運用をする

支出を減らすだけでなく、収入を増やすことも大切です。給与を上げる、副業をするなどいくつか方法がある中で、資産運用も選択肢のひとつです。投資をすれば金融機関の預貯金よりも大きなリターンが得られる可能性があります。

 

ただし、投資は元本が保証されず、損失を被るリスクも伴います。そのため、投資を行う際は、以下の点に注意しましょう。

 

  • 余剰資金で行う
  • どのようなリスクがあるかを確認する
  • 理解が不十分な金融商品には投資しない

投資初心者には、税制優遇があるNISAやiDeCoが始めやすいでしょう。これらは少額から投資が始められるため、まとまった資金がなくても運用が可能です。

無理せず貯金できる仕組み作りをしよう!

財布を持ち考える夫婦

貯金を成功させるためには、家計の状況を把握したうえで支出を減らすか、収入を増やす必要があります。それぞれ貯金成功のコツを紹介してきましたが、大切なのは無理をしないことです。

 

無理をすると以下のような状況になり、貯金が成功しない可能性があります。

 

  • 食費や医療費を削減して健康を害してしまう
  • 必要な保険を解約して万が一の時に医療費などが払えなくなってしまう
  • 節約がストレスになり、反動で出費してしまう
  • モチベーションが維持できずに貯金を止めてしまう

自分のペースで、貯金できる仕組み作りをしていきましょう。

 

※この記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 1,000万円以上貯金がある人の割合はどれくらい?

    全世帯の52.0%は1,000万円以上貯金があるというデータが出ています。ただし、年代や年収によって割合は変化します。

  • どうしたら貯金を増やせるの?

    貯金を増やすためには、支出を減らしたり、収入を増やしたりする必要があります。そのためには、家計の状況を把握して、それぞれの状況に合わせた対策を考えましょう。

  • 貯金を増やすためには節約を頑張らないといけないの?

    無理な節約は健康を損ねたりストレスがたまったりと、逆効果になる可能性があります。無理をせずに貯金ができる仕組みを考えると良いでしょう。

  • 資産運用をする際の注意点は?

    ・余剰資金で行う
    ・どのようなリスクがあるかを確認する
    ・理解が不十分な金融商品には投資しない などがあります。




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相原まりこ
この記事を書いた人
相原まりこ

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

会計事務所勤務歴10年超、税務や会計の制度をわかりやすく説明するのが得意です。FP技能検定2級取得。

投資以上に節約が大好き。ポイ活をチマチマ頑張っています。好きな言葉は「塵も積もれば山となる」。

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