国民年金の学生納付特例は利用するべき?メリット・デメリットを解説

リリース日:2024/10/28 更新日:2026/04/28

20歳になると国民年金の支払義務が生じますが、まだ学生の人にとっては大きな負担になってしまいます。
そんな時に役立つのが「学生納付特例制度」です。
この制度を利用すれば、在学中は保険料の支払いが猶予されます。
しかし、「本当に利用するべき?」「追納ってした方がいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、学生納付特例のメリット・デメリットから、追納の判断ポイント、さらには将来の年金額を増やす方法まで、学生の人が知っておくべき情報をわかりやすく解説します。

この記事でわかること!
  • 国民年金「学生納付特例制度」の仕組みと利用するメリット
  • 将来の年金額や追納に関する注意点とデメリット
  • 学生納付特例の申請手順と必要な書類
  • 追納すべきか判断するポイントと将来の年金を増やす方法

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  1. 国民年金の学生納付特例とは?
  2. 国民年金の学生納付特例を利用する3つのメリット
  3. 国民年金の学生納付特例を利用するデメリット
  4. 学生納付特例を利用しない場合の選択肢
  5. 国民年金の学生納付特例の申請方法
  6. 国民年金の学生納付特例を利用した場合は追納するべき?
  7. 追納をしなくても将来の年金額を増やす方法はある
  8. 毎月の国民年金保険料はクレジットカードで支払おう!

国民年金の学生納付特例とは?

パソコンをもって微笑む大学生

国民年金の学生納付特例とは、学生である間、国民年金保険料の支払いが猶予される制度です。

 

日本では20歳になると全員国民年金に加入し、以後60歳まで毎月保険料を支払う義務が発生します。
しかし、まだ就職していない学生にとっては、保険料の支払いは大きな負担になるでしょう。

学生納付特例を利用すると、保険料の納付が「猶予」扱いとなり、在学中は保険料の支払いが不要です。
猶予された保険料は、社会人になって収入を得られるようになってから、改めて納め直せます

国民年金の学生納付特例を利用する3つのメリット

学生納付特例を利用するメリットには、次のようなものが挙げられます。

学生の間は保険料の納付が猶予される

冒頭で述べたとおり、学生納付特例を利用すれば、学生である期間は国民年金保険料を支払う必要がありません。

 

2026年度の国民年金保険料は月額17,920円です。
年間で約21万円にもなり、アルバイト収入だけで賄うのは困難です。この支払いを「社会人になるまで待ってもらえる」ことで、経済的余裕が生まれ、学業に専念しやすくなります。

「受給資格期間」にカウントされる

老後に受け取れる年金である「老齢基礎年金」を受け取る資格を得るためには、保険料を納付した期間と、納付を猶予された期間の合計が10年以上必要になります。

 

学生納付特例を利用した期間は、保険料を納付していなくても、受給資格期間のカウントには含めて良いことになっています。そのため、学生納付特例を利用したからといって年金の受給開始が遅れることはありません

 

 ただし、老齢基礎年金を満額で受給するには、猶予された分の保険料の追納が必要です。

障害年金や遺族年金を受け取れる

国民年金の加入により受け取れる年金は3種類あり、それぞれ老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金と呼ばれています

 

老齢基礎年金は老後に受け取る年金であり、障害基礎年金は病気やけがなどで障害を負った時、遺族基礎年金は一家の働き手の方や年金を受け取っている方が亡くなった時に遺族が受給できるものです。

 

学生納付特例制度を利用している期間中は保険料を支払っていませんが、万が一の場合には障害基礎年金や遺族基礎年金を受け取れる可能性があります
特に病気やけがは学生にとっても身近なリスクといえるため、備えておいて損はありません。

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国民年金の学生納付特例を利用するデメリット

国民年金の学生納付特例は便利な制度ですが、知っておくべき「落とし穴」もあります。

追納しないと年金の受給額が減少する

追納しない場合のリスクは、将来もらえる年金額が減ることです。
老齢基礎年金の額は、40年間(480カ月)フルで払った場合に満額になります。
特例期間は「加入期間」には含まれますが、「支払った月数」にはカウントされません
追納をしないままだと、その期間分だけ、将来一生涯受け取る年金額が減り続けることになります。

追納は義務ではありませんが、将来少しでも多くの年金を受け取るには、追納をしてできるだけ納付済み月数を満額を受け取れる480カ月に近づけることが必要です。

3年度目以降に追納すると保険料額が加算される

追納は過去10年分まで可能ですが、経過期間によって金額が変わります。

  • 2年以内: 当時の保険料のまま
  • 3年目以降: 当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされる

後回しにしすぎると、本来より高い金額を払うことになるため注意が必要です。

学生納付特例を利用しない場合の選択肢

学生納付特例を利用するかどうかは、上記のメリット・デメリットを踏まえたうえで各自の判断に委ねられます。
仮に学生納付特例を利用しない場合は、自分でアルバイトなどをして支払うか、親に立て替えてもらうのが一般的です。

親が払うと「所得税・住民税」が安くなる

国民年金保険料は、全額が「社会保険料控除」の対象になります。
親が子供の保険料(年間約21万円)を支払った場合、その全額が親の課税所得から差し引かれます。

 

親の所得税率が20%なら、住民税と合わせて年間約4〜6万円程度の税金が安くなる計算です。「将来子供が親に返す」と決めて親の節税メリットを優先するのも、賢い選択と言えるでしょう。

国民年金の学生納付特例の申請方法

学生納付特例の申請は、役所の国民年金課か、地域の年金事務所から行えます
一部の学校では学校の窓口で直接申請ができる場合もあります。
また、マイナポータルから電子申請も可能です。

 

必要なものは以下のとおりです。

• 学生納付特例申請書(日本年金機構ホームページからダウンロード可)

• 基礎年金番号通知書のコピーまたは年金手帳(氏名の記載ページ)のコピー等

• 学生証・在学証明書など、学生であることを証明できるもの

申請に当たっては学生本人の前年所得が「128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等」以下である必要があります
一見複雑な式に見えますが、所得が128万円以下であれば問題なく申請できると考えて良いでしょう。
なお、親の所得額は問いません。

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国民年金の学生納付特例を利用した場合は追納するべき?

考えるビジネスマン

ここまでは学生納付特例を利用すべきかどうか解説してきましたが、利用したうえで「追納をすべきかどうか」も、よく議論されるテーマです。

 

追納は義務ではありません
追納しなくても罰則などはありませんが、将来もらえる年金額が下がる、というデメリットがあるのは上記でご紹介したとおりです。

  

年金制度は非常に複雑なため、追納が得になるか損になるかは一概に言い切れません。
最終的にはご自身の責任で決断する必要があります。
判断のポイントとして以下を参考にしてみてください。

追納をするメリット

追納をするメリットは大きく2つあります。

  • 将来、受け取れる老齢基礎年金を増やせる
  • 追納した保険料は所得控除となるため、所得税の節約ができる

老齢基礎年金は生涯受け取れる年金で、長生きすればするほど元が取れる仕組みです。
少しでもベースとなる年金額を増やしておけば、生涯にわたって安定的な収入源となります。

 

また、追納には所得税を軽減する効果があります
国民年金保険料は全額が所得控除の対象となるため、追納をした年は課税所得が下がり、納める所得税を減らすことが可能です。

 

したがって最大限に節税の恩恵を受けるためには、収入が多くなりそうな年に追納を行うのが効果的です
逆にいえば、収入が少ない年に追納をしても軽減される金額が小さくなるため、メリットが薄れてしまいます。

追納をするデメリット

追納をするデメリットは、一時的に家計を圧迫する要因となり得ることです。

 

例えば、2026年度の国民年金保険料は1カ月で17,920円かかります。
1年分では21万5,040円となり、これを学生であった年数分だけ支払うとなると、まとまった額のお金が必要です。
追納による所得税の軽減を加味しても、家計への負担が気になる人は多いでしょう。

将来の年金を少しでも増やすことは大切ですが、現在の生活がままならなくなっては元も子もありません。

まとめると、現在の生活資金にも十分な余裕があり、かつその年の収入が多く、課税所得が高くなりそうな人ほど追納のメリットが大きいといえるでしょう。

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追納をしなくても将来の年金額を増やす方法はある

現在の経済的に追納が難しい場合でも、将来的に年金を増やす方法がなくなるわけではありません。
今の生活を犠牲にして焦るよりも、家計に余裕が出るまでしばらく様子を見るのもひとつの方法です。

 

例えば、任意加入制度といって、本来60歳までの保険料納付を65歳まで延ばす方法があります。
会社等で厚生年金に加入している人は対象外ですが、これによって納付済月数を満額を受け取れる月数に近づけられます。

 

また、60歳以降も会社に勤め続ける場合には、厚生年金の経過的加算によって支給金額が上乗せされるため、結果的に老齢基礎年金の満額不足分を穴埋めできるケースもあります。
平均寿命の延びにより高齢になっても働き続ける人が増えているため、対象となる人は少なくないでしょう。

 

さらに昨今ではNISAやiDeCoといった投資の税制優遇制度も拡充されており、公的年金のみに頼らない資産形成を国が推奨している状況です。
投資にはリスクもあるため確実に利益が出るとは限りませんが、老後のための資産形成の選択肢のひとつです。

 

老後の生活資金をどう備えるかは、ご自身のライフプランと相談しながら、将来に備えていきましょう。

毎月の国民年金保険料はクレジットカードで支払おう!

毎月の国民年金保険料は、クレジットカードでも支払えることをご存じでしょうか。

 

国民年金保険料の納付方法には口座振替や納付書を使った現金払いなどがありますが、お住まいの地域の年金事務所で申し込みをすれば、クレジットカードから毎月自動で支払いできます

金融機関やコンビニなどに足を運ぶ必要がなくなるうえ、支払い忘れの恐れもないため便利です。

 

また、国民年金保険料には前納割引の制度があります。
例えば半年分、1年分、2年分など期間を指定してクレジットカードから前払いする設定にしておけば、保険料の割引が受けられるうえ、クレジットカードのポイントも貯められてダブルでお得です。

 

ただし、追納の場合はクレジットカードが使えないため注意しましょう。

効率良くポイントを貯めるなら楽天カードがおすすめです。
楽天カードは国民年金保険の場合は500円につき1ポイントが進呈されます。
ポイントを自動的にコツコツ貯められるのは嬉しいメリットではないでしょうか。

 

少しでもお得な保険料の支払い方法を探している方は、ぜひ楽天カードをご検討ください。

 

※この記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 学生納付特例って何?

    学生である間、国民年金保険料の支払いを猶予できる制度です。収入がない学生の経済的負担を減らすねらいがあります。

  • 学生納付特例を利用するメリットは?

    在学中は保険料の支払いをしなくてもよくなること、利用中の期間は受給資格期間に含まれること、障害年金や遺族年金を受け取る資格が得られることなどがあります。

  • 学生納付特例を利用するうえでの注意点は?

    社会人になった後で追納をしないと、将来受け取れる年金額が減少します。追納は過去10年分まで可能です。

  • 追納は絶対にしないといけない?

    いいえ、追納は義務ではありません。追納をすることで将来の年金額は増えますが、今の家計を圧迫することがないよう、よく検討する必要があります。




miso
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
miso

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

演奏家、ライター、FPとして活動する複業フリーランス。 お金の管理や記録が好きで、独学で簿記3級、FP2級を取得しました。 特に確定申告や税金分野への関心が高いです。お金にまつわる様々な制度や仕組みについてわかりやすく解説します。

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