実は4つの国でできている!?イギリスのラグビーチームが4つあるわけ

リリース日:2022/03/23 更新日:2022/06/30
平林恵子
この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー

平林恵子

この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー

平林恵子

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

国名をあげていくゲームをしたときに、「イギリス」という名前は比較的早い段階で出るものでしょう。イギリスは「英国」とも呼ばれる主権国家のひとつです。しかし、実際には、イギリスには4つの国が存在しているのです。普段何気なく話している「イギリス」がどういう国なのか、改めて見てみましょう。

  1. ヨーロッパの雄 イギリスの歴史とは
  2. 実はイギリスは4つの国からできている!?
  3. なぜラグビーではイギリスから何チームも出場しているの?

ヨーロッパの雄 イギリスの歴史とは

ヨーロッパの雄 イギリスの歴史とは

イギリスには、紀元前3,000年という遥か昔から文明が存在していたと言われています。それを示すのが、未だ謎に包まれた建造物である「ストーンヘンジ」です。人工的な建造物であることは間違いないものの、なんのために作られたのかははっきりしていません。

 

それから時代が下った1世紀から5世紀ごろまでのイギリスは、ローマの侵略を受け、その支配下に置かれました。ローマはグレートブリテン島南部を占領し、その場所を「ブリタニア」と呼びました。ブリタニアに住むブリトン人たちは、5世紀に入ってローマの力が弱まり、イギリスから撤退した後も、アングロサクソン人の侵攻を受けるなど、長く侵略の時代を過ごすことになります。

 

このころ、海を渡ってフランスに逃げたブリトン人は、フランスのブリタニア地方に逃れました。この地域を「小ブリタニア」と言います。そこで、もともとのブリタニアを小ブリタニアと区別するために「大ブリタニア」と呼ぶようになりました。この呼び名は、現在も「グレートブリテン」という呼称として残っています。

 

16世紀半ば、イングランド王ヘンリー8世は、ウェールズ公国を事実上併合するとともに、アイルランド王の称号も名乗るようなりました。そして17世紀初頭に、イングランドとアイルランドの女王だったエリザベス1世が亡くなると、スコットランド王ジェームズ6世が後を継ぎ、イングランド王ジェームズ1世として即位します。ジェームズ1世はイングランド王・アイルランド王・スコットランド王を兼任するようになったのです。

 

それでもスコットランドとアイルランドはイングランドとは別の独立した国でした。しかし、18世紀にイングランドとスコットランドが合併してグレートブリテン王国を作り、さらに、1801年1月1日、グレートブリテン王国がアイルランド王国を併合したことで、「グレートブリテンおよびアイルランド連合王国」の誕生となったのです。

 

アイルランド王国は1937年にイギリスから離脱しましたが、北アイルランドは連合王国に残留することを選びました。そのため、呼称も「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」となりました。これが、現在一般的に「イギリス」と呼ばれている国の正式名称です。

実はイギリスは4つの国からできている!?

実はイギリスは4つの国からできている!?

前の段落で説明した通り、イギリスの正式名称は、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」です。この王国は日本と同じ島国で、グレートブリテン島とアイルランド島北部のふたつの島から成り立っています。

このうち、グレートブリテン島には「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」の3カ国が、アイルランド島には「北アイルランド」があり、それぞれに独立した議会や代表(首相や首席大臣など呼び名はさまざま)が存在しています。

これら4つの国から構成されているのが「イギリス」で、その中心にあるのが「イングランド」です。イギリスの首都ロンドンもイングランドにあり、イギリス首相はイングランド政府の代表に当たります。

イギリスは4つの国からできている

一方、スコットランドは2014年に連合からの独立の賛否を問う国民投票を実施し、反対多数で否決されましたが、スコットランド与党は再び独立のための国民投票に持ち込む機会をうかがっています。イギリスという国の構成は将来的に今とは違ったものになるかもしれません。

なぜラグビーではイギリスから何チームも出場しているの?

なぜラグビーではイギリスから何チームも出場しているの?

ラグビーやサッカーのW杯では、それぞれの国がその国の名を背負い、「日本代表」「アメリカ代表」などと呼ばれます。では、「イギリス代表」チームを見たことがある人はいるでしょうか?国際的なスポーツの大会において、イギリスは「北アイルランド」「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」の4つの代表選手団が参加するのが一般的になっています。

 

イギリスはそもそもひとつの国ではなく連合体ですから、それぞれに各スポーツの協会が設立されており、その協会ごとに大会に出場しているのです。ただし、サッカーでは「北アイルランド」と「アイルランド」は別々に代表を出していますが、ラグビーの場合は、両者が共同で「アイルランド代表」を作ってW杯に出場しています。

 

ほかの国は1チームしか出場できないが、4チームも出場できるなんて、なんだか得しているようにも感じられますが、実際は優秀な選手がそれぞれのチームに分散されてしまうため、戦力としてのメリットはあまりないと言えるでしょう。

とはいえ、イギリスのスポーツチームには、長年このように4つに分かれて出場してきた歴史があり、それぞれのチームには「代表として国を背負っている」という自負もあるため、なかなかすんなりと「共同で1チーム出しましょう」というわけにはいかないようです。ただし、オリンピックの場合は、ひとつの主権国家から複数のチームが出場することは認められていないため、「イギリスの選手団」を形成します。

 

歴史と伝統の国、イギリス。多くの魅力を感じられるイギリスへは、楽天トラベルで海外航空券とホテルを予約し旅行に行くのもおすすめです。

このテーマに関する気になるポイント!

  • イギリスの正式名称は

    グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国です。

  • イギリスは4つの国から構成されている?

    グレートブリテン島には「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」の3カ国、アイルランド島には「北アイルランド」があります。

この記事をチェックした人にはコチラ!

LINE友だち追加
Instagramフォロー
この記事をシェアする

よく読まれている記事 (掲載期間: 2024/04/20~2024/04/24)

はじめよう、いつか、君が困らないように

ラストメッセージ

人生の最期の日、その日は全ての人に必ず訪れます。あなたの遺すメッセージ・言葉は、これから先の未来を生きていく人にとって大きな励みになります。

参加者募集中

みんなのマネ活コミュニティ

みんなのホンネ

あなたの1票は多数派?少数派?みんなのホンネは投票後すぐにグラフに反映。Let'sポチっと投票!

 

  • Q&A
  • マネ活ラッキーくじ
  • 今週のマネー運占い|中嶋マコト先生の九星気学
  • 中途採用募集中!楽天カードで一緒に働きませんか?
  • あなたは何問わかるかな?マネ活クイズ
  • 楽天モバイル
  • 楽天Bic
  • 楽天グループ若手社員座談会
  • 楽天ビューティ
  • 楽天ふるさと納税
  • 楽天インサイト
  • 楽天ウォレット
  • 楽天スーパーDEAL
  • 楽天レシピ
  • 楽天西友ネットスーパー
  • 楽天ママ割
  • 楽天モバイル_スマ活
  • 楽天生命保険
  • 楽天市場
  • FinTech学割
  • 楽天損保
  • 楽天みん就
  • 楽天エナジー
  • 楽天Car