学歴フィルターとは|就活で気を付けたい大学名を基準にした企業の採用傾向
就職活動時期を迎えた学生にとって気になるのが、新卒採用時に学歴フィルターが存在するのかという点です。学歴フィルターがどのようなもので、どの業種にありうるのか説明します。その克服方法についてもアドバイスします。
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学歴フィルターってどんなもの?
学歴フィルターとはどのようなことを指すのでしょうか?その定義や歴史、実態について解説します。
・学歴フィルターとは
学歴フィルターとは、企業が新卒採用の際に大学名だけを基準に選別する傾向全般を指します。どんなに能力が高く、企業・業種・職種に対する思いが強い学生でも、通っている大学によっては面接にすらたどり着けない、一種の足切り制度です。
・学歴フィルターの実態
仮に学歴フィルターを設けていても、企業がそれを公表することはありません。そのため、本当に学歴フィルターがあることを証明できるわけではありませんが、以下のような実態があると感じる学生が多いようです。
・会社説明会の参加可能枠を大学名で増減させる
・エントリーシートは大学名だけで判断される
・一定水準の大学でなければリクルーターはつかない
・学歴フィルターの歴史
1970年代からすでに「指定校制度」として、特定の大学の学生だけを採用する制度は存在していました。差別的だと国会で議論となり、公な制度ではなくなったものの、今でも企業にはその名残があるようです。
・学歴フィルターの基準やランク
学歴フィルターはどのように設けられている傾向があるのでしょうか?まず基準となるのが「MARCH」と「関関同立」です。偏差値など明確な基準で決まったわけでもありませんが、以下のような水準が存在するといわれています。
・学歴フィルターがかかるタイミング
学歴フィルターは、会社説明会、エントリーシート、企業の適性検査後に入るといわれています。会社説明会においては、旧帝国大学の学生が会社説明会の空き状況を検索したら空きがあり、知名度の低い大学の学生が空き状況検索をしたら満席だったという事例があるようです。
また、エントリーシートも内容よりも、大学名で選別する企業があるといわれています。
企業が実施する適性検査で良い学生を見極めてから判断したい場合、ここで学歴フィルターをかけるケースもあります。
逆に会社説明会、エントリーシート、適性検査をクリアして、面接まで進むことができたら、学歴とは関係なく勝負できるステージに立てたといえるでしょう。
なぜ企業は学歴フィルターを設けるのか
企業が学歴フィルターを設ける理由は、採用にかけるコストを削減するためです。大手企業ともなると膨大な応募があり、1人1人のエントリーシートなどからじっくり判断をすることに時間を割くわけにはいきません。
そのため、学歴というわかりやすい基準で一定数まで応募者を絞り込んでいく必要があります。
学歴フィルターが強い業界や企業
学歴フィルターの傾向が強い業界としては、メガバンクや保険・証券といった金融機関。そして総合商社が該当します。
・学歴フィルターがある企業の特徴
学歴フィルターを設ける企業の特徴はという点です。総合商社では海外で活躍できる語学堪能な人材が求められ、コンサルタント会社では一定の経営知識を有する学生が優先的に選ばれます。
人気のある企業ほど、求める人材の水準も高くなるのは当然のことなのです。企業のこうした事情も踏まえたうえで、学歴フィルターのある可能性が高いとされている企業を見ていきましょう。
・学歴フィルターがある可能性が高い企業一覧
いずれも社員に高い能力が求められ、また人気も高い企業です。
学歴フィルターを突破する方法とは?
学歴フィルターを突破するには、少しでもプラスになることがあればエントリーシートに書いてアピールしましょう。例えばTOEIC730点以上(できれば900点超え)、FP(できれば2級以上)、簿記(できれば2級以上)、経営学のゼミで優秀なレポートを作成した実績などです。
人事は優秀な人材を採用したいと考えています。資格が全てではありませんが、資格を取りアピールしてマイナスに働くことはありません。資格取得の勉強に必要な参考書は楽天ブックスで購入するのが便利です。全品送料無料で、早ければ翌日に商品が届きます。
学歴フィルターの動向と未来
学歴フィルターは多くの企業で存在していると考えられます。しかし、大手企業は競争率も高く、多くの募集があるため、求める人材のレベルも高めに設定してふるいにかける必要があるという点は理解しておきましょう。
学歴だけ判断するなんて…と思うかもしれませんが、やはり優秀な大学に通っていた学生は、計画的に勉強をし、志望する大学に何が何でも合格するという強い意志を持ち、プレッシャーをはねのけて目標を成し遂げる能力を備えている「傾向がある」と企業は考えているのです。
最近は新たなトレンドが生まれていることにも注目する必要があります。コストのかかる高齢の従業員(おおむね45歳以上)をリストラして、若い優秀な人材に入れ替えたいと考えている企業、さらに優秀な人材は就職活動時期に限らず通年で採用したいという企業が増えています。
通年採用をしている優良企業は多く存在しており、今後も増えていくことが予想されます。就職活動中は、学歴フィルターを気にしてしまいがちかもしれませんが、自身のやりたいことをゆっくり考えて、通年採用をしている企業にターゲットを絞り能力をつけてから面接を受けるのもひとつの方法です。
このテーマに関する気になるポイント!
- 学歴フィルターとは
企業が新卒採用の際に大学名だけを基準に選別する傾向全般を指します。 - 学歴フィルターはいつから存在するのか
1970年代から。 - 学歴フィルターの基準は?
「MARCH」と「関関同立」 - 学歴フィルターがかかるタイミングは?
会社説明会、エントリーシート、企業の適性検査後に入る - 企業が学歴フィルターを設ける理由は?
採用にかけるコストを削減するため - 学歴フィルターが強い業界や企業は?
メガバンクや保険・証券などの金融機関や総合商社。 - 学歴フィルターがある企業の特徴は?
入社した後の業務のレベルが高いという点 - 学歴フィルターを突破する方法は?
少しでもプラスになることがあればエントリーシートに書いてアピールをする。
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金子賢司さん
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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