新入社員との上手な付き合い方|ぶつかりやすい壁、社会人一年目のココに注意!
会社に新入社員が入ってくると、先輩としてはどう接し、指導するか悩むもの。離職を防ぐにはどうしたら良いでしょうか。ここでは新入社員がぶつかる4つの壁と、テレワーク特有の悩み、気にかけたい3つの要素を紹介しています。
新入社員がぶつかりやすい4つの壁とは?
新社会人が直面することになる壁には次のようなものがあります。
(1)ビジネスマナーの壁
社会人一年目の新入社員がまず難しいと感じるのは、ビジネスマナーの問題かもしれません。名刺交換でのマナーや、電話応対する際の決まりごとなど、すべて型通りにしなければならないというのは窮屈に感じ、自分が思う通り、自由に行動したいという気持ちと衝突が起こります。
まず、ビジネスマナーは組織の中で多くの人と一緒に仕事をするために必要なことだと理解させることが重要です。そのうえで、マナーといっても難しいものではなく、先輩たちのまねをすればすぐに慣れるものだということを教えてあげましょう。
(2)コミュニケーションの壁
仕事をするうえで、周囲とのコミュニケーションは必要不可欠。特に報告・連絡・相談の大切さは、繰り返し教えられます。しかし新入社員にとっては、先輩や上司に話しかけるということが、まず壁となるようです。忙しそうにしているときに話しかけても良いのか、どうやって話しかければ良いのかというところから問題が始まります。
最初は「申し訳ありません」といったクッション言葉を挟むスキルなどを、自ら実践して見せてあげるのも良いでしょう。質問したいこと、伝えたいことをあらかじめ整理しておくことの必要性はタイミングを見つけて言葉で説明します。
(3)業務知識の壁
新入社員の場合、自社の業務について全体像を把握するというのは難しいことです。最初は、先輩や上司からの指示をこなすだけという、視界が開けない状況が続きます。業界の話題や経営・業績に関する話題などに、ついていけない新入社員も出てくるものと思われます。新入社員にとっては、ストレスがたまるポイントかもしれません。
空いた時間に業界紙を読ませるなど、新入社員が業界に慣れるための手引きをする配慮もときには必要です。
(4)業務管理の壁
仕事を任される段階になると、今度はスケジュール管理の問題が出てきます。複数の業務が目の前に並んだとき、どのように手をつけていくか混乱してしまうことがあります。考え方や判断材料がなければ、パニックを起こしてしまうかもしれません。
それぞれの業務には、重要度や緊急性の有無といった性質の違いがあることをはっきりと理解していない新入社員もいます。重要で緊急性が高いものから手をつけ、あまり重要でなく急がないものは後回しにするといった判断力を身につけてもらいましょう。
コロナ禍の新入社員が抱える不安
期待と不安を抱えて入社する新入社員。コロナウイルスの感染拡大にともなうテレワークの導入で、今までにはなかった不安を感じるようになりました。
・テレワークで孤独を感じる
新型コロナウイルスの感染が広がる中、感染症対策として広がったテレワーク。通勤の必要がなく、業務の効率化にもつながるといわれています。しかし新入社員にとっては、孤独や不安を感じる要因となっているようです。
すでに仕事以外の面でも人間関係ができている社員同士であれば、それほど問題は感じないのかもしれません。しかし、新入社員の場合、人間関係の構築はこれからという状況。オンラインでは仕事上必要なコミュニケーションに限られる傾向もあり、孤独感が強まるようです。
・会社の力になれている実感がない
テレワークでもうひとつ問題となっているのが、仕事に手ごたえが感じられないという点。オフィスから離れた状況では、自分の仕事が会社の役に立っているのか分かりづらいようです。
とくに新入社員の場合、業務全体の流れや様々な部署の関係を把握できていない状況。オンラインの指示に従って仕事をするだけでは、イメージするのも難しいでしょう。上司や先輩からの評価だけが頼りということになります。新入社員のテレワークでは、いつも以上に労いを意識して言葉をかけることも大切なケアと言えそうです。
新入社員の離職率はどのくらい?
このように多くの壁にぶつかることになる新入社員。会社を辞めていくという方も、少なくないようです。ひとつデータを確認しておきましょう。厚生労働省では、「新規学卒就職者の離職状況」を公表しています。
平成29年3月卒業者の状況をみると、「新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率」は、新規高卒就職者で39.5%、新規大卒就職者で32.8%。学校を卒業して就職してから3年以内に、3割から4割の新入社員が辞めていくということになります。理由は様々でしょうが、社会人としてのスタートが上手くいかなかったという方もいるでしょう。
新入社員社の離職を防ぐ三箇条
新入社員社を離職に追い込むものとしては、3つの要因があるとされています。ひとつは「ギャップ」。入社前に抱いていたイメージと、入社後の現実との差が大きいと心が離職に傾きやすいようです。もうひとつはやはり「人間関係」。入社後に先輩や上司からのフォローが少ない、相談しにくいといった状況は孤独感を高めるでしょう。3つ目は「キャパシティー」。自身の能力と比べ、仕事が難しすぎる・簡単すぎるといったミスマッチも、新入社員が離職を考え始める要因。この3つのポイントへのケアが必要です。
「良い見本」の先輩となるために
新入社員を離職させないためには、見本としてついていきたくなるような先輩の存在も重要です。例えば自分の仕事や会社について、将来へのビジョンを持っていること。そして現状に満足せず、新しいことを学び続ける態度。そうした前向きな姿勢を新入社員に見せられれば、新入社員からの支持を集めることができるでしょう。
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