超初心者向け ラグビーのルールとワールドカップの経済効果とは
いよいよ9月に日本で開かれるラグビーワールドカップ。試合を楽しむためにもルールくらいは理解しておきたいもの。今記事では初心者でもわかるラグビーの基礎知識だけでなく、ワールドカップがもたらす経済効果についても解説します。
ラグビーの基礎知識
ラグビーの起源は、イギリスの「ラグビー高校」で1823年に行われたサッカーの試合で、選手の一人がボールを抱えたまま相手ゴールを目指して走りだしたこととされています。
イギリスではサッカー(フットボール)も行われていて、当時はラグビーとサッカーの区別はされていませんでした。1871年になってサッカー団体から脱退する形でラグビーユニオン(ラグビー)が発足し、今日に至っています。
ラグビーは1チーム15人で行われ、相手チームと1つのボールを奪い合い、ゴールラインに向かって相手陣地に攻め入ってポイントを奪い合うというシンプルなゲームです。ボールを持っているプレイヤーの単独突破やキック、チーム一丸となったパスワークや押し合いにより、陣地を広げつつボールを前進させていくところから、「陣取りゲーム」とも呼ばれています。
ラグビーの試合時間は1試合80分(40分ハーフ)です。サッカーと比べると10分短いですが、この試合時間内により多くの得点を得たチームが勝利ということになります。
得点方法とよくある反則
ラグビーの勝敗を決めるのはサッカーと同様「得点」ですが、ラグビーには様々な得点方法があります。ラグビーにおいて最も得点の高いのが「トライ」です。敵地のインゴールと呼ばれるスペースにボールを着地させることにより認められ、トライが成功すると5点を獲得します。
トライが決まると、さらに「ゴールキック」の権利が与えられ、蹴ったボールがゴールポストの内側で、クロスバーより上空を通過すると、2点加算されます。加えて、相手チームの反則に対して得られる「ペナルティキック」でゴールキックを成功させたときと、通常のプレー中にドロップキック(ボールを地面に落とし、跳ね返ったボールを蹴ること)でゴールキックを成功させたときの得点は3点です。
また、ラグビーは「反則」の種類が多いスポーツでもあります。ラグビーのルールで最も重要なポイントは「ボールを自分の前に投げない」ことです。これに違反すると「スローフォワード」という反則になりますので、パスをする際には自分の真横より後ろに投げなければなりません。
ボールを前に投げるだけでなく、ボールを自分より前に落としてしまうのも、「ノックオン」という反則になります。ラグビーボールはアーモンドのような楕円形の形状をしているため、意外にキャッチしづらく、不意に味方からパスが回ってくるとお手玉をしてボールを落としてしまうことがよくあります。
基本的に得点の種類と2つの反則を覚えておけば、初心者でも十分にラグビーを楽しめるでしょう
これさえ知っていればラグビー観戦は面白い!
ラグビーはイギリスが発祥のスポーツであることを説明しました。試合を見ているとスクラム(ノックオンなどの後に、FWの選手8人が固まって、相手のFWと押し合う)をしたり、激しいタックルをしたりと痛々しい場面も多く見受けられますが、実は非常に紳士的なスポーツなのです。試合中は敵同士ですからお互いが勇猛果敢にぶつかり合いますが、試合終了のホイッスルが鳴れば、敵味方関係なく互いを称え合います。これを「ノーサイド」と言います。
試合中のスクラムや選手が単独で走りゴール(トライ)を目指している姿に熱狂するのももちろん楽しいですが、こういった試合後の光景もラグビー観戦の見どころの一つです。
ラグビーワールドカップの経済効果予想
ラグビーワールドカップは、日本国内の12都市(北海道札幌市、岩手県釜石市、埼玉県熊谷市、東京都調布市、神奈川県横浜市、静岡県袋井市、愛知県豊田市、大阪府東大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市、熊本県熊本市、大分県大分市)で、約7週間(2019年9月20日~11月2日)にわたって開催される予定です。1つの都市で行われるのではなく、日本全国で大いに盛り上がるということから、大きな経済効果をもたらすと予想されます。
公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会の調査によれば、訪日する外国人の数はのべ40万人で、ワールドカップが創出する経済波及効果の総額は約4,372億円と見込まれています。ワールドカップに関連する企業(宿泊、交通機関、物販関連、飲食)の利益が上振れする可能性もありますので、今のうちから関連企業の株式に投資してみるのも面白いかもしれません。
ラグビーワールドカップは、試合を楽しむという面でも経済効果を予想して投資をするという面でも楽しめる2019年のビッグイベントです。様々な視点から楽しんでみるのもいいですね。
参考サイト
・公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会|ラグビーワールドカップ2019大会前経済分析レポート 2019.8.21
https://www.rugbyworldcup.com/news/321850
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。