悪口ばかり言う人が近くにいると、自分の気分まで落ち込んでしまいます。職場や友人、近所に住む人などが、悪口ばかり言う人だと疲れてしまうこともあるでしょう。

そのような人は、自分の人生に悪い影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ距離をおくことをおすすめします。

どれだけ明るい人でも長期間にわたって悪口を言われれば、誰でも暗い気持ちになるでしょう。うつ病など心の調子を崩してしまう人もいます。悪口を言っている本人は自覚がない場合でも、言われた側にとっては大きな心の傷になることも少なくありません。

どうしても離れることが難しい場合は、最低限の会話で終わらせるように、メールやチャットを活用する、話しかける際は事前に要点をまとめておくなど工夫しましょう。

悪口ばかり言う人は、どのような心理でこのような行動をとるのでしょうか。自分の保身のためや、自分の立場を守るため、誰かを陥れようと意図的に悪口を言うなど、さまざまな心理が考えられます。

会社の同僚同士や友人同士など、仲間内で悪口を言うのは、共通の敵を作ってつながりを強めようとしている可能性があります。また、自分に自信がないため、周りを蹴落とすことで自分の地位を上げようとしているのかもしれません。

周囲に認められるためには、努力して自分を高めることがベストです。しかし、周りの人をおとしめることで、自分の地位を高めようとする人も残念ながら存在するのです。

このように共通の敵を作って仲間ができたような気になっても、悪口ばかり言う人はかえって自分の評価を下げてしまいます。一見仲間ができたように見えても、ほかの人たちも「自分も悪口を言われるかもしれない」と感じ、結局は信用されず、裏切られる可能性が高くなります。

また、高い理想を持っていて「こうするべきだ」という気持ちが強く、ほかの人にもそれを強いてしまう性格の人もいます。自分の価値観やルールにあわない人に対して非常に厳しく接してしまい、その結果として悪口を言ってしまうのです。

悪口を繰り返す行動は、本人の性格的な傾向に限らず、心身の健康状態と関係している場合もあります。

幼少期や思春期に強いストレスを受けるなど、困難な経験をすると、周囲への共感が持ちにくくなることがあると指摘されています。また、個人の生まれ持つ特性や背景によって、コミュニケーションの傾向が変化することも考えられます。

頻繁に悪口を言う人に対しては、「もしかしたら病気の可能性があるかもしれない」と考えて接することで、少し気持ちが楽になり、より良い付き合い方が見えてくることもあります。

悪口ばかり言う人とコミュニケーションを取ることは、疲れてしまうものです。自分なりのストレス解消方法を持っておくと良いでしょう。

例えば、ちょっとした贅沢やショッピングを楽しんだり、誰かに愚痴を聞いてもらったりなど、好きなことをする時間を作り、自分にあった方法でストレスを解消しましょう。

まず、悪口を真剣に受け止め過ぎないようにしましょう。真正面から受け止めてしまうと、心が潰れてしまうかもしれません。「言わせておけばいい」という気持ちで、なるべく軽く受け流すことを心がけましょう。

また、同じように悪口を言う人になってしまうことに気を付けましょう。一時的に満足感があるかもしれませんが、悪口を言う事で自分の評価を下げてしまいます。同じような立場に立たず、自分のスタンスは崩さないようにしましょう。

ただし、周りに同調して悪口を言わないことで、仲間外れにされるリスクもあります。そのような場合は、沈黙することも対処方法のひとつです。参加しているふりをしながら、同調しすぎないようにして、徐々に距離を取るようにしましょう。

批判ばかりする人は、組織においてもあまり評価されません。一方で、建設的な意見や対案を出し、前向きに行動できる人が重宝されます。悪口を言う人に出会ってしまったら、その人の言葉にとらわれず、適度な距離を保って接するようにしましょう。