ふるさと納税勝ち組、負け組事情
地域ごとの返礼品を受け取れる「ふるさと納税」。毎年、何を選ぶか楽しみにしている人もいるでしょう。今回はみんながどんなふるさと納税を選んでいるのか人気ランキングをご紹介します。
食品の人気No,1はアレ!!
大手ふるさと納税サイトで人気の返礼品カテゴリは、ダントツで1位が肉類。2位が雑貨・日用品、3位は魚介類という結果でした。4位に果物類、5位に米・パンと続きます。
特に人気が高かったのが黒毛和牛や近江牛などのブランド牛。せっかくのふるさと納税、スーパーではちょっと手を出せないようなご当地のお高い食品を選ぶ人が多いようですね。同じようにウナギのかば焼きやカニ、エビなども人気を集めています。高級タオルや工芸品など、日用品もちょっと自分で買うにはためらうお高めアイテムが選ばれているようです。
人気の自治体は?
ふるさと納税で選ばれている自治体は、「コレ!!」という切り札がある自治体がほとんどです。例えば、宮崎県の都城市。都城市の推しはズバリ「肉と焼酎」。宮崎牛や焼酎の人気で総務省発表の平成28年度のふるさと納税受け入れ額ランキングで1位に輝いています。
日本全国から寄付先を選べるため、高知県や北海道など足を伸ばすのが難しいような土地が人気を集めている一方、ふるさと納税が集まりにくくなってしまうのが都市部です。横浜市や名古屋市、世田谷区などはふるさと納税で税金の流出が多くなってしまう自治体。都市部は地方と比較すると魅力的な特産品は用意しにくいため、ふるさと納税では不利になりやすいようです。
ふるさと納税で変わる自治体
都市部が負け組になりつつあるなかで、ふるさと納税を契機にして地方自治体も生まれ変わろうとしています。観光地の入場チケットや交流がある自治体の返礼品を用意するなどの取り組みが進み、名古屋市では名古屋城天守閣の改築を目的にした「金シャチ募金」をスタートしました。
ふるさと納税は返礼品に目が行きがちですが、寄付したお金を何に使われているのかということもわたしたちにとって重要なポイント。豪華な返礼品を用意するだけでなく、気持ちに訴えかけるなど自治体の戦略も多様化しています。
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