楽天証券の株主優待検索より、人気上位10銘柄（2023年9月13日時点）の株主優待を、最低取得金額順に紹介します。

・日本電信電話（9432）｜最低取得金額：1万7,290円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末

日本電信電話（9432）の株主優待では、株式の保有期間に応じてdポイントがもらえます。継続保有2年以上3年未満の株主には1,500ポイント、継続保有5年以上6年未満には3,000ポイントが進呈されます。最低取得金額が2万円以下となっています。

※継続保有の株主のみに贈呈。

・ヤマダホールディングス（9831）｜最低取得金額：4万7,490円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末、9月末

ヤマダホールディングス（9831）の株主優待では、ヤマダ電機で使える500円の割引券（税込合計金額1,000円以上につき1,000円ごとに1枚利用可※）がもらえます。100株保有している場合は、3月末権利確定分で1枚（500円分）、9月末権利確定分で2枚（1,000円分）となります。また、保有株式数に応じて優待内容もグレードアップします。

※一部対象外有り、ほかの値引き券との併用不可。

・楽天グループ（4755）｜最低取得金額：6万10円（100株、2023年9月12日時点終値で計算）｜権利確定日：12月末

楽天グループ（4755）には複数の株主優待があります。まず、保有株式数に応じて500～2,500円相当の楽天キャッシュがもらえます。5年以上継続保有していると、500円増になります。またNBA Rakutenを3カ月無料で利用できるLEAGUE PASSのほか、サービス初回契約の株主を対象として楽天ミュージックのスタンダードプラン90日間無料・楽天マガジン90日間無料などの優待もあります。

優待をもらうには専用サイトでの申し込みが必要なため、株主優待の案内がきたらチェックが必要です。

・日産自動車（7201）｜最低取得金額：6万4,680円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末、9月末

日産自動車（7201）の株主優待では、新車購入時特典で5,000円相当分のデジタルカタログギフトがもらえます。株主が日産車（新車）購入者を紹介した場合は、株主と株主から紹介された購入者それぞれに5,000円相当分が贈呈され、株主が日産車（新車）を購入した場合、10,000円相当分が贈呈されます。

・すかいらーくホールディングス（3197）｜最低取得金額：20万9,450円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：12月末、6月末

すかいらーくホールディングス（3197）の株主優待では、すかいらーくグループで利用できる株主優待カードがもらえます。保有株式数が100株以上で計4,000円分、300株以上で計10,000円分、500株以上で計16,000円分、1,000株以上で計34,000円分の株主優待カードを年間に獲得できます。

・オリックス（8591）｜最低取得金額：28万1,450円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末

オリックス（8591）の株主優待では、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる株主カードと、100株以上の保有でオリジナルカタログギフトである「ふるさと優待」がもらえます。100株以上を３年以上継続保有の場合、ふるさと優待はワンランク上のカタログが届きます。

なお、オリックス（8591）の株主優待制度は2024年３月31日をもって廃止されることが決定しています。ラストチャンスに向けて、チェックしてみてください。

・イオン（8267）｜最低取得金額：29万7,850円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：2月末、8月末

イオン（8267）の株主優待では、権利確定日に株式を保有していた株主に対し、オーナーズカードが発行されます。イオンやマックスバリュでのお買い物の際にカードを提示すると、合計金額に応じたキャッシュバックが受けられます。キャッシュバック率は保有株式数で異なり、100株～400株の場合は3％です。半年に1度集計され、引換券を持ってイオン系列店のレジに行くと現金が受け取れます。

ほかにもイオンシネマやスポーツオーソリティなどでのお会計時の割引の特典もあります。また、３年以上継続保有しており1,000株以上保有している場合には、イオンギフトカードももらえるようです。

・日本航空（9201）｜最低取得金額：30万1,400円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末、9月末

日本航空（9201）では、株主割引券と旅行商品割引券がもらえます。株主割引券は国内線を50％割引で利用することができ、保有株式数に応じた枚数が発行されます。さらに3年連続の継続保有で、保有株式数に応じた追加発行もあります。旅行商品割引券は、JALパックツアー商品とJMBツアー商品が、正規旅行代金からそれぞれ7%割引、5%割引、ダイナミックパッケージが正規旅行代金から2%割引で利用できる優待です。こちらも保有株式数に応じた枚数が発行されます。

・ANAホールディングス（9202） ｜最低取得金額：33万600円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末、9月末

ANAホールディングス（9202）の株主優待では、100株以上保有で、保有株式数に応じた枚数の株主優待番号ご案内書がもらえます。この株主優待番号ご案内書はANA国内線の搭乗優待制度で、国内営業路線を片道１区間株主優待割引運賃で利用可能です（※）。そのほか、ANAグループ優待券（優待クーポン 18枚）の入った冊子が1冊発行されます。

※他航空会社が運航するコードシェア便に一部対象外路線あり。
※混雑状況により販売座席数に制限あり。

・KDDI（9433）｜最低取得金額：45万500円（100株、2023年9月12日終値で計算）｜権利確定日：3月末

KDDI（9433）では、全国のグルメから好きな商品を1点選べるカタログギフトがもらえます。保有株式数が100株以上で3,000円相当、1,000株以上で5,000円相当のカタログギフトが送られ、５年以上継続保有で送られてくるカタログギフトがワンランク上になります。

優待内容は2023年9月時点のもので、株価は2023年9月12日終値です。

株主優待にはいくつか注意点があります。

株主優待をもらうには、権利確定日にその株式を保有している必要があります。しかし、権利確定日に株式を購入しても間に合いません。重要なのは権利確定日の3営業日前の、権利付き最終日です。この日に保有していれば、株主優待の権利が得られます。

株主優待を受けられる最低株式数は、銘柄によって異なります。原則100株を単元株として購入できますが、銘柄によって200株以上から優待を獲得できる場合もあるので必ずチェックしましょう。

月末に権利が確定しても、優待が届くまでにはそれから約3～４カ月かかることもあります。また、銘柄によっては「1年以上の保有が必要」のような長期保有を条件としているところも。株主優待を目当てに株を購入する場合は注意しましょう。

食事券や割引券のような株主優待には、多くの場合有効期限が設定されています。その日までに使い切らないと失効してしまうので、行きづらい遠方のお店より近くのお店の優待を狙うのが良いでしょう。

株主優待をもらっても、それ以上に株価が下がってしまったら、結果的に損になる可能性もあります。株価が大幅に下がった時、そのまま保有し続けるのか、損切りするのか、つなぎ売りするのか、などもあらかじめ検討しておくと慌てずにすむでしょう。

株主優待は、企業側が廃止にすることがあります。気付いたら廃止になっていたということもあるので、企業のホームページなどをチェックしておくと安心です。

株主優待だけでなく、配当金の受取も株式投資の楽しみのひとつです。例えば、同じような株価の銘柄で、A株はプリペイドカード500円分の優待で配当金0円、B株は優待なしで配当金1,000円だったら、B株のほうが利回りが高くなります。株主優待だけにとらわれず、配当金や今後の企業の成長性も見ておきましょう。

株主優待がもらえる株を持っていると、優待が届くのが楽しみになります。企業によっては、長期保有している人向けにプラスの優待を提供していることもあります。1度買ってすぐに手放すのではなく、長く保有することも考えてみてはいかがでしょうか。

楽天証券などの証券会社では、株主優待がもらえる企業への投資ができます。
応援したい企業や株主優待が気になる企業を、各企業や証券会社のホームページでチェックしてみてはいかがでしょうか。