インデックスファンドの意味とは。どんな場合に選ぶとお得なのか検証

リリース日:2019/05/09 更新日:2024/09/10

東証株価指数のような、指標に価額が連動するインデックスファンド。ここでは、これから資産形成を始めようとする方に向け、意味を詳しく説明します。また、利用のタイミングやリスクについても解説しています。

インデックスファンドの意味とは。どんな場合に選ぶとお得なのか検証

もくじ

・インデックスファンドの意味とは

・インデックスファンドはどんな場合に適しているの?

・インデックスファンドのデメリットとは

インデックスファンドの意味とは

インデックスファンドの意味とは

先述したとおり、金融資産には定期預金や個人向け国債、株式や投資信託などがあります。インデックスファンドは、このなかの投資信託に含まれる金融商品です。それでは、投資信託とは何でしょうか。株式と比べるとわかりやすくなります。

 

資産形成のために株式を購入しようとしたとき、まずは企業の業績について調べることからスタートするでしょう。数ある株式から買うべき銘柄を選び出す必要があり、それなりの知識と労力が必要となります。一方の投資信託では、多くの投資家からお金を預かり、ファンドマネージャーと呼ばれる資産運用の専門家が運用。売買のマネジメントはこのファンドマネージャーに任せることが可能です。

 

ファンドマネージャーは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった指数と連動するように運用します。これらの指数が上昇すると、ファンドの価額も同じように上がるということ。ちなみに指数を英語で言うとインデックス(Index)になります。

 

指数には海外株式や国債、不動産などもあります。投資初心者の方には、国内株式市場の指数に連動するタイプのインデックスファンドがわかりやすいかもしれません。

 

・東証株価指数(TOPIX)とは

東証株価指数(TOPIX)とはどういうものなのか、もう少し詳しく説明しましょう。TOPIXは、東京証券取引所の第一部上場株式銘柄を対象として算出している株価指数です。つまり TOPIXに連動するインデックスファンドを購入するということは、「東証一部に上場する全銘柄に資金を分散して投資」するのに近い状態になります。

 

TOPIXや日経平均といった指数に連動するタイプを選べば、普段のニュースから資産の状況を把握することが可能です。ニュースでは指数が変動した理由についても解説してくれます。実際の運用はファンドマネージャーに任せることができ、投資家の労力はほとんどかかりません。価格の上下やこれからの見通しなど、客観的に自分の資産状況を知ることができるでしょう。

インデックスファンドはどんな場合に適しているの?

インデックスファンドはどんな場合に適しているの?

金融商品の選択では、自分のリスク許容度・金融リテラシー・目的とするライフイベントを考慮することが大切です。TOPIXなどに連動するインデックスファンドでは、多くの株式に資金が分散され、リスクは小さくなります。大きな価格変動を好まない方に向いていると言えるでしょう。金融リテラシーの面では、個別の株式を調査する必要がなく、複雑な知識は求められません。

 

またインデックスファンドとの特徴として、信託報酬が低めという点があります。信託報酬は、投資信託を管理・運用するための経費です。毎年、預けたお金のなかから引かれます。この経費が低いことは、長期的な運用を有利にするでしょう。

 

ただし目的とするライフイベントも、遠めの将来にあるものを考える必要があります。たとえば自宅のリフォームやリタイア時期の旅行、子どもの結婚資金の援助などです。積み立てが進んだところでインデックスファンドの値上がりを待ち売却することで、ライフイベントを豊かにできるでしょう。

 

それでは、どんなタイミングで始めれば良いのでしょうか。インデックスファンドを利用した資産形成では、毎月の積み立てを想定します。毎月同じ金額で投資信託を買うことは、ドルコスト平均法と呼ばれる手法。価額が安い月には多くの口数が買えて、逆に価額が高い月では購入する口数が少なくなります。このことから購入価額の平均を下げる効果があり、将来的に利益が出やすくなるでしょう。

 

長期投資を行うのであれば、この効果を活用するためにも思い立ったタイミングでインデックスファンドの積立購入を始めるのがベターと言えます。




インデックスファンドのデメリットとは

インデックスファンドのデメリットとは

定期預金や個人向け国債と比較した場合、デメリットとなるのは元本割れのリスクです。近い将来のライフイベントに向けた貯蓄には、あまりオススメできません。元本割れでの売却を強いられる可能性があるためです。数年後に控える教育資金や、住宅購入の自己資金などの形成には向かないでしょう。

 

またインデックスファンドのなかには、海外株式市場や不動産市場を対象としたものもあります。手軽に購入できる一方で、知識が不足している場合にはデメリットが大きくなるかもしれません。値動きの要因などを理解していないと、自分の資産の状態が把握できず、心理的なストレスを感じる可能性があります。

 

長期的な資産形成には、こうした心理面での安定性も考慮しなければなりません。将来に備えた資産形成の手段として、スタートさせるなら思い立ったが吉日です。初心者向けのインデックスファンドも多くあるため、まずは自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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