仮想通貨(暗号資産)取引の始め方|通貨の種類、おすすめ販売所を比較・解説

リリース日:2021/10/01 更新日:2024/09/25

仮想通貨(暗号資産)は、現物のない電子データ資産で、ネット上での送金や決済、取引所での売買が可能です。値動きの大きさから、注目が集まっています。ここでは交換業者の選び方や、取引を始める方法、注意点などを解説しています。

仮想通貨(暗号資産)取引の始め方|通貨の種類、おすすめ販売所を比較・解説
  1. 仮想通貨とは
  2. 仮想通貨の種類は?
  3. 仮想通貨交換業者は?
  4. 仮想通貨取引の始め方は?
  5. 口座開設方法は?
  6. 仮想通貨の購入時の注意点は?

仮想通貨とは

仮想通貨とは

・仮想通貨(暗号資産)の定義
仮想通貨(暗号資産)とは、現物のない電子データ資産のことです。インターネット上で取引可能な財産的価値のことをいいます。主にブロックチェーンと呼ばれる仕組みによって管理され、ネット上での送金や決済、取引所での売買に利用されています。代表的なものとしてよく知られているものにビットコインやイーサリアムがあります。

 

「資金決済に関する法律」では、仮想通貨(暗号資産)の性質を次のように定義しています。

 

(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

・仮想通貨(暗号資産)の利点や注意点
仮想通貨(暗号資産)の利点は、銀行などの第三者を介することなく、送金や決済ができること。一般的に仮想通貨(暗号資産)は「交換所」や「取引所」と呼ばれる業者を通じて、取得したり換金したりします。暗号資産交換業は、金融庁・財務局から登録を受けた業者だけができると定められているので、利用の際にはチェックするようにしましょう。

 

仮想通貨(暗号資産)は法定通貨ではないということも、知っておきたいところです。国や中央銀行が発行したものでもなく、価値の裏付けとなる資産もありません。円などの法定通貨を入金して決済に使用する、プリペイドカードなどとも区別されます。市場での価格変動が思いのほか大きくなることがあるので注意が必要です。

・仮想通貨(暗号資産)の呼称について
ビットコインやイーサリアムなどを説明する際には「仮想通貨」と「暗号資産」、今のところ2つの呼び方が存在しています。もともと「仮想通貨」と呼ぶのが一般的でしたが、2020年の金決済法の改正により、法令上の呼び方は「暗号資産」になりました。G20会議の共同声明などでも「暗号資産」という表現が使用されています。

まだ「暗号資産」という言葉が一般に定着していないこともあり「仮想通貨(暗号資産)」や「暗号資産(仮想通貨)」のように表記されるケースが多くなっています。

 

・仮想通貨(暗号資産)が法定通貨になる国も
2021年6月に、中米エルサルバドルで9月7日からビットコインの法定通貨化が施行されると報じられました。ビットコインの法定通貨採用は世界初となるそうです。

 

エルサルバドルは、海外に在住する労働者からの送金に大きく依存している国です。海外からの送金が600億ドル(約6,600億円)とGDPの約2割を占めています。海外からの送金に銀行を使うと、ネックになるのが高い送金手数料。仮想通貨(暗号資産)ではこの手数料が小さくなるため、人々にメリットがあると判断したようです。

仮想通貨の種類は?

仮想通貨の種類は?

仮想通貨(暗号資産)には様々な種類があります。2021年9月現在、2,500種類以上の仮想通貨(暗号資産)が存在すると言われており、それぞれ特徴があるので、知っておくと取引の際に役立つでしょう。取引される際の価格にも違いがあります。ここでは5種類の仮想通貨(暗号資産)について説明します。

 

・ビットコイン (Bitcoin:BTC)
仮想通貨(暗号資産)のなかで、もっともよく知られているのはビットコインでしょう。仮想通貨(暗号資産)の代名詞のようにも使われています。2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物が発表した論文にもとづき、2009年に運用がスタートしました。

 

ビットコインには発行上限が決められていて、2,100万枚に設定されています。ここ1年の値動きをみると、1BTCが100万円前後から600万円台と大きな値幅となりました。2021年8月には400万円前後で推移しています。

 

・ライトコイン(Litecoin:LTC)
2011年に登場したライトコイン。ビットコインでみられた取引処理速度の問題を解決する目的で開発されました。取引の承認作業にかかる時間が短縮されています。最近1年のチャートをみると、1LTCは5,000円前後から4万台での値動き。2021年8月には1万円台後半で取引されています。

 

・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)
2017年にビットコインからのハードフォークによって誕生したのがビットコインキャッシュです。ハードフォークというのは、仮想通貨(暗号資産)の仕様が変更されることで、新しいタイプのものが派生すること。ビットコインキャッシュはビットコインの処理速度の問題を解決する目的で作られました。

 

ビットコインからハードフォークすることで登場したものには、ほかにも「ビットコインゴールド」・「ビットコインダイヤモンド」・「ビットコインシルバー」などがあります。

 

ビットコインキャッシュの最近1年における値幅は、1BCHあたり2万円台~17万円台。こちらも大きな値幅となっています。2021年8月には6万円台の値動きがつづいています。

 

・イーサリアム(Ethereum:ETH)
イーサリアムの運用が始まったのは2014年。「スマートコントラクト」という機能が特徴となっています。これはブロックチェーン上で契約などが可能になる技術。情報改ざんの防止にも役立ちます。

 

昨年から1年間の値動きをみると、1ETHは4万円台~40万円台。この1年は、仮想通貨(暗号資産)の値幅が大きくなりました。直近では30万円台での推移となっています。

 

・リップル(Ripple:XRP)
リップルは2013年に配布が開始されました。リップル社が中心となって開発・管理しているのが特徴です。国際的な送金の時間短縮・低コスト化を目指して開発されています。こちらもこの1年で、1XRPあたり20円前後から200円台までと、大きく値が動きました。2021年8月には、100円前後の推移となっています。




仮想通貨交換業者は?

仮想通貨交換業者は?

このように仮想通貨(暗号資産)は、新しい技術を使った送金・決済手段として登場しました。ときに大きな値動きをみせながら、市場で取引されています。これは、ほかの資産と同様に、取引を通じて利益を出せる可能性があるということです。仮想通貨(暗号資産)を売買するには、交換業者を利用します

 

交換業者を選ぶ際には、まず基本的に、金融庁・財務局への登録がなされているか確認しましょう。過去に行政処分を受けていれば、その内容もチェックしておきたいところです。

 

その上で取り扱っている仮想通貨(暗号資産)や手数料、最低購入額、レバレッジ取引の有無などを比較すると良いでしょう。レバレッジ取引、つまりFXのような証拠金取引ができれば、仮想通貨(暗号資産)が値下がりする局面でも利益を出せます。いくつかの交換業者の特徴をリストアップしておきます。

 

・楽天ウォレット
楽天ウォレットでは現物取引と証拠金取引ができ、証拠金取引のレバレッジは2倍です。取り扱っている仮想通貨(暗号資産)は5種類で、取引手数料は無料。現物取引での最小取引金額は100円、最低売却数量はビットコインの場合、0.0001BTCとなっています。ビットコインは大きく値を上げましたが、このように小さな単位での取引が可能です。

 

・コインチェック
コインチェックはレバレッジ取引に非対応です。銘柄数は17種類で、取引手数料は無料。ビットコインの最低購入額は500円相当額からとなっています。

・GMOコイン
GMOコインでは、現物取引とともにレバレッジ取引も可能です。取り扱う仮想通貨(暗号資産)は14種類。現物販売所での取引手数料は無料ですが、現物取引所を使った場合は、-0.01%~0.05%の手数料が発生します。ビットコインの最低購入額は、0.00005BTCです。

・DMM Bitcoin
DMM Bitcoinの場合、レバレッジ取引が利用できます。銘柄の数は12種類で、取引手数料は無料です。最低購入額は0.001BTCです。

・取引所方式と販売所方式の違い
仮想通貨(暗号資産)の現物取引には、取引所方式と販売所方式があります。

 

取引所方式:取引所が仲介(売買の相手がほかの投資家)
販売所方式:売買の相手が交換業者

 

となります。利用の際には、違いを知っておくと良いでしょう。\

 

仮想通貨(暗号資産)の交換業者を選ぶ際には、安全性を見極めるとともに、サービス内容の違いを把握しておくことが重要です。アプリの使いやすさも、大切なチェックポイントです。

仮想通貨取引の始め方は?

仮想通貨取引の始め方は?

まずは、どれだけの資金を仮想通貨(暗号資産)に投資できるか確認しましょう。上限を決めておけば、大きな失敗を防げます。緊急用の資金や老後資金、教育資金、住宅取得に向けた資金の準備を優先しましょう。その上で余裕資金となる金額が、仮想通貨(暗号資産)に投資できる金額となります。

 

始める際には、まず仮想通貨(暗号資産)の特徴や種類、値動きなどの情報をチェックしておくことも必要です。新しい形の資産なので、注意しておきたい点も多くあります。取引に使用する交換業者を選んだら、口座を開設しましょう。売買に必要な資金を入金すれば、仮想通貨(暗号資産)の取引を始めることができます

口座開設方法は?

口座開設方法は?

口座開設の手順は各社それぞれですが、ここでは「楽天ウォレット」のケースを紹介します。「楽天ウォレット」のサイトの「口座開設はこちら」をクリックしたら、まずは楽天のIDとパスワードでログインしましょう。各種交付書面が表示されるので、確認してチェックします。そしてメールアドレスなど顧客情報を入力します。

 

次に本人確認をおこなうのですが、楽天銀行に口座を持っていれば必要ありません。楽天銀行からは、楽天ウォレットへのリアルタイム入金もできて便利です。口座がない場合は、必要書類とスマホを使った「らくらく本人確認」にすすみましょう。最短で、口座開設したその日から取引を始められます。

楽天証券だけじゃなくて、楽天ウォレットの利用でも楽天銀行はお得なのね!すごいわ

仮想通貨の購入時の注意点は?

仮想通貨の購入時の注意点は?

仮想通貨(暗号資産)は、新しく登場した形の資産で、値動きも大きく注目が集まっています。これに便乗した詐欺まがいの行為も増えているので、注意したいところです。金融庁・財務局に登録してある業者を利用し「必ず値上がりする」などの情報に惑わされないようにしましょう。価格変動による損失のリスクについても理解が必要です。

 

価格変動やセキュリティのリスクを理解し、その上で余裕資金に限定した取引を意識しましょう。仮想通貨(暗号資産)の取引では、リスクもあるのですがそれと同時に、さらに資産を増やせるという可能性もあるのです。

 

仮想通貨(暗号資産)に興味を持ち、少額からでも投資をスタートしてみたいと感じたら、「楽天ウォレット」をチェックしてみましょう。楽天銀行口座があれば連携すると便利です。リアルタイムで入出金が反映されます。

 

さらに楽天ポイントを仮想通貨に交換することも可能。保有する楽天ポイントの範囲内で仮想通貨への投資をする、といったルールでチャレンジすることもできるでしょう。様々な仮想通貨に分散投資しておけば、どれかがニュースになるような値動きをみせてくれるかもしれません。

このテーマに関する気になるポイント!

  1. 仮想通貨とは?
    現物のない電子データ資産で、ネット上での送金や決済、取引所での売買に利用します。主にブロックチェーンと呼ばれる仕組みによって管理されています。


  2. 仮想通貨の種類は?
    世界には2,500種類以上の仮想通貨(暗号資産)がありますが、そのなかでもビットコイン (BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)などが有名です。

  3. 仮想通貨交換業者は?
    仮想通貨(暗号資産)の取引に利用します。扱う仮想通貨の種類や手数料、レバレッジ取引の有無などをチェックして選びましょう。

  4. 仮想通貨の始め方は?
    投資可能額を決め、取引に利用する交換業者に口座を開き、投資資金を入金します。

  5. 口座開設方法は?
    通常本人確認が必要です。「楽天ウォレット」での口座開設の際に、楽天銀行に口座を持っていれば、本人確認は不要となります。

  6. 仮想通貨の購入時の注意点は?
    金融庁・財務局に登録してある業者を利用し「必ず値上がりする」などの情報に惑わされないようにしましょう。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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