【新NISA投資シミュレーション】積立金額別の運用結果や注意点を解説

リリース日:2024/06/21 更新日:2024/06/21

2024年1月に新NISAが開始し、資産運用を始めようと考えている人もいるでしょう。新NISAは非課税保有期間が無期限化されたり、非課税投資枠が増額されたりと、2023年までのNISAから大きく内容が変わっているので、実際にNISAを始める際には、投資シミュレーションをしてイメージをつかむと良いでしょう。

ここでは、NISAで積み立てたときのシミュレーション結果や、シミュレーションを行う際の注意点などを解説していきます。

  1. 新NISAとこれまでのNISAの違い
  2. シミュレーション前に決めるべき前提条件
  3. NISAで積み立てたときの投資金額別のシミュレーション
  4. NISAで積み立てたときの目標金額別のシミュレーション
  5. 新NISAの投資シミュレーションで注意すべきポイント
  6. 新NISAを始める前にシミュレーションで具体的なイメージをつかもう

新NISAとこれまでのNISAの違い

新NISAとこれまでのNISAの違い

2024年からスタートした新NISAの主な特徴として、以下の6点が挙げられます。

 

  • 口座開設期間の恒久化
  • 年間投資枠が増枠
  • 非課税保有期間の無期限化
  • 非課税保有限度額の増枠
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
  • 非課税保有限度枠の再利用が可能

口座開設はいつでも可能で、これまでの制度と比べて使いやすい内容となっています。

 

新NISAと従来のNISAの違いをそれぞれ下表にまとめました。

新NISAと従来のNISAの違い

従来のNISA 新NISA
つみたてNISA 一般NISA つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資枠 40万円 120万円 120万円 240万円
非課税保有期間 20年間 5年間 無期限
非課税保有限度額 800万円 600万円 1,800万円
(うち成長投資枠は1,200万円まで)
口座開設期間 2023年12月まで 恒久化
投資対象商品 長期積立・分散投資に適した一定の投資信託(※金融庁の基準を満たしたもののみ) 上場株式・投資信託など 長期積立・分散投資に適した一定の投資信託(※金融庁の基準を満たしたもののみ) 上場株式・投資信託など
非課税保有限度枠の再利用 不可
制度の選択 いずれか一方を選択 併用可能
年齢 18歳以上 18歳以上
 

シミュレーション前に決めるべき前提条件

シミュレーション前に決めるべき前提条件

NISAのシミュレーションをする前に、以下の条件を決めておきましょう。

 

  • 投資金額はいくらにするか
  • 目標金額をいくらに設定するか
  • 投資期間はどのくらいにするか

つみたて投資枠は年間120万円まで可能なため、月額にすると10万円が限度額になります。一方、成長投資枠は年間240万円まで利用可能です。家計状況を考慮しながら、無理のない金額を設定しましょう。

 

目標金額については、お金を貯める目的に応じて必要な金額を決めることが大事です。いつまでに準備が必要かを考えると、投資期間もおのずと決まるでしょう。

 

つみたて投資は、複利効果により資産を効率的に増やしやすい仕組みとなっています。シミュレーション前に、複利効果についても知識を深めておくと良いでしょう。

 

「複利」とは、投資や預金などで得た収益を、当初の元本にプラスして運用することで得られる利益のことです。例えば、10万円の元本を利回り10%で運用したとき、1年間での利益は1万円です。次の1年間も同様に利回り10%で運用したとき、10万円の元本のみを運用していれば、同じようにまた1年間で1万円の利益となります。ところが、元本と1年目の利益を足した11万円を運用すると、今度は11万円に10%の利益がつくため、2年目の利益は1万1,000円となり、元本のみで運用する場合よりも利益が1,000円多くなります。このように、利益を元本にプラスして運用していくことで膨らむ運用益のことを、複利といいます。




NISAで積み立てたときの投資金額別のシミュレーション

NISAで積み立てたときの投資金額別のシミュレーション

NISAでの積み立てで、毎月の積立金額を1万円・5万円・10万円に設定した場合、それぞれ投資期間10年・20年・30年でどのくらいの資産が形成できるのかをシミュレーションしてみましょう。

 

なお、利回りは3%・6%・8%の3パターンとし、シミュレーションには 金融庁の「つみたてシミュレーター」を利用します。

 

※シミュレーション結果はあくまで過去のデータ等に基づいて試算を行うもので、将来の結果を約束するものではありません。

毎月1万円投資した場合

毎月1万円ずつを投資した場合に想定される結果は、以下のとおりです。なお、積立元金は10年で120万円、20年で240万円、30年で360万円です。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
積立元金 120万円 240万円 360万円
3% 140万円 328万円 583万円
6% 164万円 462万円 1,005万円
8% 183万円 589万円 1,490万円
 

毎月1万円ずつの少額投資で利回り3%でも、10年間で20万円の利益が得られる見込みとなります。20年間続ければ、90万円に近い利益が得られる試算です。

 

また利回り6%で20年間運用を続ければ、積立元金とほぼ同額の利益を得られるシミュレーションになります。

 

20年、30年と運用が長期になるほど、複利の効果で得られる利益が増える可能性があるでしょう。

毎月5万円投資した場合

毎月5万円ずつを投資した場合に想定される結果は、以下のとおりです。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
積立元金 600万円 1,200万円 1,800万円
3% 699万円 1,642万円 2,914万円
6% 819万円 2,310万円 5,023万円
8% 915万円 2,945万円 7,452万円
 

毎月の積立額が5万円になると、1万円の場合よりもさらに大きな利益が想定されます。利回りが3%でも10年間運用することで約100万円の利益となり、6%では200万円以上の利益が得られることがわかります。 30年間利回り8%で運用した場合にいたっては、5,000万円以上の利益が出る試算です。老後に必要な資金についてたびたび話題になりますが、若いうちからコツコツ積み立てることの重要さがこの結果からわかるでしょう。

毎月10万円投資した場合

毎月の最高金額、10万円ずつを投資した場合のシミュレーション結果は以下のとおりです。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
積立元金 1,200万円 2,400万円 3,600万円
3% 1,397万円 3,283万円 5,827万円
6% 1,639万円 4,620万円 1億45万円
8% 1,829万円 5,890万円 1億4,904万円
 

毎月10万円ずつ投資した場合、利回り3%でも10年間で200万円に近い利益が想定され、20年間では900万円近くの利益が得られる見込みです。

 

利回り6%になると10年間で400万円超、20年間では2,000万円超の利益が得られる可能性があります。

 

また、6%以上の利回りで運用が続いた場合、30年間では資産が1億円を超える結果となりました。

NISAで積み立てたときの目標金額別のシミュレーション

NISAで積み立てたときの目標金額別のシミュレーション

目標金額が決まっている場合、毎月いくらずつを投資すれば良いのかシミュレーションしてみましょう。


目標金額500万円・1,000万円・3,000万円の場合を、それぞれ利回り3%・6%・8%で運用するとします。

目標500万円の場合

目標金額500万円の場合の、毎月の投資金額のシミュレーション結果は以下のとおりです。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
3% 3万5,781円 1万5,230円 8,581円
6% 3万511円 1万822円 4,978円
8% 2万7,331円 8,489円 3,355円
 

投資期間10年で500万円を目指す場合、利回りが3~8%では毎月3万円前後の投資金額が必要ですが、20年で目指す場合は1万円前後で足ります。


30年以上の長期で運用予定であれば、500万円の達成に必要な月々の積立金額は5,000円前後となり、無理の少ない金額といえるでしょう。

目標1,000万円の場合

目標金額1,000万円の場合の、毎月の投資金額のシミュレーション結果は以下のとおりです。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
3% 7万1,561円 3万460円 1万7,161円
6% 6万1,021円 2万1,644円 9,956円
8% 5万4,661円 1万6,978円 6,710円
 

目標金額1,000万円を10年間で達成するには、利回りが3~8%では毎月5万円~7万円ほどの投資金額が必要です。家計にゆとりがなければ負担になる可能性があるでしょう。

 

しかし、20年間で達成を目指す場合は毎月2万円~3万円ほどになるため、比較的取り組みやすい投資金額といえます。

目標3,000万円の場合

老後に必要なお金は2,000万円とも、それ以上ともいわれています。老後資金の形成にはiDeCo(個人型確定拠出年金)という非課税制度もありますが、いざという時のためにすぐに引き出せるNISAで備えたいという方もいるでしょう。

 

目標金額3,000万円の場合の、毎月の投資金額のシミュレーション結果は以下のとおりです。

利回り 投資期間
10年 20年 30年
3% 月々の上限を超える 9万1,380円 5万1,482円
6% 6万4,930円 2万9,866円
8% 5万933円 2万130円
 

10年間で3,000万円を目指す場合、つみたて投資枠の年間投資枠内である年間120万円では目標を達成できない試算です。3,000万円を目標とする場合、最低でも20年以上の長期で計画を立てるほうが、負担が少ないでしょう。10年以内に3,000万円を目指したい場合は、年間投資枠240万円の成長投資枠との併用も選択肢に入れると良いでしょう。

 

毎月の積立金額が大きいほど、また積立期間が長いほど、複利効果で利益が増える可能性が大きくなるため、より効率良く運用ができます

新NISAの投資シミュレーションで注意すべきポイント

新NISAの投資シミュレーションで注意すべきポイント

新NISAの投資シミュレーションをする際には、注意すべきポイントがいくつかあります。新NISA制度を上手に活用するために、注意点を確認していきましょう。

明確な目的や目標を設定する

新NISAで資産運用をする目的を明確にしましょう。資金形成をする目的は、子供の教育資金・住宅購入・老後生活の準備などさまざまです。

 

目的を明確にしたうえで、いつまでにどのくらいの資産を形成したいのか、明確な目標を立てることで計画的に資産運用ができます

シミュレーションをもとに実現可能な運用方法を考える

新NISAで資産運用するなら、できるだけ大きな利益をあげたいと思うでしょう。

 

しかし、実現可能な運用か検討することが大切です。あまりにも現実味のない目標金額に設定すると、途中で投資をやめてしまう可能性があります。

 

目標金額が高ければ、毎月の投資額も高額になります。現時点では家計から捻出して問題なくとも、数年後に子供の教育費や住宅ローンの返済などで出費が増える可能性が考えられるでしょう。

 

今後のライフプランなども考慮して、継続的に投資可能な金額を設定することをおすすめします。

シミュレーションどおりにいくとは限らない

シミュレーションは過去や現時点での実績をもとにしたものであり、将来実際に得られる利益を保証するものではありません。この点を常に意識することが大切です。

 

実際に投資を行うと、シミュレーションよりも低い利回りになり、損失が出る可能性もあります。逆に、シミュレーションよりも高い利回りになり、想定以上の利益が得られる可能性もあります。

 

今後の運用状況がどのように推移するのかはわからないため、シミュレーションどおりにならないケースもあると心得ておきましょう。

長期分散投資を心がける

投資のリスクを軽減するには、長期分散投資が基本とされています。

 

つみたて投資枠は、積立期間に気を付ければ、長期分散投資がしやすい商品が対象になっています。すぐに利益が出ないからといって早期解約をせずに、長期間での資産形成を目指しましょう

 

成長投資枠は、ハイリスク・ハイリターンなものに一点投資するよりも、リスクの低いものを組み入れて複数の銘柄に分散投資をすると、リスク軽減に効果があります。

新NISAを始める前にシミュレーションで具体的なイメージをつかもう

新NISAを始める前にシミュレーションで具体的なイメージをつかもう

これから新NISAを始める人は、まずシミュレーションで具体的なイメージをつかむことから始めてみましょう。シミュレーションは将来の利益を約束するものではありませんが、資産を増やすイメージがつきやすいです。

 

シミュレーションをする際には、投資金額や投資期間、目標金額などを決めたうえで行いましょう。その際に、現実的に可能な条件を設定することがポイントです。

楽天証券は、NISAでの取引手数料が無料のほか、条件に応じて楽天ポイントが進呈されます。また、投資初心者向けの参加費無料のオンライン・会場型セミナーなどの、投資をサポートするサービスも豊富にあります。

 

※この記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 新NISAとこれまでのNISAの違いは?

    新NISAから非課税保有期間が無期限化され、非課税保有限度額が1,800万円まで拡大されました。また、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になったなどの変更点があります。

  • シミュレーションをする前に決めるべきことは?

    投資金額や投資期間、目標金額などを決めると良いでしょう。

  • シミュレーションする際に気を付けることは?

    明確な目標を立てること、現実可能な運用方法かを考えること、長期分散投資を心がけることなどがあります。

  • シミュレーションどおりの利益を得られるの?

    シミュレーションはあくまでも試算です。実際の運用成績を約束するものではありません。

木内菜穂子
この記事を書いた人
木内菜穂子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

金融機関や税理士事務所勤務での知識を生かし、FP1級、AFP、日商簿記2級などの資格を取得しました。現在は、金融・保険をメインとしたライターとして執筆活動をしています。お金に関する情報をわかりやすくお伝えできるよう日々努めています。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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