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資産約2億円の兼業投資家に聞く!高配当株投資で年間600万円の不労所得を得る方法

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

働かずに得る収入を「不労所得」と言いますが、「不労所得があれば、仕事をせずに生きていけるのに」と夢想したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回お話を伺ったのは、月に50万円ほどの不労所得を得ている「けんぎょう投資家」、なのなのさんです。なのなのさんがメインとしている高配当株の魅力、生活できるだけの不労所得を得ながらも仕事を続けている理由など、たっぷりお話を伺いました。

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- 大学生時代に投資デビュー。資産1億9,000万円「なのなのさん」とは
- ファクターを集めて、会社の伸びを予測する。高配当株投資の魅力
- 脱サラして不労所得生活を目指すのは正解?なのなのさんの見解は
- とりあえず投資を始めよう、まずはそれから
大学生時代に投資デビュー。資産1億9,000万円「なのなのさん」とは
マネ活編集部:まずは自己紹介をお願いします。
なのなのさん:平日に仕事をしながら投資をしている個人の「けんぎょう投資家」で、SNSでも発信しています。投資を始めたのは大学1年生の頃で、もう20年以上になります。
マネ活編集部:投資により不労所得を得られているそうですが、現在はどれぐらいの金額を得ていらっしゃるのでしょうか。
なのなのさん:年間600万円ほどで、月に換算すると50万円程度です。
マネ活編集部:初心者の方からすると、なかなかインパクトのある金額ですね。現状の投資スタイルを教えていただけますか?
なのなのさん:日本株とアメリカ株に幅広く分散投資をしています。日本株が55%、アメリカ株が30%、REITが12%、現金その他が3%程度です。アメリカ株への投資を始めたのは2019年10月ごろからで、そこから少しずつ増やしてきました。歴史的に見ても、アメリカ株は日本株よりパフォーマンスが高く、多くの配当金を出す傾向があるので、ポートフォリオからは外せないと考えています。アメリカ株投資を始めた頃は個別株にも投資をしていたのですが、日本株よりも情報を入手しにくかったり、IR情報の細部がわからなかったりすることもあり、今は新規で買う場合はインデックス型の投資信託を選んでいます。ただ、最近の中心は日本株です。
マネ活編集部:それはなぜですか?
なのなのさん:まず、今のアメリカ株はPER(株価収益率)が結構高く、割高な水準にあるためです。また、円安もかなり進んでいることもあり、これ以上あまり外貨を増やしたくないというのもあります。それに加えて、日本株の業績がまあまあ好調で、株主還元やアクティビスト(企業の株式を一定数取得したうえで、投資先企業の経営陣に提言を行う投資家のこと)の動きも結構大きく、十分割安感があると思っているからです。日本株のメインは高配当株です。
マネ活編集部:現在の資産総額はどれくらいですか?
なのなのさん:直近で1億9,000万円ほどになります。
マネ活編集部:ここに至るまで、何か失敗経験はありますか?
なのなのさん:手堅い投資をしていることから、あまり致命的な失敗はありません。ただ、投資を始めたばかりの学生時代は、6年ほど赤字続きでした。その後、大きな失敗をせずに済んでいるのは、再現性のある投資スタイルを探し、配当利回りが4%以上の銘柄をメインに買うようになり、確実に黒字を出せるようになっていったからだと思います。分散投資も心がけていますし。
マネ活編集部:平日はお仕事をされていらっしゃるわけですが、投資に関わることにはいつ、どのぐらい時間を割いていらっしゃるのでしょうか。
なのなのさん:平日は気になる銘柄の株価チェックをしています。そして、日曜日の夜に1、2時間かけて調べ物をしているというサイクルです。また、勉強会に参加することもあり、そこで話す前に銘柄の深掘りも行っています。私は1度買った株は基本的に売らないスタイルなので、基本的に変な決算が出ない限り、ポートフォリオの入れ替えはあまり行いません。保有銘柄は決算時に数字を確認し、気になったら詳しく確認する程度です。
マネ活編集部:新規銘柄については、どういった基準で調べていますか?
なのなのさん:2つあります。ひとつはXなどで書かれている銘柄を調べること、もうひとつはスクリーニングです。高配当銘柄を中心としながら、「今、こういうのがアツいかな」と思える条件に少し変えてスクリーニングをかけることもあります。
最近であれば、これまで株主還元に渋かったけれど財務が良いという銘柄が株主還元の強化として増配を発表することが多くあります。自己資本比率が高く、PBRが低く、現状配当を3%程度出している銘柄をスクリーニングして、最近、増配傾向にあるのかを調べることもあります。
マネ活編集部:調べた結果、良いと思ったらすぐに買われていらっしゃるのでしょうか。
なのなのさん:あまりすぐには買いません。毎週、日本株、アメリカ株、現金の比率を出していて、「もうちょっと現金比率を落とそうかな」など、大きな投資方針を考えたうえで売買しています。「これは」と思った銘柄はチェックしておき、しばらく様子を見て、大きく株価全体が下がったタイミングに買うことが多いです。

ファクターを集めて、会社の伸びを予測する。高配当株投資の魅力
マネ活編集部:ここからは、高配当株投資についてお聞きしたいと思います。なのなのさんは中長期での高配当株投資をメインにされていらっしゃいますが、高配当株の魅力はどんなところにあるとお考えですか?
なのなのさん:著書にも書いているのですが、高配当株は、インデックスよりもパフォーマンスが良いというデータ・レポートが多くあります。さらに、日経平均、topixに対するベータ値(東証株価指数の動きに対して個別銘柄の連動度合いを示す指標)も配当利回りが高いほど小さくなる傾向にあります。つまり配当利回りが高いほど、安定してきてリスクが減ると言うことがでるのです。ギャンブルをしたくない、投資で確実に資産を増やしたいという方にはおすすめの投資方法だと思っています。
ただ、まだ何も投資したことがない初心者の方は、コストパフォーマンスの観点からインデックス投資から始めてみるのも良いのではないかと思います。高配当株への個別株投資は、投資が好きならやれば良いものかなと。私は趣味のひとつとして、高配当株に投資をしています。
マネ活編集部:なるほど。高配当株はどんなところに面白さがありますか?
なのなのさん:さまざまな企業の情報を集めて、総合的に調べたうえで将来良くなる会社を当てるゲームのような楽しさですかね。割安感、ビジネスモデル、利益率、社長の人間性など、さまざまなファクターから知的に判断するのが面白いと思っています。
マネ活編集部:「この会社は上がってくるだろう」という思惑が当たって嬉しかったエピソードはありますか?
なのなのさん:とある出版社の株が思い出深いです。もともと利益率の高い会社でしたが、上場後に業績が少し悪くなりました。業績が落ちた頃は別事業に手を出していたため、本業に集中すれば利益も伸びてくるだろうなと仮説を立て、投資をしました。私の基本スタイルは分散投資であるのですが、当時としては珍しくまとめて100万円ぐらいを投資してみました。すると、その思惑が当たり、別事業をやめて本業に集中するように軌道修正され、2、3年ぐらいでポンと株価が上がっていってくれました。
マネ活編集部:「このジャンルが良い」「このジャンルが得意」といったことはありますか?
なのなのさん:基本的には全ジャンルに投資するようにしていて、特に好きなジャンルはありません。新規で投資する際も、まずはまだ持っていない業界があれば優先的に買うようにしています。最近増やしたのは、製紙業界です。最近株主還元に力を入れている企業が増えてきたのと、製紙業界は円高のほうが良い業績になる点から、ここから先、円高になる可能性も高いと思って買ってみました。
あと、IT系の銘柄は優先的に増やすようにしています。これは、人口が減っている日本において、拡大している業界だからですね。IT系の企業は優先的に買うようにしています。
マネ活編集部:初心者の方が高配当株への投資を始めようと思った場合、どう銘柄を選べば良いでしょうか。
なのなのさん:初心者の方は、まず「株を買うこと」から始めると良いでしょう。近くにある家電ショップ、よく行くラーメン屋チェーン店など、自分の身の回りにある会社、お店など、なじみのある株から買ってみることをおすすめします。
マネ活編集部:それはなぜですか?
なのなのさん:よく知らない企業の株を買うより興味を抱きやすいからです。そうしてスタートを切ったあとは、少しずつ経済の興味を広げていってください。経済紙を読んだり、周辺業界を調べてみたりといったことです。
それでも悩むという人にアドバイスをするとしたら、できるだけ人気があるところは避けること。株価は上にも下にもオーバーシュートします。業界や会社の人気が過熱している銘柄は、その反動で下がる可能性も十分考えられます。そこに飛び乗ると損してしまうかもしれません。初心者の方は騒がれているところに飛びつきがちなのですが、それはやめたほうが良いかと思います。
マネ活編集部:買ったあとに下落してしまうと、手放すべきか不安になってしまうのも初心者あるあるかと思います。何かアドバイスはありますか?
なのなのさん:株を買う際に「なぜその株を買うのか」を明確にすると良いでしょう。「配当金が4%利回り以上」「PBRが0.6倍以下」「業界トップ企業」などです。もし下落しても、その時考えた「なぜ」が崩れていない限りは売る必要がないと考えます。
これから投資を始める方は、買う時に「買う理由」を3つくらいメモやノートに書いておくと良いかもしれません。下がって「売ろうかな」と迷った時は、そのノートを見返してみましょう。買った理由が崩れていなければ、そのままその株は持っていて良いと思います。

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脱サラして不労所得生活を目指すのは正解?なのなのさんの見解は
マネ活編集部:「不労所得」という響きに対し、FIREなどロマンを抱く方もいるでしょう。なのなのさんの「月50万円の不労所得」は、まさにそうした方の憧れだと思うのですが、ご自身にはFIRE願望はないのでしょうか。
なのなのさん:私も以前は「早く脱サラしたい」と思っていました。でも、最近は仕事に慣れてきたためか、特に「資産を貯めて会社を辞めたい」とは考えなくなりました。むしろ、「けんぎょう投資家」で続けるメリットも多くあるなと。講演会や著書でも、兼業投資をおすすめしています。
マネ活編集部:仕事は辞めないほうが良いということですか?
なのなのさん:はい、そうです。まず、投資には入金が必要なので、給与をそのまま入れられることは大きなメリットです。また、株価が暴落した時も給与があれば「何とかなる」「働けば良い」と思えることも利点のひとつです。これらはメンタル維持にも大きく役立ちます。
また、仕事をしていると社会とのつながりも得ることができます。仕事をしていれば間接的にでも、社会貢献をしていると言うことができますし。
そして、運動不足解消にもなります。私は仕事に行くだけで毎日6,000歩ほど歩いています。歩くのは健康に1番良いですし、嫌なことがあった時の気分転換にもなります。これらメリットを考えると、仕事はしていたほうが良く、わざわざ辞める必要はないかなと思っています。
とはいえ、人生は1度きり。自分のやりたいことがあるのであれば、仕事を辞めてやりたいことを選ぶのはありだと思います。ただ、仕事が嫌で消去法的に辞めるのは、あまりおすすめはできないかと思っています。
マネ活編集部:仕事をしていたほうが、投資でのメンタル不調が防げるというお話でしたが、その逆もありそうです。
なのなのさん:おっしゃるとおりです。不労所得があって「いつでも辞められる」と思えると、ストレスも溜まりにくくなります。私にとって、お金はゲームのスコアみたいなものです。お金持ちになって良いものを買いたいとか、良いものを食べたいといった欲はあまりありません。お金が増えたら、新たな株を買いたいと思っています。最近は余力を持つようにしていますが、以前は何かあった時用の30万円以外はすべて投資に回していました。
マネ活編集部:「不労所得で生活ができるようになったら」と思っている方の参考として、なのなのさんの不労所得が増えてきた時期を教えてください。
なのなのさん:増えてきたのは割と最近で、「不労所得がある」と言える状態を年間300万円の配当金と考えると2021年の春ぐらいです。そのあたりから、気持ちにも余裕が出てきたと感じています。
マネ活編集部:投資を始めてからどれぐらいで資産1億円に達しましたか?
なのなのさん:投資自体は学生時代から始めていますが、その間は入金できるお金はアルバイト代くらいでした。そのため、本格的に投資を始めた社会人1年目からとすると約15年ですね。
マネ活編集部:15年が長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、不可能ではない話なのかなと感じられます。
なのなのさん:資産1億円、2億円というと自分とは別世界の資産家だと思われる方もいらっしゃるでしょうが、個人投資家勉強会に行くと、普通に多くいます。本当に、まずは「やること」が重要だとお伝えしたいです。
とりあえず投資を始めよう、まずはそれから
マネ活編集部:けんぎょう投資家として、今後の展望は何かありますか?
なのなのさん:これまでは株を買ってただ上がるのを待つだけだったのですが、今後はアクティビスト的な動きも取れるようになりたいと思っています。そのため、2025年に入ってからアクティビストの考え方などを勉強しています。アクティビストとは、自分の買った銘柄の株価が上がるよう企業側に働きかける株主のことです。例えば、議決権を1%以上、株を300株以上持っていると株主提案が可能になります。株価が上がるのを待っているより、自ら上げる働きかけをしたほうが早いんじゃないかと思っています。
マネ活編集部:読者へのメッセージ、兼業投資家を目指したい方へのエールやアドバイスをお願いします。
なのなのさん:繰り返しになりますが、「とりあえず始めよう、まずはそれから」ということをお伝えしたいです。株を少し買って、面白いなと思ったら、ぜひ勉強を続けてください。知識を身に付けた分、必ず結果がついてくるはずです。
今は昔に比べて、勉強するための良い材料が揃っています。本だけでも良いものがたくさんあります。私が始めた頃はなかった勉強会も、今はかなり充実しています。私もたまに個人投資家の勉強会に参加しています。投資の世界で著名な方もふらっと参加されたりしているので、そういった会に参加して話を聞いてみるのも良いでしょう。
個人投資家にとって、今はかなり良い環境だと思います。「投資は金持ちがするものだ」などと変な思い込みをするのではなく、少しずつ投資を始めていくのが良いでしょう。
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